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髙橋建築

環境・エネルギー,設備・空調

アメリカで家庭のエネルギー消費からガスの排除が進んでいます。

オール電化が進んでいます。

この流れは、ウクライナの問題でロシアからのガスを少なくしようというのとは別の流れです。
ウクライナ問題より前から始まっています。

理由はCO2排出量を減らすためです。

関連記事のアドレスです。
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/21/041200178/?fbclid=IwAR0FXh-iSzsPE2FuhJg88wFndFsULDEsGq00Dt9FDcng7jw-_HPYQhV1TS4

当社では省エネ性を高めるため、CO2排出量を減らすため、オール電化を進めてきていましたが、お客様のご要望でガス器具も使うこともありました。

どうしてもといわれると、断り切れませんでした。
特に、ガス衣類乾燥機などよく乾くからという理由でどうしてもといわれることもありました。
これに関しては、ご説明を丁寧にしてご理解いただき未だかって1台も入れておりません。

しかし、ヒーターやコンロはガスもありました。

ちょっとっ矛盾もありますね。

私の曖昧な態度が悪かったのだと思います。

省エネはお客様のため。地球のためということをしっかりと考えると、きちんとした態度を表明しなくてはならないと思いました。

今後当社ではガス、灯油を直接燃焼させる器具の設置はいたしません。
皆さんも、省エネ、CO2排出量削減をまじめに考えていきましょう。

太陽光発電,日記・想い

先日、太陽光発電設備の住宅設置のセミナーを行ってきました。

場所はなんと鳥取県

住宅性能ではトップの政策を打つ 最先端な自治体です。

他の県や国などでも影響をものすごく受けています。鳥取県をまねして良い方向に向かい始めています。

今回 国で断熱基準が変わりますね。 等級6,等級7が出るようです。それもすでに鳥取県は進めていました。

すごい自治体です。

そんな最先端の省エネ政策を打つ鳥取県から 次の省エネ政策のためのセミナーとして「太陽光発電設備の住宅設備の設置」のセミナーを行ってくれと依頼がありました。

断熱技術に関してのセミナーはやってきましたが、太陽光発電に関しては初めてでした。
20年以上 自社で工事をし 数多く 様々な経験を積み重ねてきたことが評価されたようです。

日照が少ない鳥取県でいかに発電量を高めるか。
自家消費とうまく組み合わせていくか。

そういう話と組み合わせながらの技術に則したセミナーにしました。

セミナーで県外に呼ばれたときには、ついでの旅行も楽しみです。
鳥取県の伝統建築物群保存地区 若桜 倉吉 大山を訪問しました。

充実した3日間でした。

日記・想い

性能評価協会でBELSの建物の情報が公開されています。

登録物件数が少ないのが気になりますね。

皆さんきちんと計算していまいのでしょうね。

https://bels.hyoukakyoukai.or.jp/cases/list

こちらで調べられます。

検索条件も変えられますので探しやすくもできます。

埼玉県5地域 21年を検索してみた。

埼玉県のほとんどは6地域ですが 秩父地域が5地域なので5地域を調べてみました。
21年度 1年間です。名前を隠していない 住宅会社だけを一覧にしました。

公に公表されている情報なのでそのまま載せました。
いい数字だなと思うところは黄色にしました。

省エネ設計という項目は私が暖房の削減率から適当に計算してみました。
当社は4軒BELS取得したみたいです。(笑)
当社のほかの建物も同等の性能ですが、補助金がらみの物件のみ登録しています。

このリストを見ると夢建築工房さん以外は、比べるまでもないですね。
UAで倍違う。(笑)


2世代くらいの差があります。このレベルは当社の15年位前の仕様です。住み心地は大体わかります。

実際のエネルギーもわかります。

今作るにはちょっと残念な内容です。数年で時代遅れ間違いなしです。


壁を越えて!

これを見て思いました。

10年後、20年後には、今の当社のレベルで皆作るようになると思っています。
でも、現在はまだ、当社と夢建築工房さんだけが突出していて間がいない。

多分壁があるだろうということ。

高性能を求めるお客様に選択筋が提供されていないということ。

当社じゃなくてもいいのです。よい家が増えれば。

レベルの高い住宅会社が増えるのを期待します。

パッシブハウス

南向きで庇をきちんと付ければ夏の直射が遮られることは知られています

この家は南向き 隣家の影響は受けません

太陽の動きを見てみよう

この家の2階の南側の窓をシミュレーション

月ごとの太陽の軌跡です。下側の一番内側の赤い丸が12月ですね。
左側から1時間ごとに太陽が動くのが判ります。

一番高いのが12時ですね。

そして1月2月 3月 4月と月が進むたびに 外側の太陽の軌跡となってきています。

一番外側が6月ですね。

上のグレーになっているところが庇などの障害物です。

夏の暑い時期には直射が入りませんね。

7月の日射を見てみよう

上段が庇がない場合

下段が庇の影響を考慮した場合です。

庇で直接の日射が遮られるのが判りますね。

しかし 環境光などはほぼ入ってしまうことが判ります。

あまり遮られていませんね。

このように、直射を遮っただけでは不十分だと言うことが判ります。

日射の浸入量は面積に比例しますので、大きな窓なら庇の直射を遮る効果だけでは不十分だと言うことが判りますね。

南側の窓は大きな窓が多いですから、庇だけでなくアウターシェードなどの日射遮蔽部材を併用しましょう。

パッシブハウス

住宅建築業界では

 高橋建築 = パッシブハウスビルダー

という認識が出来つつある。

業界からそう認知されるのはとてもありがたいことです。
ですが最先端を走り続けるのは大変です。

パッシブハウスレベルを作って当たり前

そう思われています。

ですから手を抜くことが出来ません。

今回の物件は、お客様がとても勉強されていて、とても良い土地を選んでくださいました。

この土地ならパッシブハウスは楽に出来そうです。

日当たり抜群

日本は狭い敷地で隣家が近いから不利ですね。

当社がすべての物件をパッシブハウスレベルにしているかというとそうでもありません。

私は、当社に来るお客様にはできるだけパッシブハウスにしてほしいので、最初はパッシブハウスにしようと間取りを作り提案します。

パッシブハウスにするにはかなりのノウハウが必要です。

今回のような立地条件は特別です。

間取りもとても重要。少しのことで性能は大きく変わってしまうことがあります。


最近は、お客様の要望が、表面的な見た目や使い勝手のことばかり。
ネットや友人から得た知識を正しいと勘違いし思い込みます。

打合せを重ねて要望を取り入れていくとパッシブハウスには届かない結果になることがあります。

温熱、構造的にボロボロになることも。

構造的には補強してなんとかつじつま合わせが出来るけど、温熱的なことをリカバリーするのは大変です。

ちょっと残念です。

後から「うちはパッシブハウスにならないのですか?」と言われても「なりません」とお答えせざる終えません。

「そこが重要ですか? あー。残念だな。」

そう思いながら打ち合わせしています。

当社には パッシブハウスを作る設計力 施工力がある 日本でも数少ない工務店です。

そんな工務店ほとんどありません。

当社で建てるなら是非パッシブハウスを目指してください。

「世界基準の高性能住宅」 パッシブハウスビルダーとしてたくさんのパッシブハウスを手がけたいと思っています。

業務拡大につき 設計者 施工者 募集してます。

CADで図面書ける建築士 真面目で丁寧な施工が出来る職人さん 募集しています。

日記・想い

最近、遠方のかたからの問い合わせが増えています。
当社を頼ってくれるのは大変ありがたいことなのですが、近くに良い工務店があれば近くの工務店に頼むのが一番ですね。
出来れば30分圏内くらいが良い気がします。

メンテもしやすいです。すぐに駆けつけられます。
工事中の職人さんや監督の移動距離も短いですから、ガソリンの使用量が減りますね。コスト削減。地球環境にも良いです。

なかなかお近くに気に入った工務店が見つからない場合には1時間くらいまでならお引き受けしています。出来ればお近くで探していただくようなお願いを一度丁寧にご説明させていただきそれでも見つからない場合はお会いしてお話を聞くようにしています。

当社はほとんど宣伝していないので、当社にたどり着くというのはなかなか難しいです。
当社は、同業者の間では知られてますが、宣伝が苦手なので一般の方には知られていませんから。
お知り合いがお建てになったという意外はなかなかわからないでしょうね。

当社は技術的には自信がありますが、マンパワーが足らないので遠方はきついですね。
秩父地域内に注力したいので申し訳ないのですが、遠い現場はできるだけほかを探していただくことをおすすめしてしまっております。

お近くで工務店を探す場合のアドバイスをお話ししています。

以下、お客さんにお送りした文面のコピーです。

あまり知られていませんが、工務店の良さはフォローの良さにあります。
何年補償などと言うきちんとした保証体制など唱っていませんが、きちんとした工務店はハウスメーカーなんかよりとても面倒見がよいです。ハウスメーカーなどの何でも有料というのとは違います。保証というのは嘘でその都度メンテナンスの費用がかかります。
工務店は嘘がつけないから何年保証と唱っていないのだと思います。(でも無責任な業者もいるのも確かです。)
お客様に有利な内容でできるだけ面倒見ようと思っている結果だと思います。
ですから、ご希望のエリアのお近くの工務店を選ばれるのが良いと思いますよ。

ですが問題があります。良い工務店を見つけると言うことがとても難しいと言うことです。
ですからハウスメーカーに行ってしまうのだと思います。
「高くてもめちゃくちゃ損はしないだろう。みんな選んでいるのだから。」そういった心理でしょうか?
○○さんもお気づきの通りハウスメーカーはとてもコスパが悪いです。
それをいいとこ取りしようとしたのが○○ですね。
○○という名前から来る安心感。
表面的な内容の良さ。
ですがよくよく調べてみると。プロから見ると?価格、性能?

 建築業界はブラックボックスですね。
私もだまされると思います。
「経費をかけずにより良い家をお客様のためにローコストで建てる。」
そういった工務店が一目でわかれば良いのですが、宣伝は何でもありありです。
ネットが発展してより嘘が多くなったと思います。
言ったもん勝ちの世の中ですね。

その中から,良心的な業者を見つけ出すことが出来るかどうか?
いい人と思わせ信頼させるのも簡単ですよね。
○○のように一件コスパよく思わせるのも簡単です。
本当にどうしたらよいのでしょうね。

逆に お客様があまり慎重に比較しすぎるのも相手に警戒心を抱かせます。
自分で言うのもおかしいですが、当社のように仕事が十分あり、一生懸命家づくりをしているだけの工務店は集客に困っていないので、面倒そうなお客様は警戒します。
家づくりはお客さんと業者の信頼関係が重要です。
工務店側は、相手の本気度を見極めたり、これから良いお付き合いが出来るかの人柄を見極めるのを重視すると思います。
クレーマーをつかむのは命取りです。時間とお金も面で無駄になります。
駆け引きは嫌われます。
予算、要望をお伝えし、無理な要求は控えた方が良いです。
「このお客様のために良い家を作ってあげたい。」そう思わせることが重要だと思います。

事業拡大 利益の追求。 それが企業のあり方だと思いますが、そうでない工務店もいます。
お客様に喜んでいただきたい。より良い物を作りたい(コスパも含めて)。お客さんに幸せな生活を送っていただきたい。
そういう考えの工務店を探してみてください。

6地域でも外張り断熱はした方が良いですね。外張りありとなしは全く違います。UA=0.3位でしょうか?
c=0.3以下は確保した方が良さそうです。
20年以上高気密高断熱住宅を当たり前のように作り続けて改良を繰り返してきて比較が出来るからこそ言い切れます。
気密とれると言っても普段気密測定をしていない業者は不安ですね。
とれることがわかっているから現在は測定していないというのもうさんくさいです。
この断熱気密性能は数年で当たり前の性能になると思います。
構造は耐震等級2が最低レベルですね。きちんと計算していることが重要です。当社は3ですが3が必ず必要か?どうなのでしょうね。
等級2がとれる工務店は等級3をとるのはわけないことですから、3にしてほしいと言えば良いことです。
間取りなどで3が難しい場合があるので3と言い切っていません。スキップなどでは難しいですね。敷地などの状態によっては計算上2でもありかと思っています。ですが構造上無理をせず安全な計画にする必要はあると思います。

耐久性に関していろいろ工夫していることがわかる工務店が良いと思います。
コストしか考えていない工務店の多くが粗悪な素材を使います。これはハウスメーカーだからと言って安心できません。
コストが安い=何かある?と思って良いと思います。良い建物はどこかを削らない限りやすく出来ません。
材料なのか?宣伝費なのか?経費なのか?人件費なのか?職人いじめなのか?
耐久性の面で材料を落とすのは怖いですね。
施工写真などブログなどから見つけて透湿防水シートを何を使っているというので判断するのも良さそうです。
「何使ってますか?」と最初からあまり聞かれるのも工務店は嫌がるかもしれませんので。

パッシブハウスの認定をとりたいと言って反応見るのも良いかもしれません。
認定をとったことがなくても、お客さんのために勉強してチャレンジしたいとはっきり言える工務店は信頼できそうですね。
いいわけがましいことを言う工務店はほかのことでもより良い物を作りたいという意欲に欠けそうです。
それは、普通の人間同士でもそうですね。向上心のない人は残念です。

長期優良住宅の認定は必要ないという工務店も要注意ですね。
「当社は基準に達しているけど認定をとらないだけ」とかもうさんくさいです。

このように書いてみると改めて工務店選びの難しさがわかってきました。
妻に下書きを見せたらそれじゃあどうすれば良いのだとダメ出しです。
どうしたらよいのでしょう?
私にもわかりません。業界全体の問題ですね。

○○さんの家づくりが成功することをお祈りするばかりです。
○○さんに限らずおうちを作りたいすべての人がだまされないでうまくいけば良いのに。
本当に思います。

追伸 
当社で作ればうまくいくという保証もありません。
頑張っていますが、当社もまだまだです。
○○さんが真面目な良いかたそうだというのは文章からもわかります。
お近くでないのが残念です。

今回はこのような文を送らせていただきました。
本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
近くの工務店でおうちを建てていただくのが一番良いと思っているからなのです。

当社は秩父地域の工務店としてできるだけお役に立ちたいと思っています。
他地域の方はまずは地元の工務店を探してみてください。
それでも見つからない場合は1時間範囲まででしたらご相談にのらせていただきたいと思います。


パッシブハウス

パッシブハウスレベルの家に住むと感覚が変わってきますね。

当社で建てた住宅で初めての冬を迎えたオーナー様からのメールです。

* * * * * * * * 

今年は寒かったそうなのですが家の中が暖かかったので楽に過ごせました。
家の中で暑かったり寒かったりといったことがないのはこんなにもストレスが減って、体調も良くなるんだなあと思いました。
以前住んでいたところでは息子の咳がひどかったのですが、今はそれもなくなりました。
本当にうれしいです。
ありがとうございます。

* * * * * * * * 

「寒かったそうなのですが」という他人事みたいな感覚が「そうそう!」と思ってしまいます。(笑)

もう冬も終わりそう。残念に思う、なんか変な感覚になりますね。

知らないうちに冬が終わってしまう。もう春なの?

今年は寒かったの?

春の訪れの嬉しさが少なくなるのは高性能住宅の悪いところ?

パッシブハウスの最大の欠点、デメリットかもしれませんね。

断熱・気密

HEAT20の活動報告です。

壁体内が健全に保たれるために湿気の移動の考慮が必要です。

安全性を確認しなければなりません。

日本でも壁体内の水分移動についての研究が進み始めたようです。

室内側、または屋外側の空気の移流をも考慮してシミュレーションなどできるように検討されているようです。

今回の委員会では高橋建築が普段どのような計算を行っているか発表する機会をいただきました。

この分野の研究の第一人者の先生方に向けての発表ですのでどこまで説明すべきか迷いました。

この壁体はあまりよい例ではないですね。合板の表面の相対湿度が高くなってしまっています。

さらに含水率が上がってますね。

これはWUFIというソフトでのシミュレーションです。
さらに PHPP 、デザインPH、WINISOのソフトを駆使してシミュレーションしていることを

お伝えしました。

高橋建築にとっては当たり前のことなのですが、日本の最先端を大きく超えてます。まだ研究もしていない。始まったばかりの内容です。

発表の後に先生方と議論したのですが、私たちの進化のスピードにとても驚いておりました。

先生からは、ここまで進んでいるなら日本でもこれを取り入れていけばいいという意見もあったっり、理論の解明が重要だから、基礎研究も含めゆっくりとでもいいから日本で一からやっていく必要があるという意見も。

理論が理解されたとしてもそれをソフトにしていくのは大変で、ここまで使いやすいインターフェイスにはできないだろう。という意見も。

私たち技術者からすれば、精度が高く実際に使いやすいソフトがありがたいです。
私が使っているソフトを作っている海外の研究所と日本の研究者が提携して、より日本向けの使いやすいソフトにしてもらえれば十分です。

今回の私のプレゼンを聞いて、研究者の皆さんは、海外とのレベル差にびっくりしていたようでした。

本当に海外では iPhone 日本では ガラケーもしくは黒電話 見たいな違いなのです。

より良い家を作るためには 早く海外の進んだ技術を取り入れていくことが急務だと思います。

パッシブハウス,環境・エネルギー

パッシブハウスの計算で大切な日射取得。

たくさんの日射を取得することで熱エネルギーを室内に取り込みおうちを温かく出来ます。
その分エアコンなどの暖房に頼る量を少なく出来ます。
条件さえよければ、無暖房住宅にすることさえ可能かもしれません。

熊谷パッシブハウスの事例です。棒グラフの左側が年間での熱損失です。
おうちから逃げる熱ですね。
外壁、窓、地盤、換気の順ですね。

右側が20度を維持するために必要な熱取得です。
上から窓から入る熱、内部発熱(人体の熱や家電の熱など)、そして暖房です。

窓から逃げる熱より、太陽の光で室内を温める熱のほうが大きいのが分かります。
上手に窓の設計すれば暖房を減らせるのが分かりますね。

熊谷パッシブハウスのシミュレーション

熊谷パッシブハウスの外観はこんな感じ

この1階の窓のシミュレーションです。

窓の南側にとても大きな家があります。
この家の影の影響を見てみましょう

日射取得をシミュレーション

デザインPHでシミュレーションしてみましょう

このシミュレーションは家を建てる前に行ったものです。
隣棟の影の影響がかなり大きいのが分かります。11月、12月、1月は全く直射が入らないのが分かります。

そして2月には窓の上のほうなら屋根の上を通っていく太陽が見えるということもわかります。

実際の太陽の動き

こちらが2月20日11時撮影の写真です。

いかがでしょうか?

全くシミュレーション通りですね。

暖房機関の大半、特に寒い11月、12月、1月は全く日射取得ができず、2月も窓の半分は影。あまり役に立たない窓ということです。残念です。

上が影のない場合。したが今回のように影ができる場合
だいぶ少ないですね。

2階の吹き抜け窓に期待

当初よりこの窓があまり日射を期待できないので、2階の窓から吹き抜けを通じて日射取得を考えました。

この窓をシミュレーションしてみましょう
暖房期にはほとんど南側のおうちの影響を受けないのが分かります。

一方、夏には庇の効果でほとんど直射が入らないことが分かります。

7月のBeamが全くないのが分かりますね

冬に72%も役に立ちます。

パッシブハウスの設計では一つ一つの窓の影響をきちんとシミュレーションします。

確実に暖かい家 涼しい家を作るには、きちんとしたシミュレーションが大切です。

隣棟の影の影響は大きいです。
甘く見ないできちんとした設計を心がけましょう。

いろいろな手法があるので、どれがいいということは言いませんが、それぞれの手法できちんと計算したほうがいいよね。というお話でした。

パッシブハウス

パッシブハウスの認定を受けると言うことはどういうことでしょうか?

世界基準での温かい家、省エネな家

パッシブハウスであると言うことは、もちろん世界基準での温かい家、省エネな家ということが照明されてと言うことですね。

「パッシブハウス」は世界共通言語

海外旅行に行ったときに「パッシブハウスに住んでいる」といえば通じます。
「パッシブハウス」に住むということは、きちんとした家に住んでいる。それを選ぶことができるリテラシーがあるということの証明です。

「高気密高断熱住宅」なんて言っても「Q1住宅」「G3」なんて言っても全く通じません。

パッシブハウスの家である証

きちんと認定を取得するとこのようなプレートがいただけます。このプレートは再発行ができない貴重なものです。
本物の省エネ住宅であるということが玄関先でわかります。

認定証もいただけます。認定証にはオーナー様の指名住所はもちろん性能まで書いてあります。
本当に幸せそうですね。

オーナー様の認定のメリット

まずは、計算された性能がきちんと出るということの確信につながります。日本の国のUA値計算では実際の温かさや、消費エネルギーは全く予想と外れることがあります。しかしパッシブハウスのロジックで計算された建物は、実測がその期待を裏切らない、かなり高い精度で整合します。

次に、不動産価値の上昇です。日本の通常の建物は中古ではほとんど値段がつかないことも多いですね。土地の価値だけで取引され建物はマイナスなんてこともあります。
海外ではパッシブハウスは高値で取引されます。日本ではまだ取引事例が少ないですが、築10年を超えた建物が建築時より高く売買された事例も出てきました。

海外ではパッシブハウスに補助金が出ることが多いようです。お隣の国、中国でも出されていると情報が入っています。
日本では、まだ国の取り組みが遅く補助金の事例はありませんが、今後に期待したいですね。

設計者にとってのメリット

我々設計者にとってのメリットもあります。

建築の設計はあいまいなことも多く、経験に頼りがちです。しかしパッシブハウスのロジックでシミュレーションを繰り返すことにより、お客様に確実な性能の建物、より良い性能の建物を提供することができます。それが設計者自身の設計力の向上などにもつながっていきます。

また、認定を取得するにあたり、工事のチェックや、気密測定、風量測定なども行われます。ミスを防ぐことにつながります。きちんとした施工の検証をすることで、確実な性能の提供ができ、その後の不具合の発生などを少なくできます。

認定取得する方法

認定取得するには、パッシブハウスの設計ができる設計者さんの力を借りなければなりません。かなりの勉強が必要で日本でできる人はまだまだ少数です。パッシブハウスジャパンのサイトから実際にパッシブハウスの認定を取った建物を作ったことのある設計者さんや工務店さんにお問い合わせください。

認定費用は?

パッシブハウスジャパンの審査費用、ドイツのパッシブハウス研究所への費用で30万円です。
そのほか設計費、場合によってはコンサルティング費用などが掛かります。

世界最高峰の基準のパッシブハウス。

数年後は当たり前になっていくというのが世界の流れです。海外では低所得者向けの公共住宅でさえパッシブハウスが要求される場合もあるそうです。

せっかく作るのに低レベルな住宅で、10年後20年後に建て替えたくなってしまうようではもったいないですね。

どうか皆さんも冷静な判断で家づくりをしていただけたらと思います。