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髙橋建築

断熱・気密

実際の内容をお話ししていきます。

気密測定の結果

気密測定を行いました。
今回は減圧法です。
おうちの中の空気をファンで外に出しおうちの中と外の圧力差を付けます。
そのときに通る空気の量からおうちの隙間を推定する方法です。

結果は ハウスメーカーにしたらすごく良いです。
C=0.63c㎡/㎡
なんと1.0を切っています。
現在作られている住宅の中ではとても良い部類に入るでしょう。
1.0を切ると断熱性能がきちんと発揮されてくると言われています。
断熱がきちんとしていれば 温度ムラも少なくなりますね。

サッシの性能のおかげ?

しかしこの性能がどのおうちでも出るかというとそういうことは無いと思います。
このおうちは お客様のこだわりで サッシを標準の樹脂アルミ製のアルジオからオール樹脂サッシAPW330に変えています。
当社の今までの経験からこのサッシでこの性能だとすると、標準のサッシの場合はかなり落ちるため、1.0を切るのは難しいのでは無いかと思います。
樹脂サッシを使って本当に大正解だと思います。

当社の場合 お客様のどうしてもという要望が無い限りありません。最後に使ったのもいつだか解りません。どちらも使っていたことがる10年以上前ですと 明らかに樹脂サッシの負が性能は出ていました。

工事の内容は同じでもサッシが変わるだけで気密性能に大きく差が出るのに驚いていました。

施工が重要 袋入り

グラスウールと防湿フィルムが一緒になった袋入りのグラスウール施工はとても大変です。高気密高断熱住宅に本気で取り組んでいる住宅会社はグラスウールはグラスウール。防湿シートは防湿シートと別に施工します。住友林業さんは昔ながらなの袋入りグラスウールが標準です。コストを圧縮するためでしょう。

後日、施行写真を確認しました。お客様がきちんと足を運びフィルムの貼り方などもチェックされたそうです。さすがきちんとできています。
ビックフレーム工法で筋交いを使いませんから断熱材の施工もしやすく職人による差が出にくいのもこの工法の利点ですね。筋交いなどの取り合いがありますと上手に断熱材を入れるのが大変です。熟練した大工さんでも難しいのです。この構法なら普通に並べていくだけですからうまくいくと思います。

きれいにグラスウールが入れてあります。フィルムをめくってちょうど良いところで断熱材をカットしまたフィルムを戻すという施工方法です。

省令準耐火 石膏ボードで抑える

さらに省令準耐火の建物ですので石膏ボードを桁まで立ち上げきちんと断熱材のフィルムを押さえ込むことができています。これにより気密が確保できているのでしょう。

木造メーカーなのできちんとした工事がやりやすいですね。鉄骨メーカーはこのあたりの処理は複雑になり大変です。良かったですね。

施工は完璧なのか?

完璧というほどではありません。あくまでも一般レベルの丁寧な施工でとどまっております。

我々からするとここはもう少しこうした方が良いのでは無いかというところもありますね。目指しているレベルが違うのでやむを得ないでしょう。

気密性能の評価

ハウスメーカーとしてはとても頑張っていると感じました。この断熱量は一般的ですが一般的なレベルでのきちんとした施工により、気密性能が確保されています。このくらいの気密性能があれば、断熱材の性能がきちんと発揮されると思いますし温度ムラも押さえられるでしょう。

あなたの家の気密測定いたします。

多くのハウスメーカでは気密測定はしてもらえません。

気密性能は高断熱住宅にとっては絶対に必要なものです。

気密がとれていない住宅の暖房は「穴がたくさん空いた鍋」に水をためようとしているようなものなのです。

「建てたおうちが寒くてしようが無い。」それは断熱性能では無く、ずさんな工事のための気密が無いことが原因かもしれません。

当社から概ね1時間の範囲であれば 出張料サービス 測定費50,000円(税別)で行います。 しばらくの間は業者同士の価格で一般のお客様にご提供します。
特別価格対応中の間に是非ご利用ください。


建物の性能が極端に悪い場合測定不可能な場合がございます。その場合でも料金はかかってしまいますのでご了承ください。
現場の状況により気密測定の機器の設置ができなかったり、建物の状況で事前処理ができない場合もございます。

お気軽にご相談ください。info@ta-k.jp

断熱・気密

住友林業の家は暖かいのか?
断熱調査報告第2弾です。

前の階で書かせていただいたようにお客様の依頼により調査させていただいております。
公開に関しても今後ハウスメーカーで家を建てようと思っている方のために参考になってほしいというお客様の願いです。
本当にありがとうございます。
皆さんにわかりやすくできるだけ忠実に記載していきたいと思います。

調査方法

暖かいか寒いかの感じ方は人それぞれです。
暖かい家になれてしまっている私の感じ方では、厳しい評価になってしまうと良くないのでできるだけ客観的に比較できるようにしなくてはなりません。

そこでこのように行います。
Ⅰ 寒い時期の温度、湿度データーを記録
寒い時期の 温度湿度を 継続的に記録します。
1・外気 
2・リビング
3・床下
4・1階トイレ
5・脱衣室
6・主寝室
7・子供室
です。約10日間 10分間隔でデーターを取得します。
外気温の変化 暖房による室温の変化 暖房していない部屋の温湿度変化などから断熱性を見ます。
このおうちでは、リビングで暖房しており、たまに主寝室で暖房しているのでは無いかと推測されます。また、洗濯物を乾かすために浴室暖房乾燥機をお使いとのことなのでその影響なども解ると思います。

Ⅱ サーモカメラによる熱画像
おうちの熱画像を撮影しどこから熱が漏れているか確認します。
弱点となっているところが解ります。

Ⅲ 気密測定
どんなに断熱がきちんとしていても、気密性能が悪ければ性能は出ません。
減圧法により気密測定を行います。

Ⅳ エネルギーデーターの取得
この家はオール電化住宅ですのですべてのエネルギーは電気で供給されています。
暖房機はエアコン 床暖 暖房便座 浴室乾燥機です。
それぞれの電気を計測しておりますので それらの消費電力から投入エネルギーを推測します。

調査実行
前日、気密測定用のデータの整理を行ったり
温湿度データーロガーのセッティングなど準備を行います。

当日は熱画像を撮りやすくするためできるだけ温度の低い朝8時にお伺いしました。
慌ただしく朝の準備をしているところご協力ありがとうございました。
ご主人様の立ち会いのもと熱画像の撮影
温度の取得のためのデーターロガーの設置
気密測定を行いました。
図面など細かい資料も是非利用してほしいとお客様よりお預かりいたしました。
貴重な資料です。本当にありがとうございます。
作業は3時間ほどで順調に終わりました。
事務所に戻ってデーターの整理です。

寒い日や 天気の良い費など様々なデーターがとれると良いですね。
今シーズン4軒目なのでまだ大丈夫なはずですが、電池が無くならないことを祈ります。

次回からいよいよ、実際の結果となっていきます。

お知らせ,断熱・気密

お客様の依頼を受けて、大手ハウスメーカー住友林業の家の断熱調査を行いました。とても素敵なお家です。お客様のこだわりが詰まっています。耐震性も素晴らしいですし、設備機器などもとても良いものが入っていました。ご主人様が選ばれたという家具もとても素晴らしいものです。

チークの 木のブロックが素敵ですね。そんな素敵なお家なのですが、断熱性能に疑問を持ったお客様のお話です。

公表すべきか?

たびたびこのように、ハウスメーカーで建てた方の相談や修理などさせていただいておりますが、お客様のプライバシーもあるので、まったく公開しないでおりました。ハウスメーカーの悪口を言っているように思われても得ではないですし。しかし今回は、お客様が これから建てるお客様のために、公表をしてほしいといわれました。これから建てる人たちが自分と同じような思いをしてほしくないとのことです。そのため公表をいたします。あくまでも中立的な立場として、暖かい家づくりに携わってきた1級建築士としての見解です。

依頼の経緯

このお客様から電話があったのは、10日くらい前のことでした。お話を伺うととても詳しく、プロの方かと間違えるくらい。もしかするとその辺のハウスメーカーの営業より詳しいでしょう。プロ顔負けの知識です。

昨年夏に家を建てたのだが、期待よりも寒い気がするし、思ったより光熱費がかかる。ということ。
暖かく、光熱費の安い家に建てたつもりとのことでした。
現在の建てたばかりの住宅は床断熱なので基礎断熱にしてみたら暖かくなるのではないかとお考えになりどのようにしたらよいのか?とおっしゃっていました。

私は適切なアドバイスがしたいと考え、まずおうちの状況を把握したいと思いました。
そのため、まずは図面、温熱計算書、エネルギー使用量を送っていただきました。

お客様はが、「ハウスメーカーのとても高価な最先端の家だから寒いことはないだろう。と思っていた。」というのが印象的です。
皆さん、勘違いされるところです。大手だから安心というのは、必ずしも正しくないのです。特に「暖かい家」に関しては大手はとても遅れています。

この住友林業の家の性能

あくまでも住友林業が計算した温熱計算書の数値です。

仕様書、温熱計算書など見てUA=0.47W/㎡Kと書いてありました。
HEAT20の5地域のG1グレードをクリアーしています。
G1グレードというのは簡単に説明すると起きて家にいる間は暖房しているけど、夜寝るときや家にいないときには暖房を切る。人がいる部屋を暖房する。という在宅時暖房という設定です。寝ているときは暖房を切りますから普通の状態では朝起きた時が一番寒いということになります。その時の最低の温度がおおむね10℃を下回らないくらいの性能。というのがG1グレードです。
詳しくは下記リンクを見てください。
http://www.heat20.jp/grade/index.html

朝起きた時が10℃しかない。というのは少し寒いですね。起きる前に早めに暖房をつけておかなくてはならないでしょう。

ZEHは暖かいのか?

この、0.47W/㎡KはZEH(ゼロエネルギー住宅)の基準も満たします。この断熱性能で太陽光発電が十分乗っていればZEHを名乗れます。(ZEHは少しだけ断熱性能を満たしている必要があります。)
ハウスメーカーが当社はZEH住宅です。と宣伝をしていますが実はたいしたことありません。当社の住宅では15年前くらいの性能でもクリアーしています。
ハウスメーカーがあれだけ宣伝しているととてもすごいもののように思えてしまうから不思議です。
キチンと勉強をしていないとそれがすごいものだと勘違いして期待してしまいますね。
このお客様も最初のお話でZEHをクリアーしているとおっしゃっていたのが印象的でした。
ZEHは太陽光発電などによるエネルギー収支をゼロにできるという基準で暖かさには関係ありません。
建物の省エネ性にも関係ありません。どんなにエネルギー垂れ流しの住宅でもそれに見合った大きな太陽光発電を載せればZEH(ゼロエネルギー住宅)なのです。

間取りの特徴

この家は40坪くらい。
1階の 居室(常時いるところ)はLDKと4.5畳の和室。
2階の居室は寝室、子供室2部屋の3部屋です。浴室と脱衣室が2階にあるのが特徴です。
2階で入浴 洗濯 収納という流れが考えられているようです。洗濯動線が最短になる考えだと思います。広いウォークインクローゼットや廊下にスタディースペースも確保してありとても充実しています。

設備機器

1階のLDKに床暖房 7kWの大きなエアコン。2階の3部屋に小さめのエアコンがつけられていました。
浴室暖房乾燥機がつけられていて、お洗濯ものを乾かすそうです。
換気システムはダクト式の第3種換気です。

暖かいのか判断するために。

書記の判断を正直に言うと図面を見た限りでは、それほど暖かいのではないかと思いました。
お客様が不安に思っている通りなのではないかと思いました。
でも、それを見もしないで無責任に「それでは寒いですよ。」というには言いにくいと感じていました。
大手ハウスメーカーが自信をもって作っているのだから、私の知らない知見があって、もしかしたらその断熱性能でも暖かいかもしれないともちょっと不安もありました。ですからはっきりお答えできなかったのです。
「暖かい家」はそのほかの要因もありますから。
数日間、躊躇しているうちにまたお客様から電話があり、きちんと調査に来てほしいと依頼がありました。
私も、調査ができればきちんとした判断ができますので、特別価格で調査をお引き受けすることにしました。

調査の内容に関しては次の機会に報告いたします。

お知らせ,断熱・気密

高性能な住宅がどのくらい差があるのか比べられる 省エネ×健康マップというサイトがあります。そこに今回見学する住宅が記載されていました。

http://passivehouse-japan.org/ja/ecomap/

スマホでは見えないかもしれませんので、そのサイトをキャプチャーしたJPGを貼ります。

今回見学会をする住宅がどのくらいすごいかわかりますね。

グラフの上に行くほど温度ムラがなく温かく健康的なおうち

右に行けば行くほど 省エネで環境に優しいおうちです。

このグラフでは暖かい東海から西の地域の住宅を消してみました。
東日本ではダントツの性能ですね。

省エネと言うことは光熱費がとても安いと言うことですね。

断熱・気密,海外住宅事情

北極圏の夏は一日中 太陽が出ていると言います。

地軸が23.4度傾いていますから 北緯66.6度以上のところが白夜となる訳ですね。

反対に 冬は全く日が出なくなります。それを何というか調べたら極夜と言うそうです。

今回、スウェーデン、ノルウェー、デンマークに行き 北欧の建物の勉強をしてきました。

スウェーデンハウスなんかが人気ありますから ご要望に応じようと思い、勉強の一環です。ハウスメーカーさんでもそのような名前のメーカーがありますが、結構お値段が高いですし性能もそれほどではありません。

そこで、当社の技術でそれ以上の性能で安くご提供しようと思ったのです。

秩父近辺の地域限定です。

ノルウェーで北緯62度のと頃までしか行きませんでしたが、太陽高度を調べてみました。

62度なので 白夜、極夜にならない地域ですが、もちろん 山があればお日様は出ませんね。青いラインが冬至の太陽の軌道ですが山の上にお日様が昇ることはありません。冬は薄明るくなるくらいです。

逆に夏は太陽が沈むのは一瞬です。すぐ出てきてしまいます。きちんと沈みきらないので薄明るい状態が続いてしまいます。

北に位置するので夏はお日様が出ていても涼しくて良いのでしょうが、冬全くお日様が出ないのはたまったものではないですね。お日様のぽかぽかが無いなんてちょっと想像できませんね。

私たちが住む関東地方では冬はほとんど晴天で、きちんとお日様が出てとても暖かいですね。これはとても恵まれているのです。

上手にこの太陽の熱を利用すれば、暖房代わりになりますから、真冬の暖房代が押さえられます。当社で作ったおうちの中には実際に 全く暖房しないおうちもあります。ストーブ、エアコン、こたつでさえも使わないのです。

日本はちょうど良いですね。太陽の恵みが得られます。無料です。(笑)

積極的に利用しましょう。

断熱・気密

住宅に使われる資材選びはとても重要です。

なぜなら住宅はとても長く使うものですから 長持ちしなくてはなりませんし その使っている間、性能がきちんと確保されたいなければなりません。

せっかく骨組みを丈夫に作ったのに それを覆っている防水シートが粗悪なものだったら雨漏りしてしまい骨組みは腐ってしまいます。せっかくの丈夫な骨組みも何もなりません。

屋根材も同じですし 外壁材も 水道の配管も同じです。小さなものなら釘一本でさえ長期間品質が確保されなくては、大事故につながる可能性があります。

断熱材選びも重要です。

温かい家を作ったつもりが 数年後には寒くなってしまうということもあります。家の断熱の性能は断熱材が作られたときの性能で計算されていますし、きちんと施工され、その状態がずっと確保されていること大前提です。

よく勉強している人は様々な情報を持っていますので、材料の性質をとても理解しています。

断熱材も様々な種類がありますが、それぞれの特徴を持っています。良い悪いは、使う人側が特長をうまく生かして使えるかどうかなのです。

「当社はこの断熱材を使っているからとてもいいのです。あの断熱材を使っているあの工務店はだめです。」などというメーカーがいたならそのメーカーは断熱材のことを知らないのでしょう。「この断熱材をこのようにこの厚さでこの工法で作るからとてもよい建物です。」というならわかります。断熱材の特徴を理解してきちんとした使い方をすればよいのです。

しかし、性能をきちんと開示しない断熱材もあります。初期性能は高いけど、徐々に性能が落ちてきてしまう材料もあるのです。そのような材料のメーカーは、知られるとまずいので長期性能を開示しません。

住宅会社も、長期性能まで考え初期値ではなく25年後くらいの品質が落ち着いたところの断熱性能で住宅の性能を計算していれば問題ありません。しかし、メーカーのいう初期性能だけを考えてそれで計算してしまうと、数年たったところで予定とは全く違う性能になってしまうのです。

ここで、真面目な住宅会社と、売れればよいという住宅会社の差が出ます。どこまで考えて家づくりをしているか、よくわかる場面です。

大手メーカーでもそのように考えているところが多いから問題です。「あのときはあれが最高だと思った」といういいわけをします。

比較的コストが安くすむが施工が難しい断熱材

初期性能は良いが長持ちしない断熱材。

初期性能は低いけど年数がたっても性能が落ちない断熱材。

長期にわたり品質が変わらない断熱材。

性能は低いけど環境負荷が低く地球に優しい断熱材

火災に強い断熱材。

施工はしやすいが、劣化が早い断熱材

性能を確保するのに、厚みがたくさん必要な断熱材。

気密性能が確保しやすい断熱材。

長期的に内部結露などの不具合が起きにくい断熱材。

ほかの断熱材との併用が考えやすい断熱材。

圧縮強度が高く重みをかけられる断熱材。

伸縮性があり木材の変化に追従しやすい断熱材。

気密性能が確保しやすい断熱材。

このように断熱材は それぞれ特徴があります。
間違った使い方をしては意味がありません。
特徴を生かしてそれぞれ使いこなすことが重要なのです。
それを知らない住宅会社が多すぎます。

家づくりをするときには、この辺の質問をするとどこまでその会社が考えて家づくりをしているかわかるでしょう。是非複数の住宅会社の考えを聞くことをおすすめします。一つの会社だけだと嘘をついているのが見抜けませんから。

住宅を作ろうと思っている方にとって、様々な情報をたくさん得られるようになってきました。ですがそれがとてもよくない影響となっています。嘘の情報、中途半端な内容の情報がとても多くなっているのです。自分の身を守るのは自分だけしかないのが 住宅建築の現実です。よい住宅を建てるためにはきちんと皆さん自身が勉強するしかないのです。営業マンは自分の会社の良いところしか言いません。インターネットも情報がたくさんありますが、インターネットの多くの情報は発信している人じたいのレベルの低い場合が多く嘘の情報が多いので注意してください。

そして、本題です。

今回,JBNの環境委員会で 断熱性能の長期性能に関して 断熱材メーカーさんからヒアリングする機会を設けます。
断熱材の特徴を勉強し 選び方を学ぶ機会です。

11月です。 きちんと物作りをしている断熱材メーカーさんからしたら、全国3000社の工務店ネットワークに売り込みをかけることができる大きなチャンスです。

良い特徴をきちんと説明し、上手に使いこなしてもらえれば売り上げにつながりますし、施工ミスなどが起こりにくくなりメーカーとしてもメリットがたくさんあります。

私たち JBN環境委員会は 我々工務店の仲間が 断熱材選びをきちんとできるようになるよう またそれがお客様のメリットになることを信じて今回の企画をいたしました。

しかし、恐れていたことが起ころうとしています。
実力以上の性能のアピールをしてしまっているメーカーや 長期的性能の面で知られては困ることなどがあるメーカーが出席を断ってきているのです。
ある程度は予想はしていました。

きちんとした住宅会社ならそれらのことはほとんど既知の事実ですので、それらのことを割り引いて断熱材選びをしてそのメーカーの商品を使っています。ですから断ってきたメーカーは心配することはないのですが、何も知らずにとても良いものだと勘違いして使っている住宅会社が使わなくなってしまう可能性があることを心配しているのでしょう。または、一般のお客様に知られてしまうことを恐れているのかもしれません。

断ってきたメーカーさんは 初期性能だけが良くすぐに性能が落ちてしまうメーカーさんや 長期的に長持ちしない可能性があるメーカーさんが多いようです。
半分くらいのメーカーになりそうです。

そうなると 出席しないメーカーさんの商品は使いにくくなりますね。
なにか、大きなことを隠している可能性がありそうです。怖いですね。
断るメーカーがいるなんて信じられないと思う方がほとんどでしょう。

日本のメーカーは、いつからこのようになってしまったのでしょう。

断熱・気密,見学会・相談会・イベント情報

G3の住宅の見学会は日本でも珍しいのではないかと思います。

もしかしたら日本初かも?

埼玉では確実に初でしょうね。

断熱・気密,日記・想い

HEAT20の報告会に参加してきました。新たな水準であるG3が発表されました。当社のエリアである4,5地域ともUA=0.23すごい基準です。外皮の断熱基準としては一気に世界一何ではないかと思わせる水準です。当社ではこの水準にあう建物もありましたがほとんどが0.25から0.3なので少し足りません。しかしこの水準に追い付いていないかというと、実は当社の方が性能良いのです。この水準は外皮の性能はすごいのですが第三種換気前提であったり日射取得がそれほどきちんと考えられていません。でも、ちょっとの変更でこの水準になるなら仕様を少しいじろうかな?とも思います。

この基準のシナリオは 4,5地域の場合 エアコンを付けたり止めたりする間欠運転を前提にしています。寝るときに暖房を止めて次の日、起きたときに15度を切ってしまうことが3%以下という目標値です。

本当に寒いときに15度ですから 普段ほどほどに寒いときならほぼ暖房はいらない水準ですね。

当社のように日射取得と全熱交換換気扇を使えばかなり無暖房に近くなると思います。

暖房エネルギーの面で見ると、こうなります。 いままではG2が最高でした。 G3はG2のほぼ半分のエネルギーで暖房可能です。

しかし、G2とG3が体感で解るかというと いままで体験したことのない人は難しいと思います。

当社の建物がほとんどG3に近い基準で建てられていて とても省エネですがG2くらいの建物できちんと暖房計画ができていればそれほどの体感の差は感じないと思います。

でも、高性能な家に住んだことある人にははっきり解ります。

何の商品やサービスでもそうですが、良いものを知らない人はそれまでなのです。知っている人はわかり、それを感じることが出来、とても満足することができるのです。

北総研の鈴木先生もこのすごい水準の意味を説明されていましたが、G3という水準は建築ででいる最高水準を示したのであって、みんなが目指せるというものではない。最高の指標と考えてください。とのことでした。

断熱・気密

小鹿野町の現場のネオマフォームの外張り断熱の施工が終わりました。

施工の精度は高くスピードも速いです。
今回は、茨城の建築会社さんと栃木の設計士さんが、見学に来られました。
40坪もある住宅の外張り断熱がわずか○人工
あまり書くと全国の工務店の標準となって、大工手間が値切られる原因になるので、ここでは伏せておきます。

当社の施工は、特別なのです。
ネオマフォームを製造している旭化成さんが、当社の工事を参考に、ビデオを撮ったり写真を撮って、日本中に施工方法を広めたり、施工マニュアルを作ったりするレベル。共同で特許申請などもしています。

早いだけではありません。材料の無駄も少ないです。

ネオマフォームわずか1枚分。100枚以上つかいますからわずか1%。

コストが抑えられますし、ゴミが減ることは環境にも優しいです。
旭化成さんからも驚きのコメントが寄せられました。(笑)

このネオマフォームという材料は、断熱性がとても高く、長期安定性能も優れています。断熱材としてはトップの性能と言ってもいいと思います。

弱点は、お値段が高いこと。ですから無駄に使うことは許されないのです。

断熱・気密,見学会・相談会・イベント情報

本当の高気密高断熱住宅を体感してもらう夜の見学会が無事終了しました。
大勢のお客さまにご来場いただきありがとうございました。
延べは100組越えているでしょう。まだ集計前ですが。

小鹿野町現場の日曜日はギリギリ綱渡りの温度環境(笑)
人が住んでいないので家電などがなく内部発熱がない状態。
朝9時で 室温16.5℃のスタートでした。今朝の最低気温はマイナス5度
日中がほとんど曇りでちょっとだけの晴れ間に日射取得。
厳しい戦いです。(笑)
何とか 少ない日射熱と見にくださっている人体の熱で20.6度まで上げることができました。
そのまま夜に突入。
この温度が維持できるかはお客さまの入り方次第。
終了する夜の九時には 19.9℃まで落ちてしまいました。
目標の20.0℃には0.1℃及びませんでした。
日射がもう少しあったら。 来場者がもう少しいたら 20.0℃維持できたのではないかと思います。
秩父の現場は21.6℃終了だそうです。

「そこまで無暖房」にこだわるかと笑われそう。

お客さまの反応も楽しかったです。
「どこかに暖房器具置いてあるのじゃないの?」
「床暖房してあるでしょ。」
プロからも
「床下にヒーターおいてありますか?」
「床下エアコンですか?」
などなど。(笑)(笑)

皆さん、本当にびっくりされていました。当社は日本有数の技術持ってますよ。(笑)

そんな中 日本の断熱基準作りに携わっている研究所の所員さんや有名な建築家の方などにもおいでいただき当社の建物を見ていただきました。
有名な偉い人たちですが,自分が高橋建築の建物を暖めているに役立っていたとは思わなかったでしょう。(笑)

でも最後ぎりぎりに来られ最後までこの建物の行方を監視していた建築家さんには ばれていたようです。(笑)
その建築家さんのブログを引用します。スーパー工務店なんて言っていただきありがとうございます。

半ば無理かな、と諦めかけてたんだけど、ギリギリ間に合いそうだったので、 高橋 慎吾 (Takahashi Shingo)さんが社長をなさっている秩父のsuper工務店、高橋建築株式会社(http://www.ta-k.jp)さんのオープンハウス2日目に行って来ました!

玄関入って、肌感覚ですぐにわかる圧倒的な断熱性能。
エアコンなんて(あるけど)全然つけていないのに、約20℃をキープしておられた。僕が伺ったのはPM20:20頃で、屋外は、さぁ氷点下へ!って時間帯なのに。。。

今回、オープンハウスを2箇所(秩父・小鹿野)でしてくださっていたのですが、両方見たかったけど時間が足りなかったので、小鹿野の平屋(小屋裏あり)を拝見。偶然オーナーさんや他の見学者の方もおられ、一緒にワイワイ談笑させて頂く。

高橋さんのお話がマジで面白いし、断熱性能が高い住宅ならではの言葉が、どんどん飛び出し、思わずニヤニヤしてしまう。メモメモww 例えば「見学者があと10人くらい来てくれたら、もうちょっと温度が上がったんだけどなぁ〜(笑)」等。既にエアコンではなく、人を100W/人の発熱体として捉えられる感じww

照明機器やお風呂のお湯や、本当に細かい熱源すらも室温に影響してくるのは、外皮(外壁)をはじめとする建物自体の断熱性能がすんごい高いレベルの証拠だし、オーナーさんも元々のご自宅が寒いのもあいまって、この環境に満足されているのが良くわかった。施工者として発生している反省点も、嘘偽りなくオーナーさんに笑顔でそのまま話しておられ、対策や意見交換なさっている高橋さんの姿。本当に学ぶことだらけだ。

高橋さん、突然でしたが見せて頂き、ありがとうございました!!