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髙橋建築

断熱・気密

断熱性能が高まると体の調子が良くなったり、医療費が少なくなったりすることは知られています。

近畿大学の岩前先生や、慶応大学の伊加賀先生の研究が知られていますね。
当社でも何度か実測調査で当社の住宅の測定でお手伝いさせていただいてます。

今回はさらに、進めて断熱性能と医療費の相関関係をシミュレーションしている近畿大学の藤田先生のお話を聞く機会がありました。
Heat20の設計部会の会議での発表です。

藤田先生の発表を元に作成

グラフの左に行けば行くほど断熱性能が良い建物です。
大まかにイメージで書いてありますのでスケールは当てにしないでください。
藤田先生の資料が公で発表されたらきちんと引用したいと思います。
縦軸が 費用ですね。
断熱費は断熱性能を上げるほど金額が上がります。
途中でぐっと上がるのは外張り断熱をしたり、高性能な窓を使ったり,今までの住宅では行われてこなかったことをするのが原因でしょう。
冷暖房費は性能が上がるほど費用は下がります。
そして今回の注目が医療費。
住宅はずっと長持ちしますから30年くらいのスパンで考えているようです。
厚生労働省から発表されている普通の世帯の医療費を元に計算されているとおっしゃっていました。東京在住で30年、4人家族だと3割負担でも医療費は800万円くらいになるようです。
一人年間6万円くらいですね。若い世代ではそんなに使ってないですが、お年寄りなども含め平均するとそうなるのでしょうね。
それが、UA=0.3位の家になると約半額くらいになるようです。
断熱の費用が医療費だけで元が取れてしまいます。

さらに光熱費は断熱すればするほど安くなりますから、とてもお得です。
仮に 断熱に200万余分にかかっても 光熱費医療費で元が取れる以上にお得と言うことです。
その間、我慢しないで快適に住めるわけですから、高断熱の恩恵は計り知れないですね。

当社ではこのグラフで示されている断熱費用のように極端に価格は上がりません。
他の住宅会社がUA=0.5位のおうちを建てる価格でUA=0.23を目指しています。

建築費・光熱費,断熱・気密

暖かい家にするには外皮の断熱がきちんとできて気密をとり、さらに日射熱を入れると言うことが重要です。

日射熱取得は不確定な要素が多いですね。
建築する時は南側に家がなくても家が建ってしまう。
道路に面していてカーテンをかけっぱなし。
後付のテラスや樹木の生長。

様々な要因で日射熱を計算通りに得ることができません。

特に、カーテンのかけっぱなしは多いのではないかと思います。
欧米では日中の明るい日にはカーテンを開けていることが多いようですが、日本ではほとんどの方がレースのカーテンを掛けっぱなしですね。
プライバシーを重視することがとても重要で日射熱を取り込み自然の恵みでエネルギー削減することより大切なようです。

当社の住宅でも、計算上はほとんど暖房を使わなくて済む仕様にしたとしても、レースのカーテンの遮熱効果により、予定以上にエネルギーを使ってしまうことがあります。
そのことでとても寒いと言うことはなくエアコンを軽くつければ良いだけのことなのですが、もったいないですね。

しかし、プライバシーの確保はとても大切です。他人の視線を気にせず、自由に生活したいですね。
その上で日射熱を取得したい。
さあどうすれば良いでしょう?
レースのカーテンはほとんど白ですね。
明るくて良さそうですが、日射熱の約半分を反射させてしまうようです。
それを黒や濃茶色にしてみたらどうでしょうか?
お部屋は少し暗くはなりますが、白の倍くらいの日射熱取得があるようです。
東大の実験棟の結果ではカーテン無しとあまり大差ない結果となりました。

黒にするとお部屋は暗くなります。そこでプライバシーが確保できるギリギリのレベルまでレースを粗くしてみたという実験結果もあります。
そうするとそれほど大差ないことが解りました。
光は通し、熱も取り入れプライバシーも確保できます。
内側からは割と外が見えますよ

日射熱取得のために 冬場は 濃いめの色のレースのカーテン
夏場は日射熱を反射する白のレースカーテン

良いですね。

カーテンでお部屋の雰囲気が変わります。黒とは言わず、できるだけ熱が吸収でき素敵な色が選べると良いですね。

換気・空気

建築環境・省エネルギー機構(IBEC)の
自立循環プロジェクトシンポジウム2021 がありました。

かなり内容の濃い良いシンポジウムでした。
内容については後ほどご紹介していきます。

その後の懇親会での議論がさらに濃い内容。

前先生に「髙橋さん。恐い やり過ぎで 極左。」と言われてしまいました。
「あの団体は、掘り下げすぎ。そこまで細かくなくても。」三浦さんからは、「湿度のことで 前先生にかみついてた団体ですね。」みたいな。
えっつ?そう思われていたとは。
よりよい家をつくる為に先生方に質問しながら勉強していただけなのに。(笑)

最後の方で話題になったのは 浴室の乾燥。

暖かい家になると換気扇を回さなくてもお風呂が乾いてしまう。
窓は閉めたまま。
冬場には、お部屋の湿度も上がるし。
そんな話でも盛り上がりました。
お風呂の換気扇は全く必要ないという先生もいました。

私は勇気が無いので、とりあえず付けていますが、高断熱住宅で浴室換気扇無しも良い方法かもしれません。
お風呂の換気は浴室を乾かすことにあります。
乾けば良いのなら、高性能住宅ではいらなそうです。
換気扇が設置されていると言うことは、ダクトを介して外とつながってしまっていると言うことですから。冬には冷たい外の空気が夏には外の熱い空気が逆流します。その熱損失も大きいですね。
夏場でもお風呂の換気扇で出した空気の分だけは外から空気が入ってきてしまいます。わざわざ外の暑い湿度の高い空気を入れなくても良いかもしれませんね。

お風呂が良く乾くというのは、温度の分散より湿度の分散の方が早いので、温度が高いし、室内を開けっぱなしにできる高断熱住宅なら当たり前なのでしょうね。

お知らせ,設備・空調

アフターメンテナンスって大切ですね。

建物はとても壊れにくく長持ちするようになってきています。

しかし、設備機器は短いですね。

当社も、たくさんの建物を作ってきましたので修理依頼が山のように来ます。ほとんどが建物本体ではなく設備機器の修理です。そのため当社には設備の職人がいてすぐに現場から駆けつけられるようにしていますが、ほとんどが複雑な設備でメーカー修理となります。

電気製品ですから仕方ないのかもしれませんが、殆どのものが10年から15年くらいで寿命ですね。

そのくらいで壊れると、部品がなく修理が不可能だったり、修理ができても大金がかかったりして、買い替えの提案をさせていただくことになってしまいます。

壊れるのが早い場合もありますね。

使い方にもよると思いますが、ウオシュレットや食器洗い機などで数年で壊れ、修理費が3万円なんてのを繰り返さなくてはならない人がいます。ハズレの機械があるというのも、経験から頷けます。そのためできるだけこなれた機械を選定するのも大切なことです。

40万円もする食器洗器が10年たたないで多額の修理費。10年経ったら寿命が近いと言われ買い替えを促される。今のものはより良いですよ。進化してますよ。みたいな感じです。

海外製が長持ちも幻想だと感じています。やはりこわれます。修理に時間がかかったり、高かったり。メーカー撤退なんてこともありました。ヨーロッパ製なので長持ちするは幻想みたいですね。

当社は長年地元で工務店をやってますので、修理の依頼はとても多いのです。一日に数件あります。

どのような機械が修理が多いか?修理費がかかるか?だいたい把握しています。

長い年月そこでお暮らしになる方の負担を考えると高い設備機器よりシンプルで修理がしやすく安い設備をおすすめしたいです。

高い高機能な設備を使ってみたかったり海外製品へのあこがれもあると思います。それを否定はしませんが、無理して夢を叶えてそこで満足できても、あとの負担は大変ですよ。

こんなに修理にがかかるのか?あんなに高かったのにもう買い替えなんて困る。ドイツ製だから長持ちすると思ってたのに。部品がないなんて無責任じゃないのか?当社に当たる人がいます。当社の職人は優しいですから、同情しながらお話は聞きますが、どうしてあげることもできません。

こんなことを言われた。とか報告は受けますが、お客さんも文句を言われる職人も気の毒です。メーカーから委託を受けている修理の人も、クレームが大変のようです。どうしてあげることもできませんから。

高い設備を入れるために、建物の仕様を落としたり、小さくしたりする人がいます。そこまで断熱しなくても。という人までいます。小さな家でも自分が思っている住まい方ができるならそれでいいです。長く住むつもりがないなら、安い外壁でもいいですね。我慢強くて、ずっと若くて健康でいる自信があるなら寒い家で心身を鍛えるなんて考えもありそうです。そして、高級な設備に囲まれた生活が重要なら。

今の住宅設備機器は、家電製品になってきてしまって、壊れやすいものばかりです。本当にこれで良いのでしょうか?

メーカーにも長持ち重視の商品作りをしてほしいです。それには、購入する私達がそういうのを望まなくてはなりません。長持ちしないと売れないという世界を作らなくてはなりません。大量生産大量消費。地球にも悪そうですね。

消費者が賢くなるしかありせん。環境問題や自分自身の将来の負担。

皆さんも住宅設備機器に関して、よく考えて選んでくださいね。皆さんの行動が、メーカーや世の中を変えていきます。

建築費・光熱費,設備・空調

店員差のすすめは気をつけて!

電気屋さんでエアコンを買うのに大きさの選定は迷いますね。
店員さんはクレームを回避するためだったり、売り上げを上げるためだったり、大きめなエアコンを勧めてきます。

そもそも6畳の部屋に6畳用のエアコンは必要なのでしょうか?

エアコンの大きさを決めるのはどのように考えたら良いのでしょうか?
まずはエアコンのカタログに書いてある6畳用というのがどのように決められているか見てみましょう

6畳エアコンの能力

JIS C9612にエアコンの冷暖房負荷の条件が決められています。

それを見ると木造住宅の場合西向きのお部屋が一番冷房負荷が大きく230W/㎡です。6畳ならおよそ10㎡ですから、2200Wの出力のエアコンが6畳用というのはここから来ているのですね。
条件は換気回数が1.5回/h 3人 窓が床の30%位、電気が100W、夏の外気温が33℃になる時でも27℃にできる。天井は普通。他には熱を出す機器はない。日が当たる窓にはブラインドが下ろしてある。

このような条件のようです。

換気50W窓から250W人間300W照明100Wとざっくり仮定すると壁から外皮から逃げる熱は2300-700=1600W 床は冷房時は関係ないとして6畳の壁天井窓の面積約40㎡から逆算すると熱貫流量40W/㎡ ??
UA=40/6=6.6W/㎡K ?ほぼ断熱してない前提?仮定はアバウトだけどこんな感じかな?

ですから断熱されている住宅はだいぶ小さなエアコンですみそうですね。
運転の仕方で大きく変わりますし,除湿分もあるので注意が必要ですけど。

パッシブハウスは

計算してピークの冷房負荷が10W/㎡というのがあります。
6畳だと100Wですね。23倍の性能差。
30坪の家がおよそ100㎡ですから1000W
家一軒、温度を下げるだけなら3畳用エアコンですね。
しかし除湿分もありますからもう少し大きなエアコンにしなくてはなりません。
除湿に関してはまたいずれ。
さらに考えると真夏にお友達たくさん呼んでホットプレートで焼き肉パーティーしたらちょっと恐い。(笑)
10畳用くらいにはした方が良いかな?

いくらパッシブハウスでもイレギュラーなことを想定すると10畳用くらいにした方がよさそうかな?(笑)
故障も考えて1Fと2F2台体制もとっておきたいですね。住宅の性能から冷房負荷だけで考えて1台でまかなっている住宅メーカーは故障時にどうするつもりなんでしょうね。
私はちょっと恐いかな?
住宅性能がどんなに上がってもイレギュラーなことを考慮に入れることも大切ですね。

設備・空調

文化シヤッターさんのご協力を得て、電動ブラインドシャッターを付けています。
IOT対応です。
事務所は新規、自宅は手動シャッターを電動化。取付ていただき、試しています。
文化シヤッターさんありがとうございます。
手動だったので電動によりとても楽になりました。

詳しくはこちらをどうぞ
http://bunka-s-pro.jp/product/mm-smarttype/

お好みにあった様々な設定ができます。日の出であいて、日射を取り入れる。お昼ご飯時にはブラインドを半開状態にして目線を遮りつつも明るさは取り入れる。そしてまた全開。日の入りとともに閉まる。

もちろん外出先からもスマホで開け閉めできます。外出中でもペットのために開け閉めしてあげたりできちゃいます。(笑)

さらにグーグルホームでシーンを作りシーンに応じて自動開閉も。
賢くなってきました。

文化シャッタさんに頼まれて、現在作っている新築の住宅にも設置します。家一軒まるごとIOT電動シャッター。朝の目覚めが爽やかな日の光と心地よい音楽。
このような住宅が当たり前になりそうですね。

朝、仕事をしたりブログを書いたり。
今まさに静かに自動で開きました。日の出と少しずれてるな。(笑)
時間設定の方が良いかな?

日記・想い

私たちは仲間とともに切磋琢磨し、高性能住宅を作っています。

仲間と合うと,いつも高いレベルの住宅造りの話。(今はZOOMですが)
断熱技術に限らず、耐震性能や、耐久性能。
デザインや、住み方まで。

そのおかげで、とても高いレベルの知識が身についてきました。

当社には、工務店や設計事務所ばかりではなく、ハウスメーカーやたくさん作っているビルダー、大学の学者さんも見学に訪れるます。もちろん私も仲間の最先端技術を学びに建物を訪問させていただきます。

ある意味、我々の仲間は本当に尖った、最先端の技術集団です。本当に素晴らしい仲間です。
そしてそのやり方などの違いから、少々ではありますが,派閥のようなものも存在はします。
高断熱の取り組みであるならば、パッシブハウスジャパンや新住協等が双璧を担っているのかもしれませんが、やり方考え方の違いから、敵対心を持つような方もいらっしゃるのは確かです。
この断熱材はダメだとか、このやり方は考えが浅いとか非難する人もいるようです。

東京大学の前(まえ)先生がFACEBOOKでそのことについて最先端を走っている工務店に警告してくださいました。

要約すると
実務家の方が自分のやり方を研鑽し、その「特異解」に自信を持ち、堂々と発信することは素晴らしいこと。
あくまで、「○○を重視した場合の特異解」です。すべての与条件を完璧に満たしている一般解などというものがあるのであれば、住宅設計などという職務はとっくに消滅しているはず
最悪の展開は、ピンの人たちが、細かい仕様の違いでセクト争いを繰り返し、共倒れしていく展開。内輪で先鋭化し、個々のグループが独善化し細分化され、暴走して社会から飛び出す。
ピンの人たちがセクト争いに明け暮れて自滅する。
様々な挑戦の芽を叩いて潰して面白がる風潮はだめ
ピンの人たちが小差を乗り越えて連携して流れをつくり、家造りの主流になれるのか。
本当にやりたいことは、自己表現なのか、社会を良くすることなのか。問われている

前先生の言葉を聞いて、本当にそう思いました。
私は、お施主さんが家族仲良く、末永く気持ちよく住んでいただきたいと思っています。
ですから、間取りもデザインもお施主さんの意見を尊重しながらプロといての意見を付け加えながら設計しています。お施主さんの大切なお金を無駄にしないよう、過度な断熱や設備とならないように工夫したり、長期間性能が落ちない仕様、メンテナンスが少なくてすむ様々な取り組みをしています。
たぐいまれな高性能住宅を作りつつも ある意味、前先生のおっしゃる特殊解ではなく最適解となる一般解を求めています。
一般解の一部ですが、そのお施主様にとっての最適解。

良いことは取り入れ、あまり特殊なことはしていません。ここまで高性能住宅を作りながらも、こなれた技術をうまく組み合わせてますし、安全性も確保するよう努力しています。
特殊な設備に頼ると後で大変なことになります。
特殊な方法で作ると、思いがけない失敗が潜んでいて大変な被害が出てしまうかもしれません。
当社のように地元で長く仕事をしている工務店は、逃げ隠れできませんから、今後の自分の足を引っ張るような賭には出ません。出れないのです。

それでも、高橋建築はやり過ぎと思う方もいらっしゃるかもしれません。
それは当社が、20年後のスタンダードな家づくり。20年後の一般解を目指しているからです。
お施主様の負担をできるだけ抑えながらも、たぐいまれなレベルの高性能住宅にしています。
今だけではなく将来を考えると、このレベルが必要と考えてのことです。

自己実現ではなく、社会を良くしていくお手伝いをしたいと考えています。
それを実現するための仕様が今の高橋建築のスタンダードな仕様なのです。

話は戻りますが、私は勉強が好きです。より良くしていくことが大好きです。
ですから 現在はパッシブハウスジャパンの理事という立場に有りながら,新住協でも学ばせていただいていますし、PHIJP、HEAT20の会員でもあります。JBN環境委員会でも運営に携わっています。
「スパイじゃないか」とクラブヴォーヴァンはクビになりました。(笑)
私は,様々な団体がそれぞれの考えがあってかまわないと思ってますし、それぞれの良いところを学び合えば良いと思っています。
パッシブハウスジャパンは代表理事の森みわさんが私と同じような考えをお持ちなので、とても開かれています。
素晴らしい団体です。
断熱の仕方、材質などもこだわりがなく,良い使い方ができれば何でも良いと言うスタンス。
学びたいものが来れば包み隠さず,技術を公開するスタンス。
工務店のライバルとなっている、あの,高断熱住宅メーカー、さらにあのメーカーにも実は協力してたりして。(笑)

我々の仲間と一緒に切磋琢磨しながら、尖った技術を追求し、それを一般解となるよう落とし込んでいく。それを今後も続けていけたらと思っています。
その一般解をふまえながら、お客様の最適解となる家づくりを目指したいと思っています。

環境・エネルギー

日本の改革が叫ばれている。

日本の省エネ基準はとても遅れています。

電気製品や自動車は世界でトップレベルの性能ですが、住宅になると 世界で最低レベルです。
その事実に河野大臣が気がつき、今回の会議となったようです。
YOUTUBEで会議を公開するというとてもすごい意気込みが感じられます。

東京大学の前先生のプレゼンもすごいですね。

https://www.youtube.com/watch?v=3tsyOZo0upk&t=5978s

時間の無いかは 前先生のところと最後の河野大臣のところだけでも聞いた置くと良いですよ。


国土交通省がタジタジになっているの面白いですね。
工務店ができないからと言ってますが、実はハウスメーカーが義務化を反対していたという事実もあります。

ですが、これで、省エネ住宅が進みますね。
高断熱が当たり前になるでしょう。
その先はパッシブハウスレベルが当たり前になるでしょう。

今きちんとした住宅を作っておかないと2050年の省エネ目標はとても無理ですね。

日記・想い

最適解の家づくり

最近、情報が多くて惑わされてしまっている人が多いように感じます。

私も建て主さん家族のために「最適解」の家づくりを心がけていますが、うまくいかないことがあります。
一生懸命お手伝いしようと思っても、どこからか得た、中途半端な内容の情報だったり、知識で偏った家づくりの道に迷い込んでしまう人がいるのです。
本当にそれでいいの? 本当にそれが重要なの?
そう思うことがしばしばです。

アドバイスをしても素直に聞き入れてくれる人。全くダメな人がいます。
ダメな場合には無駄な議論をしてお客様との仲を壊すのもいやなので言うとおりにします。
とても納得できないこともあります。そういった場合には、私の熱はそこで冷めてしまいそれ以降ほどほどのヤル気になってしまうこともあります。本当はそれではいけないのでしょうが、そういう建て主さんにはそれ以降もアドバイスしても無駄ですから言うことを聞いていた方が良いと言う感じになってしまうのです。

私の知り合いの方が良い動画を上げてくれたのでシェアします。私が思っていることを言ってくれています。

ただ少し違うのは、私はパッシブハウスレベルの住み心地の良い住宅が、長期にわたって家族の幸せを作ると思っているところです。
性能の悪い家は、長持ちしません。ランニングコストもかかります。メンテナンス費もかかります。住み心地が悪いです。建て替えのタイミングが早く来ます。

家はそう簡単には建て替えられませんから、とても大切なことだと思っています。
最低限パッシブハウスレベルの家を目指した上で、お客様それぞれの「最適解」を見つけた家づくりをして行きたいと思います。

https://www.youtube.com/watch?v=5NnvKL0ZACQ

断熱・気密,設備・空調

今とてもはやっている床下エアコンの熱の逃げを解析してみました。

以前お話ししたように当社の住宅のレベルでは、床暖房や床下エアコンを必要としない断熱性能です。

しかし、ほどほどの断熱の住宅では、快適さを維持するのに床下エアコンを使う例が増えています。

床下エアコンはゆっくり長時間動かすため、温度変化が少なくなりますし、G2レベルならまあままの電気代で暖房できそうです。

たくさんエネルギーを使っても快適なら良いと言う方は、床下エアコンで良いでしょう。断熱工事があまり得意でない工務店は床下エアコンで解決したがる傾向があるように感じます。
地面に熱を垂れ流しにするのは良くないですね。

断熱工事をきちんと理解していれば、きちんと断熱し床下エアコンを使わずにすんだ方が、長期的には安く暮らせるでしょう。

地盤への熱の逃げの 熱画像 まずは床下エアコン無し L字基礎内断熱

基礎断熱でもハウスメーカーなどがやっているレベルです。
立ち上がり内側に100mmのXPS(スタイロフォームなど)
ベースコンクリートの外周うわ面に幅910mmでXPS50mmです。
地面に相当な熱が逃げているのが解ります。

次に同じ断熱で床下をエアコンにより25度にした場合

次に30度にした場合

すごい熱の伝わり方ですね。どんどん逃げるのが解ります。

実際はエアコンの吹き出し温度はもっと高いですから、もっと逃げるかもしれませんね。

改善するためにベースの上端全面にXPSを貼ってみましょう

かなり抑えられました。

この解析は地面への熱の逃げ方をわかりやすく解析したものです。
実際に逃げる熱量は、季節の移り変わりの蓄熱などの問題がありますので計算するのが複雑なので省略します。

皆さんが床下エアコンが必要ないくらい、きちんと断熱設計ができると良いですね。