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日記・想い

こんにちは、高橋建築の高橋慎吾です。 先日、建築の確認申請などをチェックする「建築安全センター」の担当者さまと、ある技術的な議論になりました。

プロ同士のかなりマニアックなやり取りだったのですが、実はこれ、皆さんの「家の寿命」に直結する、とても大切な話なんです。

「重すぎると地震に不利?」という心配

担当の方からいただいたのは、「断熱材をパンパンに詰め込むと、その重みで地震の時に不利になるんじゃないか?」という懸念でした。
この担当者さんもきちんと良い家にしてあげようと考えていらっしゃるための質問だと思います。ありがたいですね。
最近は法に沿った杓子定規なことしか言えない行政マンが多いなか、このような技術的なことに興味を持たれる方がいることは素晴らしいことです。(子供でもできるような書類の不整合チェックしかできない人が多いと感じています。AIやパートで十分では?と思います。)

確かに、家は軽いほうが地震の揺れには有利です。しかし、断熱性能を上げるために使う「木質繊維系の断熱材(ウッドファイバーやセルロースファイバー)」は、密度を高くして吹き込む必要があります。

ここで私がお伝えしたのは、「安全の引き出し(余裕)」の話です。

計算には「目に見えない余裕」を持たせています

実は、私たちの設計では、あえて「厳しすぎる条件」で地震の計算をしています。

  • 計算には入れない「準体力壁」
  • 重量を余裕思って重めにしておく
  • 計算には入れない「石膏ボード」の強さ

これらを合わせると、実は計算結果よりもずっとずっと強い家になっています。 行政の方が心配されるポイントを、設計段階で「最初から余裕を持ってクリアしておく」。これがプロの仕事だと考えています。

本当に怖いのは「断熱材の手抜き」

私がむしろ心配しているのは、地震よりも「断熱材が数年後に縮んで、隙間ができること」です。 密度をケチって吹き込むと、中で断熱材が沈んでしまい、そこから熱が逃げて結露の原因になることもあります。ヒートブリッジや湿気の移流ですね。

「地震に強い」のは当たり前。その上で「数十年後も隙間なく暖かい」を両立させる。 行政の担当者さまとこうした深い議論ができるのも、私たちが一切の妥協をせずに数字と向き合っている証拠だと思っています。


記事案②:「ハウスメーカーなら安心」は本当?セカンドオピニオンで見える現実

導入

一級建築士として仕事をしていると、時々「ハウスメーカーで建てようと思っているけれど、この図面で大丈夫でしょうか?」「現場を見に来てください。」「完成後の機密測定」」というセカンドオピニオンの依頼をいただくことがあります。

実は「有名な会社だから安心」とは言い切れないのが、今の住宅業界の難しいところです。

プロが「危うい」と感じるポイント

私たちが行政の担当者さまと議論するのは、「どうすればもっと安全で、もっと省エネになるか」という高いレベルの話です。 しかし、世の中には残念ながら:

  • 計算上はクリアしていても、現場の施工が追いついていない
  • 基準ギリギリで余裕がない設計

といったケースも見受けられます。 私は行政の方に、「ハウスメーカーさんの建物でも、現場の実態を見るとハラハラすることがあります」と、正直な現状をお伝えしました。

私たちが「知識に飢えている」理由

私はPHI公認パッシブハウスデザイナーという資格を持っていますが、今でも新しい知識を吸収することにどん欲でありたいと思っています。

今回、行政の方からいただいた疑問に対しても、 「どこかに失敗事例がありましたか? ぜひ教えてください。私たちの学びにしたいんです」 と逆質問させていただきました。

「自分たちのやり方が絶対だ」と胡坐をかくのではなく、常に最新の事例を学び、行政とも対等に議論する。その積み重ねが、お客様に提供する「安心」の根拠になると信じているからです。

最後に

工務店もハウスメーカーも、レベルは本当にピンキリです。 だからこそ、私たちは「行政が驚くほどの根拠」を持って、一軒一軒の家づくりに向き合っています。

家づくりで不安なことがあれば、いつでも「プロのセカンドオピニオン」として頼ってくださいね。


高橋建築株式会社 代表取締役 高橋 慎吾 (一級建築士 / PHI公認パッシブハウスデザイナー / PHIUS公認パッシブハウスコンサルタント)