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髙橋建築

断熱・気密

断熱性能が上がると、暖房費などが削減でき、光熱費が安くなることが知られています。

それだけでも、断熱するための費用がペイできるのですが、暖かいおうちは医療費も下がるようです。

岩前先生の暖かいおうちは病気になりにくい。又病気が治りやすい。と言う有名な研究や、伊加賀先生の暖かいおうちは医療費が少ないという研究はよく知られていますね。

今回は 近畿大学の藤田先生の研究をご紹介します。
まとめて一つのグラフでお話しします。

近畿大学 藤田先生の研究から引用

東京 4人家族なので少し暖かい6地域です。60万円の効果あり

この医療費は保険適用前だそうなので3割負担なら0.3かける必要がありますね。

H28年省エネ基準の断熱性能からUa0.3の断熱性能になるとおよそ200万円医療費が少なくなるようです。3割負担なら約60万円の効果と言うことですね。

医療費が少ないと言うことは家族が健康と言うこと

30年間で60万円も節約でき 健康でいられる日が多くなると言うことです。 
お金も大切ですが、医療費が少ないと言うことは、病院にかかることが少なくて済むと言うことですから、家族にとってはとてもありがたく幸せですね。

健康でいるためにも暖かいおうちの方がとても良いと言う研究のご紹介でした。

断熱・気密

結論から言えば 何でもいいです。

きちんとした計画、施工がなされていれば。

断熱材それぞれが、良い側面と悪い側面を持ち合わせていますから、それらを理解し使いこなすことが大切です。

重要なのは断熱量の確保
しっかりした断熱量を確保しましょう。
ちょっとだけ断熱のレベルでの議論をしても、だめですね。

たくさん断熱を前提で考えなくては。

まず前提。どのくらい断熱すればいいのか?

きちんと断熱量を検討するには、様々な条件で判断する必要があります。

地域による違いが一番大きいです。6地域前提に話をしているブログ、youtubeが多いのでほかの地域の人は気をつけてください。
秩父で考えれば UA=0.3以下にした方が良いと思います。
できれば0.5以下。
朝の冷え込み マイナス5度以下をしのぐには必要と考えています。

日射が十分とれるなら蓄熱などと組み合わせてもう少し断熱を薄くできるかもしれません。

将来、後悔しないようにしたいならパッシブハウスレベルにしておくのをおすすめします。
パッシブハウス基準で作ると言うことは、断熱の量のみならず、日射や換気、ヒートブリッジなども考えられているからです。

それでは、それらはどのくらいの断熱量なのでしょうか?

当社では主に秩父地域周辺で仕事をしていますので、南は飯能、北は本庄、深谷、熊谷くらいです。

秩父とそれ以外では少し違いますが、深谷近辺も山が近いとか風が強いせいでかなり寒いです。
当社では、屋根や、壁の断熱は秩父と同じにして、基礎などで調整しています。

部位ごとの熱貫流率 U値

一例です。わかりやすい図面が手元にあったので特別公開です。
メーカーから依頼を受けている軒先のヒートブリッジの図面です。
HEAT20のマニュアルを始め様々なところで当社のディティールが使われているのですでにオープンになっている差し支えない図面を公開します。



この仕様の屋根で U=0.119W/㎡K 壁が0.142W/㎡Kですね。

施工性と、断熱性、内部結露や火災、音など様々な問題を考えたディテールです。

当社ではこれ以上は、施工性、コストなどから難しいと考えています。
現時点でのベストバランスです。

どうぞ皆さんまねしてください。グラスウールのところをセルロースファイバーにするとかしてもいいですね。重さや熱容量を利用して音や温度変化など少なくできそうです。

屋根もネオマを使わずに ロックウールだけをたくさん入れるだけなどもありですね。もちろんコスパに優れた吹き付けウレタンフォームなどでも良いと思います。

断熱量を確保しやすい断熱材と確保しにくい断熱材があるのは確かです。うまく長所を生かして問題が起こらないように計画することでしっかりした断熱量の確保は絶対に行いましょう。この断熱材では厚くしにくいから、これで我慢しようという妥協はしない方がいいと思います。何かしら解決方法はあるはずです。

断熱量の次に考えたいこと

コストも大切ですね。
コスパがいいのは グラスウール、吹きつけウレタンフォームでしょう。

施工性も大切ですね。
職人さんによって性能が変わるのもいやですね。テープ処理が多いのも将来不安かもしれません。専門の職人によって施工される、セルロースファイバーや吹きつけウレタンは少し安心感がありますね。きちんと施工できる工務店ならグラスウールロックウールもいいですね。


音を遮るのは?吸音するのは?
木質系の断熱材やロックウールのように重い断熱材の方が遮音には有利と言われてますね。それより外壁を重くした方が外部の音は静かかもしれません。
吸音?これも繊維系断熱材が有利と言われています。でも実感としては内部の仕上げやカーテンなどの影響。おいてあるものなどの影響が強い気がします。
断熱材で音の問題を和らげる効果は少しあるけど解決するほどでは無いので注意しましょう。

防虫、防鼠
虫がわいたり、鼠のすみかになったり。原因が断熱材にあることは少ないと思いますが、自然系に偏りすぎた考えだと問題も発生するかもしれませんね。

火災。
プラスチック系断熱材がやり玉に挙がります。
しかし、実際は言われていることと違う用です。
現在の家の作り方だとそもそも断熱材にはなかなか日が届かないように作ります。
外は燃えにくい外壁で覆います。その裏の断熱材に日が入るのは難しいです。
内部は石膏ボードで覆われ、やはり断熱材に日が届きにくくなっています。
現在の建物の実際の火事では、家の中におかれた様々なものの量が火災の大きさに影響するようです。

内部結露
これが重要です。断熱材の組み合わせ方によって結露対策も変わります。
複雑な要素が組み合わさりますので、しっかりプロに確認しましょう。

熱橋
断熱材の種類によっては熱橋がたくさん出てしまうものもあります。上手に納めることによって熱橋を小さくすることもできますので、構造を熟知した、設計士さんに納まりを考えてもらいましょう。トリプルガラスは重いのでその重さも考慮に入れたり取り付け方で熱の逃げが変わるので、Install ψ までこだわれれば最高ですね。

長所短所の理解が大切

断熱材選びはとても難しいです。

「この断熱材じゃ無ければだめだ!」「この断熱材は絶対に使っちゃだめだ!」という設計士さんや、ハウスメーカーさんがいたら疑いましょう。知識が足りないから言い切っているのだと思います。

断熱材の長所短所を理解して、住宅に合わせて選べる人を探してください。  

パッシブハウスの認定

パッシブハウスの認定ではもちろん断熱の種類は問いません。
熱が逃げにくい納まりや、内部結露などの問題が発生しにくい納まりになっていればいいのです。どんな断熱材でもいいのです。

断熱・気密

岐阜森林文化アカデミーの辻先生が、とても見やすい良い表を作られたのでそれを紹介します。

辻先生の資料から

快適を感じる要素は、温度湿度のほかに 周囲の温度(放射温度)や風が有無(気流)、衣服の量(着衣量)。動いているか止まっているかなどの活動量などで変化しますね。
グラフが複雑になるのを避け温湿度以外の要素を固定してます。
パッシブハウスレベルでは壁や天井、床などの温度はほぼ室温ですから問題ないですね。
家全体が涼しく同じ温度になりますので風で涼を取ると言うこともほぼ無いです。
衣服の着る量は人によってずいぶん違いますので、それぞれの人がこのグラフの値をちょっと高めに見たり低めに見たりすればいいですね。例えば冬でも半袖で過ごしたければ温度を1,2度上げて考えるとか。(笑)このグラフの前提の着衣量は長ズボンで上には何かはおっている感じです。
活動量も常識的な範囲で想像すればいいですね。このグラフは座っているときなので家事をしているときにはもう少し涼しい方がいいなど調整をして考えましょう。

冬の温度の快適範囲

暑い、寒いなどの感覚は人によって違いますのでその解説です。グラフの左側にPMVと書いてありますが、快適と感じる割合を表しています。
PMV=0は、たくさんの人が暑い寒いと感じる中央値です。
PMV=-0.5が90%くらいの人が心地よいと感じる
PMV=-1.0が25%の人が涼しいと感じる
PMV=-2.0が75%の人が涼しいと感じる
PMV=-3.0だと99%の人が涼しいと感じる
です。PMV=3はほとんどの人が寒いのですね。

そしてPMVプラスは暖かい側ですね。

グラフを見て大体わかることは、20℃を超えてくれば75%の人は快適
22℃位を超えればほとんどの人が快適ということですね。
パッシブハウスの基準では20℃の計算ですのでまだ少し寒いと感じる方もいそうです。
寒いと感じる一部の人だけもうちょっと着るか、寒がりの人に合わせてもう少し温度を上げるかすればいいですね。あまり暖かくすると今度は一部の人に暑すぎるという人が出てきてしまうから微妙です。
そのようなことや省エネの観点からは、室温は上げずに、寒がりの人に着てもらうのがいいでしょうね。

夏の温度の快適範囲

PMV=1.0が29℃
PMV=0.5が27.5℃ ちょっと厚いと感じます。
このグラフは座っているだけで何もしていない前提なので、このくらい高い温度というのもなんとなく納得です。
ですがちょっと動けば暑いと感じます。前提が長袖シャツなので半袖になるとかなら少し我慢できそうですが、冬とは違い、これ以上の調整は難しいですね。
動いていることなど考えるともう少し室温を下げぎみにした方がいいかもしれません。
パッシブハウスの基準は25度。今の日本の多くの人は涼しくしすぎと感じそうです。私もそう思ってました。私の家でも最初は27℃設定だったのですがだんだん下がり今年の夏は25度。
動いているときなどでもちょうどいいです。女性方たちは寒いと感じるひとが多そうですね。人によって感じ方が違うので、うまく衣服で調整するしか無いですね。
暑がり側の人はそれ以上脱げませんから、やはり寒がりの人にちょっと着てもらうのが良さそうです。

冷暖房エネルギーで考える

冬と夏では冷暖房のエネルギーが全く違います。

気象庁のデーター

秩父をパッシブハウス基準で考えると冷房時は秩父の平均25.5℃位をを25℃くらいに下げればいいだけなので0.5℃くらい。でも冷気をためられないので暑いときのみ考えても31℃最高平均を-25℃で6℃ 
暖房時は平均1.8℃なので18.2℃。最低気温平均で考えると23.8℃さもあります。
暖房の方が何倍もエネルギー食いますね。
暖房時はやはり、寒がりの人に合わせて22℃とかにするのではなく、20℃くらいに押さえて、寒がりの人がちょっと着るというのが省エネの観点では有効そうです。

カビ ダニは高湿度が危険

このグラフを見ると70%あたりからカビやダニの危険性が増しますね。もちろん窓に結露などしてれば全くだめですけど。そういったことが無ければ70%以下を維持できれば良さそうですね。

ウィルスは低湿度

コロナウィルスの情報はまだまだそろわないのですが、インフルエンザウィルスは湿度には弱いみたいですね。絶対湿度7g/kgが目安のようです。

人間の快適範囲の20℃を基準に考えると湿度が40%以上に保てればいいみたいですね。コロナにも当てはまればいいのですが。

私の目標

このグラフから私なりに考えました。

冬はパッシブハウスの基準通り20℃以上

夏は今までの日本の住み方を考慮して27.5℃

そして湿度は40~70%

理想はより範囲をすぼめてもいいですけど、人によって大きく差がありますからあまり言い切れないですね。
パッシブハウスレベルの建物ならエネルギーの使用量はそれほど変えずに高い温度、低い温度に合わせて生活することはたやすいことです。

ですが省エネ性も考えるとこのくらいがいいかな?と思いました。

皆さんいかがでしょうか?

断熱・気密

現在検討中の家は家に囲まれています。
この条件でも明るい快適な家にしたいです。

難しいです。(笑)

建物は作り替えできないから、最初の検討が重要です。

「内装は好みに合わせてお客さんに楽しんでもらえば」というスタンスです。

内装などのことは インスタなどで情報は簡単に手に入れられるので、それを調べてもらってお客さんの好みに合わせて作ろうと思っています。

ですが、間取り、構造、温熱環境は後では直せないですよね。

プロとしてそこに力を入れたいとお思ってます。

(それでも内装デザインも大切だから、デザイン任せられる設計士さんいればたすかるな。設計士さん募集中です。)

庇のケーススタディ

窓と庇の最適化 庇あり winter0.51 summer0.47ちょっと庇 winter0.63 summer0.62 無しwinter0.67 summer0.73 このデーターでパッシブハウスの計算

どうなるのかな?

建築費・光熱費,断熱・気密

私の家のこの夏のエアコンの使用状況です。批判もありそうですが、あえて公開することとしました。

8月1日から21日までの 21日間のデーターです。

私の家 住宅スペック初公開!

まずどんなおうちかというと、40坪くらいで吹抜があります。築20年くらいですが当時の最先端。ZEHレベルくらいです。
今でも世の中的には最先端かもしれませんね。


 完成当時の写真 この夏はよしず 今はアウターシェード

20年前の電気図面1F 上が南
食品庫 ファミクロ 薪ストーブ 回遊動線 換気システム 太陽光発電
C=0.38 UA=0.5くらい(ペアガラス2セットガラス4枚)ウレタン断熱壁60屋根120 基礎断熱XPS50 同時給排 床暖房 エアコン全館冷房
掘りごたつ(笑)食器洗い機(使っていない) 収納たくさん 畳リビング

2F 吹抜があります。左側はスキップフロアーのスタディーコーナー
6畳吹抜 夫婦分離寝室 洗濯干し室 バルコニー 

小屋裏利用のロフト階

火災報知器も義務化前だし、シックハウス法も義務化前だけどしっかりやっていました。ほぼ珪藻土の内装 20年前なのに 今の最先端(笑)

特別お金をかけたつもりでは無いけど我ながらよくやっているな。今やっていることも20年後時代が追いつくのかも。(笑)

コスモスイッチだったり間接照明 スポットライト ダウンライト 今でも変わらないですね。この当時、ほかの住宅会社はみんなお部屋の真ん中に照明一つが主流でしたから。

この夏のお天気

皆さん覚えていると思いますが前半は猛暑でした。逆にお盆は雨が続き涼しいけど湿度がずっと90%オーバー

8/1日から21日のデーターです。前半一週間がとても暑く8/5が最高気温ですね

一方、8/12~18の1週間は気温は低く湿度が高い状況です。

8/5の時間ごと

8/15の時間ごと

空気線図で見ると

室温は?

室温は24℃位をずっとキープ 湿度は55% 
若干のプラマイはあるけど 夏中ずっと全室 キープ

エアコンは代金AX40

 全く暑いことなんて無いです。知らないうちに夏が終わっちゃう感じ。

私は 1年中 同じ羽毛布団で寝ています。 気持ちいいのです。

着衣はTシャツにポロシャツを重ね着 下はズボン 靴下は無し。

妻も同じくらいです。

いよいよ電気データー

快適さを追い求めてほかの工務店さんの設定温度よりかなり低いので 比較するときには注意してくださいね。むしろここまで下げているのにこんなに安いの?と驚いてください

まず1地番暑かった8/5ですが

8.1kWhです。電気の単価を26円/kWhとすると210.6円です。この日が一ヶ月続くと6300円になっちゃいますね。6300円で夏が春になるとしたら?このストレスフリーを考えたら安いかな?

本当はFIT切れの太陽光発電なので電気の単価は8.5円/kWh この単価だと1日で68.85円 30日をかけると2065円/月 一ヶ月2000円です。安くてごめんなさい。(蓄電池もあります)

もう元を取りきった太陽光発電設備の利用なので 日中は無料で冷房しているともいえなくも無いですね。

一方涼しかった日

エアコンつける必要も無いけど湿度が高いのであまり気持ちよくない。あえて15日はエアコンを動かしっぱなしに。
まあ、電気が入っているけど動いていない感じですね。

0.3*26=7.8円 この日が一ヶ月続いたら234円

FITぎれ太陽光なら 一日2.55円

3円しない。(笑)

17日から2日間はエアコン止めているけど果たして止める意味があるのか無いのか?わずか2.5円のためにエアコン止める必要があったのでしょうか?

動かしていた方がカビとかのリスクは少ない気がしますね。
こんなことなら止めなければ良かったと反省。

21日間の結果は?

88kWh

88*26円=2288円

3週間で2288円です。半分涼しい夏でしたからね。

一日100円です。

40坪以上の家ですよ。家の中どこでも涼しい!(笑)

パッシブハウスでは?

20年前のおうちでこれですからパッシブハウスはもっとすごいのでは?
そう思うでしょう。

しかし残念なことに夏の太陽の日射はパッシブハウスでも普通の家でも変わらないですし断熱性能の影響は少ないのです。(冬は大きな差が出ます)
ほどほどの断熱があれば 日射遮蔽が大きく関係します。

ですから、家の設計力の影響の方が強いですね。
日射遮熱を取り込まないことが大切です。

気密性能の確保は絶対ですね。

当社の実測では夏はに関しては パッシブハウスとUA0.5C=0.3以下の住宅の差は同じ日射遮蔽効果のおうちなら大差ないことがわかっています。

夏はZEHレベルくらいでもきちんと日射遮蔽の設計すればOKということですね。

何十年の差は?

今回私の家を公開しましたが どうでしょうか?

住み心地の差

私は 世の中の人に「申し訳ない」と思うことがあります。
「みんな、【暑い】【寒い】と毎年毎年苦労しているんだろうな?」と

私はこの20年 一年中快適。 おうちの中では 知らないうちに夏が終わる感じ。知らないうちに冬が終わる感じです。

「みんな苦労しているのだろうな?自分たちだけ快適でごめんなさい!」

建築時にきちんと作る。わずかな差で 何十年もこの差が出るのです。

恐ろしい!

将来の老後も快適で安心。本当に良かった。

光熱費の差

私の家はオール電化です。ですから電気代のみの光熱費です。太陽光発電もあり冷暖房費が少ないですから 20年間ほぼ0円に近い状態でした。一方同じ大きさくらいの普通の家では 全館冷暖房をしない悲惨な状態にもかかわらず電気ガス灯油で年間20万から30万くらいかかるのでは無いでしょうか?20年で500万円くらいの違いが出ますね。もしいろんな部屋を冷暖房したら20年で1000万くらいの光熱費という人もいそうですね。月に3万4万かかるという人はいますから。

建築時の差の何倍もお得です。当社で建てたお客さんは年数が経てば立つほど喜んでくださいます。

維持管理費の差

冷房が1台のエアコンで済むと言うことは、壊れたときも1台だけ取り替えればいいと言うことです。

これが3台あったら3倍の維持費がかかりますね。エアコンも10万20万かかりますので3台を10年ごとに取り替えたら大金ですね。20年で2回の取り替え100万くらいかかってしまうかもしれません。一生だといくらの差?

まとめ

夏のエアコン代金はたいしたことないです。つけっぱなしでいいと思います。

そして最初の家づくりをきちんとすること。

住み心地が全く違う!光熱費が全く違う!維持管理費が全く違う!

20年で計算しましたが、30歳で家を作ると90までには60年あります。3倍です。

大きな違いですね。

そして その後、その家が使い続けられるか?孫に住んでもらえるようなら孫が新築する代金、解体する代金も浮くことになりますね。何千万円もの効果があります。

おうちはきちんと作りましょう。(笑)

断熱・気密,環境・エネルギー

当社ではネオマフォームという高性能断熱材を使っています。

このネオマフォームは高性能なのですがプラスチック系断熱材と言うことで、地球環境から見ると良くないのではないかと言われることがあります。

しかし、そうではありません。
確かに製造時に化石燃料を消費してしまいますが、ネオマフォームを使うことにより住宅の断熱性が上がり暖房エネルギーなどを減らせることにより、大きく環境負荷を減らすことができます。
さらにパネルを並べているだけですから再利用が可能です。
又、この断熱材は長期間にわたり性能が下がりにくいことも知られていますので安心です。

きちんとした確実な断熱性能、長期性能、リサイクル性などとても大切ですね。

これらのことから、SDGsの第一人者の先生の住宅もネオマフォームが使われています。

この住宅の断熱施工技術監修は当社 高橋建築です。
勝手に写真が使えないのでこちらの記事をご覧ください。

https://miraimedia.asahi.com/kanie_06/

リンクをご覧いただければ、ネオマフォームもSDGsに適していることが詳しく書かれています。

気密測定地の写真に私もでていました。
C=0.1でした。当社大工さんの指導は完璧でした。(笑)

現場の施工ばかりではなく、高断熱に必要な内容などもお伝えしました。とくに熱橋の補強方法などもレクチャーしました。

そのときの一部です。

パッシブハウス,断熱・気密

パッシブハウスジャパンの会員向けセミナーを行いました。

タイトルは「G3を曳き回せ。

HEAT20が提唱しているG3の水準はとても高いレベルですね。

そのG3の仕様の建物を使って様々な変更を加えながら実際の性能を比べようということです。

「ホームズ君省エネ診断エキスパート」という国の基準で計算できるソフトを使いまずはG3の建物の仕様を決めていきます。

間取りは自立循環型住宅の標準モデルです。



仕様は 当社の標準仕様です。
このプランだとUA=0.24 秩父は5地域なのでギリギリG3にならないレベル。窓の大きさなどちょっと変えればG3になりますけど 会員の多くがいる6地域ではUa=0.26でG3となりますのであえてこのままスタートしました。

建物の角度を変える

性能をよくするために外皮の性能以外はハイスペックで計算です。日射取得率のよいガラスを使い、よい換気システムで入力してあります。

まずは秩父地域に建つと仮定して建物の向いている方位を変えてみました。

やはり真南向きがかなり性能が高くパッシブハウスレベル 

南       南西       西       北西      北

45度触れでも暖房はパッシブハウスですね。


南       南西       西       北西       北

冷房需要は振れると大変ですね。北向きはあり得ないですけどやはり南向きが良さそうです。

窓の大きさ つける向きで大きく違います。

地域で全く違う 秩父の冬はお日様の力を使わないともったいない。

  東京       秩父       松江       広島       青森 

真南に大きな窓をを向けられれば 秩父はほかの地域よりとても有利です。同じ断熱の建物なのに、これらの地域中で一番有利なのはすごいですね。

一方、南に窓がきちんととれていないと?

東京      秩父      松江      広島      青森

日本海側の松江より寒いですね。 さすがに青森は大変です。
南側にきちんと窓がつけられると7kWh/㎡ 窓の付け方が悪いと25kWh/㎡ 
3.5倍も違いますね。
せっかくG3まで断熱しているのにこれじゃだめじゃん!って感じですね。

換気も影響大!

 東京      秩父       松江      広島       青森

熱交換換気が第三種換気になるとどうでしょう。秩父は外気温が低いので南の大開口で十分な日射取得ができてもパッシブハウスではなくなってしまいます。
東京でも暖房需要も増えますが、秩父ほどではないですね。
高断熱になればなるほど換気のウエイトが高くなってきますね。
寒い地域しか熱交換換気が必要ないという会社さんは、あまり断熱性能がよくないと言っているようなものですね。

まとめ

G3レベルの建物でも秩父地域や 太平洋側の地域なら 十分パッシブハウスにできます。
しかし、そのほかの要素がきちんと設計できてと言うことです。
せっかくG3まで断熱しても上手な設計ができてなければ、G2レベルの建物と変わらなかったりもします。
内装などは後でも思うように変えていくことができますけど、家の向きや窓の付け方、基本的な設備計画などは変えにくいです。
イニシャルコストやランニングコストを考え、効率のよい高性能住宅を目指しましょう。

断熱・気密

サッシの取付かた一つでかなり断熱性が変わります。

ハウスメーカーレベルのしょぼしょぼ断熱ならそれほど影響ないですが、我々が作っているパッシブハウスレベルだと、無視できません。

インストールプサイ(ψ)

サッシ周りの熱の逃げは サッシ本体の熱の逃げがあります。
①ガラス
②フレーム
③ガラスのエッジ
ですね。
それと、外壁部分の熱の逃げ。
①柱や間柱などの構造材
②断熱材ですね。

そして、今回の 取付型による熱の逃げ インストールプサイ
です。
①サッシの取り付ける位置
②取付の木枠
③クリアランスのパッキンなど
④サッシフレームの周辺部材

これらの条件で、サッシ周りから逃げる熱の量が決まります。

木製サッシ内付け

 木製サッシ ドレーキップ窓の熱解析のモデルです。
トリプルガラス部分はモデル化してあります。

変な熱の流れが起こらないですね。室内側(右側)表面はほぼ赤い色で温度が高いのが解ります。

樹脂サッシ半外付け

一般的な取付かたです。

室内側に黄色い部分が出てしまいますね。

APW430のFIXなので国産のサッシとしてはとても良いですね

取付方も重要ですね。と言うお話しでした。

お知らせ,断熱・気密

HEAT20の活動報告がyoutubeにアップされていますのでご覧ください
HEAT20は、現在日本の断熱水準をけん引するトップの団体です。

ものつくり大学の松岡先生の発表です。

先生が、発表中に「高橋建築」と言ってくれているのはもちろん当社です。(笑)

当社の大工さん2人が、お手伝いしております。

一人は経験豊富な当社のエース級の大工さん。一人はものつくり大学を卒業して当時はまだ見習い級の大工さんです。
大工さんのレベルで試験体の気密度に違いが出ているのは面白いですね。
現在はこの若い大卒の大工さんも当社で鍛えられすごい性能が出せるようになりました。先日仕上げた物件ではC=0.1だいぶ頑張ってくれていて成長しています。

実測の内外差圧差の測定についても当社の建物での測定結果です。ここで驚くのは、冬には内外差圧差が普通に10Pa以上つくということ。風などの影響もあると50Paにもあることがあったこと。

これだけ圧力差があると気密がきちんととれていないと、換気で入れ替わる以上の空気が隙間から入れ替わってしまいます。これではだめですね。
最低でもc=1.0と話されていますが、この後の話で、c=1.0を維持するには0.7が最低必要。さらに言うとこの数値は、大量生産向きのどんな大工さんでも取り組める最低数値であるとのことでした。最初から高い数値を言ってしまうと混乱するからの配慮とのこと。

このような場所での発表は大手ハウスメーカなどへの配慮も必要みたいですね。できる人はできるだけ良い数値にしてほしいとのことでした。

換気・空気,断熱・気密

高断熱住宅では、室温が高く維持されますし、きちんと換気も行われますので、相対湿度は下がり気味になってしまいます。
乾燥対策をきちんとしないと、室内の乾燥は抑えられません。

このおうちは少し乾きすぎていますね。

そこでお金をかけずにできる乾燥対策を書き留めておきます。

基本は、余分な換気をしない。

室内で湿気の発生源を作ると言うことです。

キッチンの換気扇を多用する家は湿度が低くなりがち。少なめにする。
湿度を上げるには観葉植物が効果的
入浴後は浴室の換気扇は使わずドアを開けておく
室内に洗濯物を干す
24h換気の風量を絞る
居住人数を増やす
水槽などを置くのも良さそうですね。

湿度改善対策として、皆さんすでにご存じで実践されているかたも多いと思いますがメモ代わりに書き留めておきますね。

試していただき、どのくらい改善できたかご報告をお待ちしております。