快適な室内空間を作るために 住宅でも全館空調が行われるようになってきました。
その一例のシステムとして YUCACO というシステムをご紹介いたします。
このシステムの仕組みを開発された坂本先生に直接お聞きする機会に恵まれました。
エアコン室に5.6kWのエアコンです。お家は約40坪 UA=0.4位 暖かい姫路市なので この断熱なら 暖房はオーバースペック
冷房負荷で決まっているものと思われます。
このW=1820 D500 H1000位の 箱の中で 冬は26度 夏は22度運転です。
この下に各部屋に送風するためのチャンバー室があります。
そこに 弱運転で100m3の送風ファンが14台あります。 DCモーターの5Wのファンです。 半分はダクトで二階の各居室に送風しています。
下の半分の送風ファンは一階の床下にまとめて送風しています。
このファンが欲しいです。
1Fの各居室の床のガラリからキッチンやリビングなどに エアコンの風を出します。
二階の居室には役100m3の空気が送られてきていますから 入り口のドアを閉めていると 空気の出口が足りません。
出るところを作らなくてはなりません。
各部屋からダクトで廊下に送ります。
この仕組みならエアコンで除湿が促進され さらさらになった空気が各部屋に送られ気持ちよさそうですね。
エアコンは一台で済むわけですから、これからの設備コストは安く済みます。
ランニングの電気代は エアコンが少し大きいので あまり負荷のかからない時間帯や 季節には少し多めにかかると思います。
小さなエアコンを効率よく動かした方が効率が良いですね。でもピークの負荷の時のことを考えるとこの大きさが必要です。
猛暑の時や大勢のお友達などが訪れ内部発熱が急激に増えたときなどですね。お子様付けの家族が2組来て焼き肉パーディ子供が大騒ぎこんなありそうなシュチュエーション時に負荷が間に合いません(笑)
全館空調を一台のエアコンで行おうとするとどうしてもこの問題に行き着きます。 負荷が小さいときは小さなエアコンを動かし負荷が大きくなったときにはさらに大きめなエアコンで対処するというような方法の方がランニングコストが下がります。
エアコンが壊れたときも困ります。壊れるのはだいたい使い始めかすごくたくさん使っているときです。そのときは他の家庭でも同じ状況ですから修理が多発します。メーカーも修理対応で大忙しとなりなかなか来てくれません。
今年の夏の猛暑時には、修理がなかなか来ないでエアコンが使えずお年寄りが亡くなる事件が起きました。修理に数週間かかることも有ります。
その様なことを考えると 一台だけで冷房するのはとてもリスクがあります。バックアップ用にどこかにエアコンを付けておくべきですね。それが効果的に負荷が急激にあがったときのための補助エアコンとして機能すれば一石二鳥です。当社ではこのようなことも考えエアコンを二台で運転させるわけです。
このシステムはダクトもたくさん使います。ダクトの設備費、清掃性、点検性など考えるとちょっと面倒です。
住宅ですからもう少しシンプルにしても良いのでは無いかと思いました。
換気システムは パナソニックの全熱交換換気扇
廊下に集中してSA(給気)してエアコンに取り込み各部屋に送風廊下に戻りトイレなどのダーティーゾーンからRA(排気)です。
疑問はエアコンが動かないときにチャンバー室のファンをとめると居室の空気が動かないこと。
エアコン稼働時でも廊下→居室→廊下→トイレと廊下で混じること SAの位置をうまく取ることでこれはそれほど問題にならないかもしれません。
工事費は100万円ちょっとかかるとのことですが この手のシステムだとおとても安く とてもうまくできています。
同じようなシステムでZ空調というのがありますがこのシステムのほうが安くよりいいかなと思います。
坂本先生と居酒屋で焼酎です。(笑)当社のシステムの話も聞いていただきました。