LCCMの計算手法などを作っている東大の清家先生の話を聞く機会をえました。LCCMの計算は厳密にやろうとするととても膨大な資料やデーターが必要になりますし、曖昧さはそれでも残るので、あまり細かく検証する必要は無駄だということを理解しました。
個別の差を細かく見るというより公平な指標でたくさんの建物を簡単に評価できるようにして、皆が良いということを目指していければ良いというツールだそうです。簡単に公平にバランス良く評価することを考えて作られてます。
CASBEEのツールを使いLCCO2を算出します。
赤いLINEが普通の住宅です。建築時にCO2を沢山だし日々の生活でもCO2を出すのでグラフは右肩上がりです。途中グラフがグッと上がるのは改修で発生するCO2ですね。
一方、みどりのラインはLCCM住宅です。建築時は普通の住宅よりCO2を排出しますが太陽光発電の効果で生活で発生するCO2はキャンセルされ増えていきません。むしろグラフは右肩下がりで、それ以上のCO2を削減しています。時々、改修によるCO2の増加はありますが、それ以上に削減するので、最後は建設時に排出されたCO2分も無くしてしまいます。これがLCCM住宅です。
LCCM住宅のポイントを箇条書きにしてみますね。
建設時にCO2を排出しない建材で作る。
暖冷房など生活エネルギーが少なくてすむ省エネな住宅を作る。
改修が少なくてすむ長持ちする建材でしっかり作る。
メンテナンスなどしやすく、建て替えまでの期間が長くなるようにする。
太陽光発電をできるだけ多くのせる。
このようなことが重要です。
今後はLCCM住宅が当たり前のように普及してくると思います。
私の仲間の工務店のエコワークスの小山さんは、今年度はLCCM住宅の比率を50%まで持っていくそうです。
素晴らしいですね。
子供たちのため将来の地球環境を守るため。皆さんもぜひLCCM住宅にしていただけたらと思います。
よろしくお願いします