電話をかける

問合せ

ブログを読む

トップへ戻る

髙橋建築

最新のブログ

太陽光発電 蓄電池 どうなっていく?
九州電力で出力制御があったり FIT(固定買い取り制度)後のことなど 太陽光発電 蓄電池について マスコミでおもしろおかしくネガティブな情報を流しているので 皆さんに正確な世界の情報をお伝えしたくて 数年前のデンマークの情報をお伝えします。 これを見るとヨーロッパの電力の進化の報道に日本のマスコミは情報源としては役に立っていないことが解ると思います。   将来はこんな感じです。数年前の投稿ですがヨーロッパではずでにこのようになっています。というかなりつつあります。電気も蓄電池と太陽光のある家庭では使い放題プランなども出ています。たとえば自分の電気自動車でスーパーに買い物に行きそこで充電したとしてもあたかも自分の家の太陽光発電で作った電気で充電したというようなことになります。 電気の出し入れを需要供給に合わせてコントロールして電気代が安いときには自宅の蓄電池に貯めて、電気の需要が多く電気代が高くなった時に蓄電池から放出し売ってもうける。ということが可能となり、家庭用の蓄電池太陽光に大きな期待が寄せられています。 電気の需給バランスに応じて発電量をコントロールするには、原子力発電、水力発電は全く向きませんし、火力発電なども時間がかかります。 もちろん,太陽光発電や風力発電も全くだめですが、家庭用の太陽光発電の場合蓄電池との組み合わせで一番コントロールができます。 そのため ヨーロッパでは家庭用太陽光発電や蓄電池の組み合わせに大きな期待が寄せられているのです。 日本では、情報不足で皆さん何も知らされていません。 マスコミも中途半端な情報で危機感をあおったり、おもしろおかしく伝えることがメインなので全く役に立ちません。 先日も、その手の情報に詳しい人がコメンテーターとして出演していましたが話を切り取られ全く違う内容で伝えられていました。 恐ろしい国です。 もしかすると、東京電力などの既得権益を守るため 日本ではあまり進んでいかないかもしれませんが 、環境問題をクリアにするためには、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーを増やして行くにはこの技術が必要です。 皆でがんばらないと 世界でとても遅れた国となってしまいます。 もちろん 中国や韓国でもこの技術を積極的に取り入れる方向で進んでいます。 日本国民だけだまされています。(笑)
日本エコハウス大賞2018

日本エコハウス大賞の授賞式に行ってきました。

当社は東京大学の前真之先生の審査員特別賞をいただきました。

温熱性能とその工夫をとても評価いただきました。

大賞は飯塚さん。

グランドピアノを中心としたかっこいい室内空間でした。無理なデザインはなくとても洗練されたものでした。温熱重視では無い感じですが一定以上はクリアしてます。

仲間の丸山さんは都内の狭小住宅でチャレンジしています。

惜しくも大賞は逃しましたが、狭い敷地をとても上手に生かした設計でした。

飯塚さんのプレゼンが旨かったかな?

来年もこのコンテストは。行われるようです。

このコンテストに出すのは日本の強者ばかりなので、ちょっと勇気が要りますが、来年も出せるように一棟一棟きちんと作りたいと思います。

窓の位地 大きさ

家を長持ちさせるためには デザイン性も重要です。

あきられてしまうデザインや 気持ち悪いデザインでは 建物の耐用年数が来る前に壊されてしまう恐れがあります。

窓の付け方一つとっても たくさんのノウハウがあります。

窓の大きな役割は 採光 通風(換気) 日射熱取得 です。

さらには 景色を眺めたり 庭とのつながり感(広がり)などもとても重要です。

窓の付ける位地ですが 「もっとも遠くが眺められるところ」。景色が綺麗に見えるところとか抽象的な話では無く具体的です。確かに視線が抜けていくところがもっとも気持ちいですね。

お部屋から見た時に壁とのバランスも大切です。窓の左右に変なバランスで壁が残ると美しくありません。左右に思い切って寄せる等のバランスを見極めなくてはなりません。

窓の大きさと壁の大きさのバランスも大切です。できるだけ窓を三分の一位にして三分の二壁を残すと落ち着いたバランスになると言うことは知られています。確かにその通りだと思いますが、パッシブ設計的には南側の窓を大きく取りたい気になります。見せるところ。くつろぐところ。日射熱取得をするところを使い分けることが大切です。

無駄な線を消す。たとえば天井の高さと窓の高さが違うと窓の上部に少し壁が残ってしまいますね。
それではすっきり見えません。できるだけ余分なものが無いようにデザインすることが大切です。

西側の窓についても考えたいですね。今の、住宅設計では 西側の窓や東側の窓は小さく小さくする傾向にあります。西日が暑いという理由です。でも夕方の黄昏時の日の光などとても美しいものです。その光をあえてカットする必要は無いのでは無いか。巧みに利用し空間を豊かにすることが必要だと思うのです。西日の日射熱が入ってきたとしても性能の良いガラスならば多くをカットしてくれますしエアコンを少しかければ涼しくなります。そう考えるとエアコン代を少しけちって雰囲気の良い西日を犠牲にすることは無いのかもしれません。

窓一つで室内の雰囲気がとても変わります。一つ一つの窓を緻密に設計していきましょう。

 

木造と鉄骨造

木造と鉄骨造の違いについてお話しします。

住宅ですから鉄骨造は軽量鉄骨ですね。セキスイハウスやダイワハウスなどの構造がこれに当たります。

以前はハウスメーカーが鉄骨造の方が良いと一生懸命宣伝していましたが最近はほとんどしていませんね。

それは、住宅レベルでは木造の方が圧倒的に有利だと言うことが、一般的に認識されてきたので、それでも鉄骨の方が有利だというといいわけを言っているように聞こえると解ったからでしょう。

地震の強さもどちらも構造計算によって安全性を確認しているのですからどちらが強いという必要は無いですね。

火災時の安全性もそうです。鉄は熱でとても弱くなり ぐしゃっとつぶれますし,木造は燃えます。どちらも壁や天井に貼る石膏ボードで火災に強くしているのが現状です。ですから大差ありません。

もっとも違うのは温熱性能です。

熱の伝わりやすさが鉄はすごいのです。木の500倍以上熱を伝えてしまいます。

絵で見るとわかりやすいと思いますので計算して見ました。上が木で下が鉄の柱です。

一目瞭然ですね。全く違いますね。

室内環境を快適にするためにはどうしても鉄では難しいのです。近年は断熱性の競争が始まっています。

自動車のように燃費の良さなども比較されます。ですからそれに気がついたハウスメーカーは徐々に鉄骨を少なくして木造にシフトしてきてきます。

昔は木造の悪口ばかり言っていたのにびっくりです。

鉄骨のフォローをするなら、大きなお部屋が取りやすいと言うことはありますね。大きな空間を作りたいなら鉄骨が良いかもしれません。

伝統木造の保存改修技術

新しい建物を長持ちさせるように作ることはとても重要なことですが、現在ある建物をさらに長持ちさせることもとても大切です。

特に 伝統的な技術で作られた 価値ある建物をきちんと残していくと言うことは とても重要です。

ただ見た目を直すのは,誰でもできることですが その建物が意匠を崩さず安全に さらに長持ちして行くように直すのはとても大変です。

多くの伝統的な建物は耐震的にはとても弱い建物です。

地震時に壊れないために必要な耐力の半分も満たしていないものも多いのが実態です。

伝統的な建物は大きな梁や太い柱を使っていてがっしりしていてとても強いように見えますが、実際には地震に抵抗する力のある壁が少ないので大きな地震にはとても弱い作りとなっています。

また、長い年月で 痛んでいるところは出てきます。それが解らずにすんでいると言うことも多いようです。

今回訪れたのは 栃木市の伝統建築物保存地区です。

まずは横内先生に様々な事例を教えて頂きました。

その後改修された建物を実際に見て回りました。

案内してくださったのは 私の母校の1年先輩の加藤先生 このような改修にたくさん携わっていらっしゃるようです。

それと東京都市大学の大橋先生。木構造の第一人者の一人ですね。大橋先生も母校の先輩
偶然です。(笑) 学生寮の話題で盛り上がりました。軍隊のように上下関係がありとても厳しいところでしたから。
「1年建築学科の高橋慎吾です。出身は埼玉県秩父郡・・・・」と寮で決まりの定文挨拶をしたら笑われました。

改修中の見世倉です。ジャッキアップして鉄筋コンクリートで基礎を作り土台を敷いて 下ろします。

この状態はとても不安定ですね。

大橋先生が構造のアドバイスをして安全な建物としてよみがえるそうです。

地震などの水平力に耐えるよう 壁などを補強していきます。
力がうまくバランス良く伝達するためには水平構面の剛性も必要ですから床や屋根なども強くします。
さらに足下がずれてしまったり浮いてしまったりしてはいけません。きちんと地面から離れないように基礎土台に接合します。

これを見えないように直すわけですからとても大変なわけです。

きちんと直すには大規模な改修が必要となってしまいます。きちんとした知識を持って直さなくてはまたすぐに修理が必要になってしまうかもしれませんし,きちんとした安全性能が確保できません。大規模な改修はお金もかかってしまいます。

でも、先祖から引き継いだ、価値ある建物を きちんと後生に残していくのも我々のつとめです。

今いる我々がやらなければ、今まで受け継がれてきた大事な建物が無くなってしまうのです。

本当に我々の様な技術集団にしかできない大切なことなのです。

今後もきちんと勉強をしながら良い仕事をしていきたいと思います。

大橋先生と記念撮影(笑)

相変わらず 太っている私。 やばいです。 ダイエットが必要ですね。

少しの差だと思っても大きな差を生む

同じ年に建てた住宅でも 使う部材や作り方によってずいぶん劣化が違います。
その一例です。

下の写真はその当時 はやっていた外壁材です。窯業系サイディング。ほとんどの住宅がそうでした。今でもほとんどこの外壁ですね。この当時もメーカは 今と同じように長持ちすると言っていました。サイディングの劣化の写真です。

この外壁を使った多くの家がここまででは無いにしても痛んでいます。20年たっていません。
皆さんもこのてのサイディングという外壁の家が 作ったときには綺麗だったのに 10年過ぎてくるとゆがんだりして 汚くなってしまっているのを見ると思います。

一方 それより1年古い私の家
ヘーベルハウスなどで使っているALCという素材です。全く痛んでいません。商品名はパワーボード。旭化成建材さんの商品です。
当社ではこの外壁が標準です
塗装を塗り替えれば ほぼ新品同様となります。
外壁を張り替えるのは とてもお金がかかってしまいますが 定期的に塗り替えるだからわずかなお金で済みますね。
この素材は LCCMの評価でも最高ランクです。

建築時にはこの外壁の方が30~40万円くらい高かったのですが 今回の張り直し メンテナンスの金額を考えると サイディングの方が100万円くらい損をする計算になります。
さらに 住んでいたときの外壁の防音性能や断熱性能。防火性能には圧倒的な違いがありますから 「安物買いの・・・・・」ということになるかもしれません。
お客さまは建てるときには建築会社から全く説明も無くてデザイン色を選んだだけと言うことなのでとても気の毒です。
知っていれば、きちんと説明を受けていればこれを選ばなかったかもしれませんし、後悔をしなくてすんでいたかもしれません。
安く建てることしか考えずお客様に仕事をいただこうとした建築会社の責任が大きいですね。仕事を取ることだけ熱心な工務店には困りものです。長持ちする良い家を建てようと言う工務店ばかりになれば日本の家づくりも良くなるのですが。

このように家を作るときの素材の選定はとても重要です。

外壁だけでもとても大きな差が出てしまいます。

他にも屋根材や水道のパイプ ありとあらゆるものが 素材の違いで長持ち度が全く違います。

皆さん 家を作るときには 目先の金額だけで判断せず長い目で見て きちんと選んでくださいね。
選ぶのは難しいかもしれません。そのときには知識がある信頼できる工務店を選ぶようにしてください。

Posted by 管理者