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髙橋建築

お知らせ,パッシブハウス

10月からパッシブハウスジャパンの理事となりました。

松尾さんの後任となります。

大役ですので、気を引き締めて取り組んでいきたいと思います。

パッシブハウスジャパンは、高性能な住宅を目指すとてもレベルの高い団体です。
世界では 高断熱な住宅と言えば、まずパッシブハウスと思い浮かべるそうです。
各国の高断熱の基準はパッシブハウスを目標に作られたりもしています。

その日本の正式な団体であるパッシブハウスジャパン。とても注目を集めている団体です。その団体の理事と言うことですから本当に責任重大です。

頑張るしか無いですね。皆さん応援お願いします。

お知らせ,パッシブハウス,見学会・相談会・イベント情報

今年も国際パッシブハウスオープンデーが行われます。

2019年11月9日(土)10日(日)です。

世界中のパッシブハウスが見られるチャンスです。世界で同時に公開をするのです。当社もお客様の協力を得て今年も参加いたします。

まだ工事中ですが写真を公開します。

外壁は 性能の高いALCでとてもしっかりした感じに見えますね。ALCは防火、遮音性能に優れるばかりではなく、とても長持ちする素材です。
10年、20年するととてもみすぼらしくなる家が多いですが、この外壁は長い時間がたっても重厚感があり再塗装することでまたよみがえります。
ALCはヘーベルハウスや積水ハウスの高級グレードで使われていますね。
安い外壁は、短い年月で張り替えが必要になるケースが多くかえって損をしてしまいますので注意が必要ですね。

太陽光発電も10kW位乗っています。
もちろんZEH LCCM 長期優良住宅です。

もちろんパッシブハウスレベルの性能を確保
世界基準の最高峰の住宅です。


内部もとても素敵な作りになっています。子供室は少しスキップフロアーとなっておりその分リビングが吹き抜け状になっています。

エアコンはリビングに6畳用が1台 小屋裏に冷房用として6畳用が1台です。
これで本当に大丈夫なのか疑う方もいらっしゃるかもしれません。
最近の住宅会社は たいした根拠もなくエアコン1台で全館空調などと唄い実際は容量不足であったり温度村がたくさんあったりという事例が出てしまっています。

当社では、ドイツのパッシブハウス研究所が作った PHPPというソフトを使い、精密なシミュレーションをしています。様々な温熱ソフトが出ていますが、いろいろ使って比較を繰り返してみると、高性能な住宅になればなるほど、PHPPの計算結果が一番実際の値に近いと言うことがわかってきました。
性能の無い建物ならほかのソフトでも十分だと思います。

計算の詳細については後ほどのブログで解説させていただくとして、はったりではないきちんとした性能だと言うことを証明しています。
世の中には、全くだめな建物が多いので、だまされないように注意してくださいね。大手だから、よくCMで聞くからというので真実のはとても危険ですよ。

土日とも 朝の9時から夕方5時までの開催です。

是非お気軽にお越しください。お待ちしています。

パッシブハウス,建築費・光熱費,断熱・気密,環境・エネルギー

お正月休みを利用して 建物の向きとエアコンの使い方による消費エネルギーのシミュレーションをしました。

この冬実際にできた建物です。この後お客さまにご協力頂き検証をしていきたいと思っていますが、まずはシミュレーション結果です。

秩父市に建つ木造2階建て パッシブハウスクラスの住宅です。

吹き抜け含めて35坪のボリュームです。 実際の建物は南東向き

その建物をそのまま南東向きと南向き 南西向きでどのように変わるかシミュレーションしてみました。

ソフトは BEST-Hです。時刻別に計算できる最先端のエンジンです。

24時間エアコン連続運転で室温20°維持の結果

SE 106kWh/年

S 88kWh/年

SW 130kWh/年

です。

これから解ることは,やはり南に付けた日射取得優先の大きな窓の効果を高めるためには建物を真南に向けた方が効果が高いと言うこと。

パッシブハウスクラスの断熱性能の建物ですから建物本体からにげる熱はとても少なくなっています。

ですから、どれだけ太陽の熱を利用できるかが重要な要素となってきます。高性能の建物でなければ、数字が一桁違いますから太陽の影響はとても少なくなります。

真南向ければ年間2200円(25円/kWh)で1年間暖房できるとの結果です。

もう一つ解ることとしては 1日中暖かいのを維持するなら東向きの方が有利との結果です。20%位の違いがあります。
朝早めに日が当たった方が朝の暖房が減るということなのでしょう。

エアコンを連続運転ではなく 夜中と日中はとめて 朝晩のみとしました。

 

これも以前検証し解っていましたが 高断熱住宅はエアコンを連続運転ではなくうまくとめることが肝心です。
エアコンは動いていなくてもアイドリング時に電気は消費します。

当社の住宅ほど高性能でない高断熱の住宅ならエアコンの立ち上がり時の消費電力を抑えるために連続運転の方がお得という結果がありますが当社レベルの住宅になると止めた方がお得となります。

しかし 106→92kWhですから14kWh/年です。350円ですから タイミングを見ながら入りきりするなら付けっぱなしでも良い感じはしますね。日中8時16時のお日様が出ているときと寝る1,2時間前から朝起きる2時間くらい前までとめてみたら良い気がします。こう決めておけばタイマー運転が可能ですね。夜の23時に寝るならその1時間くらい前の22時に止め お母さんが朝6時に起きるならその二時間前の4時頃タイマーでオンにするという具合です。昼間はほぼ晴れますから7時か8時にはとめて16時~18時くらいにスイッチが入るといいですね。このスイッチが入るタイミングは室温が目標温度を下回らないうちにスイッチオンにすることが肝心です。暖かめの22℃の人もいるでしょうし18℃位の涼し目が好きな人もいますね。

目標温度を下回ってからスイッチオンにするとエアコンが強く動いてがんばってしまいますからエネルギー消費量も増えてしまいます。エアコンはゆっくり長く動かすのがこつです。

もう一つの条件でもシミュレーションしました。
それは 朝は忙しく出かけて日中お家にいないタイプの人向けです。
朝は15度位まで落ちてもいいから暖房を付けないでがんばり出かけてしまい,帰ってきてから暖かいくつろぎを満喫するタイプです。(笑)

SE 52kWh/年

S 40kWh/年

SW 59kWh/年

当社の住宅なら前の日たくさんの日差しをうけ 夜少し暖房して20℃くらいで寝れば 次の日の朝も15℃くらいはあると思います。条件によっては18℃くらいありますね。

実測している住宅だとこんな感じです。日が当たる直前まで室温が下がり続けます。

普通の家の15℃とは違い壁面や床の温度なども15度位ですから、トレーナーでも着ていればあまり寒さを感じないと思います。暖かいとは言えませんが。短時間なのでその室温で朝は乗り切って(笑)日中太陽の日差しで暖房して夜は暖かくゆっくりくつろぐ。この生活が実践できればこの住宅の場合なんと52kWh/年です。

すごすぎです。

もうほとんど無暖房住宅です。(笑)

しかし毎日 晴れるわけではありません。

無暖房でシミュレーションしてみると1年間で一番下がる曇りと雪が数日続いた日です。

温度は茶の間で11.5℃

一番厳しい日だとさすがに暖房が必要ですね。秩父で無暖房住宅の大変さが解ります。

でも実際はシミュレーション以上のかなり良い結果になるはずです。

実際の住宅の検証が楽しみです。

 

 

お知らせ,パッシブハウス,見学会・相談会・イベント情報

チラシの裏面です。

今回は少し説明を付け加えた細かい字のチラシにして見ました。

興味があり 家づくりに一生懸命な人だけ読んでもらえれば良いと思って。(笑)

ハウスメーカーが良い家を造っていると先入観がある人はそもそも読まないだろうし

工務店はだめだと思っていて その様な先入観がある人の考えを無理に変える必要も無いし。

本当は 進んでいる工務店の方がハウスメーカーよりとてもレベルの高い建物を作っているというのがにわかに信じられない人もいるでしょうから。(笑)

その様な人は「どうぞ高いお金をハウスメーカに払ってください。」そんな感じです。

あれだけの人を雇い 住宅展示場一軒に毎月数百万円のお金をかけ テレビなどを使いたくさんの広告を打ち 実際に家を造るための人では無い人が山ほどいて

安く良い家が作れるはず無いですね。

建物もどうしてあのレベルになるかというと 良い建物を作る気が無いからです。

売れる建物しか作れないのです。大手ハウスメーカーの研究所の人が当社に視察に来てぼやいていました。

確かにその人たちはとても優秀です。基礎研究もしっかりできています。

でも 実際に作る建物にその技術は落とし込めないのです。

「万人に売れないから」そう言っていました。

技術者研究者の皆さんは良い家を造りたいそうです。でもそれが会社の都合できないのです。

ある大手メーカーの技術研究の人が当社の視察の帰り際にこう言ってました。「髙橋さんはいいですね。やりたいことができて。私も髙橋さんに作ってもらいたいです。」

このように、大手だから良いという神話は住宅業界には全く当てはまらないのです。

 

パッシブハウス,日記・想い

先日 行われたパッシブハウスジャパンの記念大会で

高橋建築の取り組みを発表してくれと言われ 発表しました。

全棟 パッシブハウスレベルの建築にしているという先進的な取り組みが評価され

どうしてそこまでできるのかという疑問にお答えする感じでした。

当社の場合は 待ってでも当社で建てたいというありがたいお客さまの存在で成り立っています。

だいたい2年待ちです。

そのお客さまが当社のことを信頼してくださり、

当社が考えた様々な内容の実践につきあってくださっています。

まさに1棟1棟が最先端の実物実験のようになっていて当社の技術を支えていただいています。

ハウスメーカーのように考え企画して実物を作って実験してと大変な手間暇をかけているのにたいして

当社はその都度どんどん新しい取り組みを実践して改良していくというスピードが全く違います。

それをお客さまに支えていただき その集大成が次のお客さまに生かされたり

大手メーカーの技術開発のお手伝いや特許取得へと役立っているのです。

発表では時間配分がうまくいかず3分の2ぐらいしか話せませんでした。

その後の質問コーナーで森さん松尾さんにフォローいただき まあまあな内容は話せました。

本当に当社のお客さま一人一人のおかげです。

現在は断熱、気密、冷暖房が行き着くところまで言った感じなので

さらなる快適さ、IOTに向けて試行錯誤中です。

当社の「快適エコラボ」の皆さんこれから建築する皆さんよろしくお願いします。