伝統技法×最新技術!床下全体が広大な収納スペースになる「朝鮮張り」の魅力
こんにちは!高橋建築株式会社の代表、高橋です。
皆さんは、このフローリングの貼り方をご覧になったことはありますか?

縦方向の「大引き」という骨組みに対して直角方向に床板を張っていく、「朝鮮張り(ちょうせんばり)」という日本の伝統的な貼り方です。とても風情があって美しい仕上げですが、近年ではあまり見かけなくなりました。
今回、お施主様にご提案したところ「ぜひやってみたい!」と興味を持ってくださり、採用する運びとなりました。
ただのデザインじゃない!「外せる床」で大容量の床下収納に
実はこの朝鮮張り、単に見た目がおしゃれなだけではありません。
以前、建築業界で著名な南雄三先生が飯能市で手がけた住宅で、厚い杉板を使った朝鮮張りを目にしたことがありました。その床板はなんと「外せる構造」になっており、下は広大な床下収納になっていたのです。
「これは素晴らしいアイデアだ!」と感銘を受けた私は、今回の30坪ほどの平屋のお住まいでも、通常の2.5倍もの厚みがあるしっかりとした床板を使い、取り外せる構造として設計しました。
床板を外すと……

スーツケースや季節物の衣類、捨てられない大切な思い出の品まで、収納力を気にせず丸ごとしまっておける「家全体におよぶ大容量の床下収納」が完成しました!

コスパ抜群 大きな収納追加!
基礎を高くしただけですから、コストの増加はわずか。
20坪以上の床下収納が増えたということは大きいですね。
坪単価にしたら一体いくらなのでしょう?
とてもお得ですね。
きちんと計算していませんが床下収納が坪1万円以下でできているかもしれません。
カビや湿気は大丈夫?「基礎断熱」だから年中快適
「床下にものを置くと、湿気やカビが心配……」と思われるかもしれません。
しかし、ご安心ください。このお住まいは「基礎断熱」を採用しています。 床下も室内と同じ温湿度環境に保たれるため、この夏も安定した環境をキープできました。しけたりカビが生えたりする心配もありません。
また、使いやすさを考慮し、大きな荷物も出し入れしやすいよう基礎の立ち上がり高さを通常の40cmから約60cmへと高めに設定しています。
専門家としてのこだわり:温湿度・熱損失の緻密なシミュレーション
実は、基礎の建ち上がりを高くすると外気に接する面積が増え、冬場に基礎が冷えて床下が寒くなったり、結露が発生したりするリスクが高まります。
そこで、パッシブハウスの専門家として緻密な熱計算とシミュレーションを行いました。

- ダブル断熱で熱の逃げをブロック当社の基礎断熱は、外側にEPS75mm+内側にネオマフォーム45mmのダブル断熱構造。外からの影響を最小限に抑えます。
- 表面温度と結露の危険度(fRsi)を計算熱橋シミュレーションソフト(WinIsoなど)を用い、一番冷える部分の表面温度や指標(fRsi)を計算し、結露が発生しない安全な設計であることを確認しています。
- 大工さんと考案した新しい納まり床板と土台・壁との接合部(取り合い)から熱が逃げないよう、現場の大工さんと知恵を絞り、外壁の外張り断熱と基礎断熱が連続する特別な納まりを考案しました。
まとめ:見た目だけではない「長持ち・省エネ・快適」な家づくり
一見するとシンプルな「床下に収納がついた美しい床」ですが、快適で安全に長持ちさせるためには、温熱環境の基礎知識と細やかな技術・ノウハウが不可欠です。
見た目だけを真似してしまうと、湿気で荷物が傷んだり、冬場に底冷えする「使えない床下収納」になってしまいます。
高橋建築では、伝統的なデザインの美しさと、最新の建築物理学に基づいた性能設計を組み合わせ、ご家族が永く快適に暮らせる住まいをご提案しています。
気になった方は、ぜひお気軽にお問い合わせください!
朝鮮貼り床下収納!!
建築コストが増えて床面積が減っていますね。
収納でお悩みの方の大きな解決策になるかもしれません。
高橋建築株式会社
代表取締役 高橋 慎吾
(一級建築士 / PHI公認パッシブハウスデザイナー / PHIUS公認パッシブハウスコンサルタント)







