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髙橋建築

建築費・光熱費,設備・空調

実際の冷暖房費はいくら?

建築のブログやYOUTUBEなどで冷暖房費が安いと宣伝している住宅会社がたくさんありますね。
でも実際の冷暖房費はどのくらいなのでしょうか?

実際の冷暖房費はあまり公開されていませんね。
安いと言いながら公開していないと言うことは実際にどうなのか?

高断熱で有名な設計士さんや、工務店に聞いたことがあるのですが、皆さん正直に話してくれません。8千円くらいかな?1万円くらいかな?なんて曖昧な答えも聞いたことがあります。
一条工務店などもひと月1万円以上になっている例などもありますし、安いと言っても、それほど安くなさそうです。

なぜ安くないのか?

昔に比べて、とても断熱してますし、効率の良いエアコンを使っているわけですから冷暖房費は安くなって当たり前です。

ですが実際にはあまり安くなっていません。どうしてでしょうか?

理由1
昔の家より温める面積が大きい。
昔は人が集まり、その集まっている部屋しか暖房をしていませんでした。しかし現在は全館冷暖房ですね。ほとんどの部屋が同じくらいの温度になります。
大きな面積を温めるのですからエネルギーを食うのは当たり前です。
省エネ基準のおうちの部分間欠暖房とHEAT20のG2の全館暖房の家が同じくらいの冷暖房費と言われていますから、あまり減らないはずです。

理由2
昔の家より暖かい。
昔の家は暖房したとしてもそれほど温度を高くしていなかった人も多いと思います。しかし現在のおうちでは20度以上にしっかり暖房するのが普通です。なれてくると23度くらいで常に過ごす人もいますね。半袖半ズボンで冬越す生活も当たり前です。当社のお客様でも冬に26度くらいで住んでらっしゃる方もいます。

実際の冷暖房費?

今月の建築誌に、「すごい省エネ住宅」の事例として、実際の光熱費が載っていました。

皆が目標とするような有名な工務店です。
当社より暖かい地区 6地域の工務店です。ですから当社より冷暖房費は少ないはずです。「G2だけどG3並の住み心地を実現」みたいな記事です。光熱費も安くてすごいと書いてありました。

このような金額が載っていました。
私が今まで、断熱の強者たちに聞いてきた数字より若干良いかもしれませんが、6地域なので実際はそれほどでもないと感じてしまいます。

当社の事例です。ちょうどあった7件のデーターです。加工はしていません。普通の家です。逆に無暖房住宅などの事例はあえて抜きました。むしろ多めな方も乗せてみました。

しかし建築誌で「すごい省エネ住宅」として取り上げられているものより圧倒的に省エネなようです。

もちろん当社でもこれ以上にエネルギーを使っている住宅もたくさんあると思います。これよりも少ない住宅もあります。たまたまあったデーターがこれです。

当社で作ると光熱費がかからないと過剰に期待されても困るので、正直に公開いたします。

床下エアコンはエネルギーを食う。

この事例で出ていた住宅は床下エアコンです。
当社の事例で一番エネルギーを食っているのも床下エアコンです。
(床暖房だともう少し多くなると思われますが事例がありません。設置しても不必要と感じてしまわれる方が多く、スイッチを入れてもらえません。)

床下エアコンは快適なのですが、エネルギーの消費量は多めになることは以前から知られています。しかしそこをあまり突っ込む人はいません。
お部屋を直接暖めるのではなく床下を暖め2次的にお部屋を暖めるのですからエネルギーの消費量が大きくなるのは当たり前ですね。熱容量の大きい基礎を暖めたり地面を暖めるのはとても不経済だと私は感じています。

しかし、床が冷たくないのは魅力的です。

そのために基礎まで暖める必要があるのか疑問ですね。

私は、そのことを考え、床が冷たいと感じないレベルまで断熱しています。
そのためお部屋を少し暖めるだけで良いのです。

お部屋を少し暖めるだけですから、とても小さなエアコンで十分です。
さらに強く動きませんから音も静かですし、大きな風量になりませんから快適です。

効率的に良くない床下エアコンや床暖房を必要としないレベルまできちんと断熱するというのが私の考えです。

そこまで断熱していますから万が一エアコンが壊れてもそれほど室温が急激に下がることはありません。安心ですね。

究極を目指して。

エネルギー削減には、設計が重要です。
日射取得がきちんとできる土地、建物。
日射遮蔽と内部発熱の削減
もちろんきちんとした断熱気密 換気による熱回収

それらすべてがうまくいくことが大切です。
当社の秩父パッシブハウスは10年前の建物ですがそれらがとてもうまく行きました。暖房費は0円です。究極の住宅と言えそうです。

皆さんも是非無暖房住宅にチャレンジしてみてください。

日記・想い

勉強し続けることが大切

我々、建築士は常に勉強が必要です。
学校で勉強し実務で実践を積み重ね一級建築士を取得した後も常に勉強が必要です。

私も一昨日は午前中構造塾のスペシャル会員勉強会。午後はJBNのセミナーで勉強しました。その日は新住協の勉強会もあり、同じ時間でしたのでそちらは録画して後で見ました。

どちらもほとんど知っていることや、当社の方が圧倒的にレベルの高いことをやっているので、普通に考えると勉強する必要も無いと思われるかもしれませんが、他の人が考えていることを聞くのはとても参考になりますし、100話す内の一つでも参考になればと思っています。

技術の進化は早いですし、建築は内容が幅広いです。勉強し続けないと遅れてしまいます。

参加している人は同じ人が多い

日本全国でとても勉強している人は、いろいろなところでよくお会いします。

トップを走っているメンバーは限られていて、見かける人はいつも同じような人ばかり。
これらの勉強会に参加されている人は、レベルの高い人が多いです。

工務店、設計者は何万とありいると思います。これだけ、セミナーや勉強会が行われているのに、どうして同じようなメンバーなのか?とても不思議です。
勉強する機会はいくらでもあるのになぜさんかしないのだろう。

そしてセミナー講師

私が講師に着くこともあります。得意分野はパッシブハウス

昨日はパッシブハウスの計算の勉強会でした。
PHPP(パッシブハウスプランニングパッケージ)というソフトを用いての計算手法の勉強会です。
かなり上級者向けのセミナーなので少人数で開催です。
20名くらいですね。

驚いたのが、ラクジュの本橋さんがいよいよPHPPの勉強会に参加されたこと。
以前も私が主催していた勉強会に良く参加してくださっていましたが、このマニアックなとがった最終段階とも言える勉強会に来てくれたのは本当にすごいと思いました。
勉強家ですね。

いよいよ YOUTUBEにもPHPPネタが登場するのでしょうか?
一般向けの内容ではなくなりそうですね。(笑)

勉強会の始まりの自己紹介ではいつもの【一級建築士で 不動産コンサルタントの ラクジュの本橋です】とおっしゃったので知っている方は爆笑されていました。

この講習会は内容が濃く難しいので参加者もかなりのレベルの高い人ばかり。この画面には映ってい無い、すごい方も参加されていました。

昨日の講義では私の受け持ちだったのですが、なんと私のパソコンが途中でフリーズしてしまい、皆さんにご迷惑をおかけしてしまいました。よりわかりやすくスムーズに進められるように様々なアプリを駆使しようとしたのが間違いの始まり。重くなりすぎてフリーズ。

昨日に続き、今日、明日も続く内容の濃い講習会なので、フォローしていきたいと思います。


日記・想い

良い家をつくるには、きちんと勉強していて家づくりに一生懸命な人にに頼むのが良いと思います。でもそれだけではないですね。
ハウスメーカーの建物は値段の割には、ほどほどの建物ですね。
昨日、住宅展示場に行ってきましたが、営業の人の熱心さには感心させられます。
実際は、熱心なところと言うより、違うところに感心します。自分の会社の家が良い家だと無理矢理信じて、(信じてない人もいそう)お客様に熱心に説明して売る。本当に感心します。あの価格と内容でどうしてそこまで熱心にお客さんを説得できるのか?

お客さんもあれだけ熱心に丁寧に勧められて、とても腰が低くて感じが良くて。
気持ちの優しい人ならきっと説得されてしまいますね。
あまり人を疑わない良い人ならなおさらです。

一方、当社に来るお客さんは、調べて調べて疑って来る人がほとんどです。
価格も安いですから、値段が安い方が良いと値段ばかりの人もいます。
そして私の話を聞いて私を信じてくれて任せてくれる人と、最後まで疑っている人がいます。
その人の正確もあるのでしょうが、あまり疑われているのも正直気分が良いものではないですね。
「やりたいように他の工務店で作れば」と言ってやりたくなることもあります。
そういう人の家は、こちらも途中から力が入らなくなっていきます。
文句言われないレベルにつくればいいや。という考えになっていきます。

打合せも大変です。
お客さんが何が重要で何を考えているか全く解らないため、こうしたらよくなるという提案ができないのです。
本当に何を考えているのか解らなくなるのです。
何がしたいのか解らなくなるのです。
ですから打合せしながら「お客さんがこうしたい。」といえば、「ああそうですか。直しました。これでいいですか?」という対応のみになっていきます。
建築学科を卒業し、30年以上も毎日住宅のことしか考えてこなかった私の知識なんて全く参考にしてくれません。ネットで得たお客さんの知識の方が価値あると思っているのだからどうしようもありません。

そういう流れでできた設計でつくる家は魅力も無くつくるのも、力が入りません。
もちろん性能は高橋建築レベルで、トップクラス。
仕事の内容も手抜きはせずしっかり作ります。
それでも他の工務店なんかよりはずっとい家という自信はありますけど。

そういう工務店や設計者の苦悩を書いてくれているブログを見つけました。
この方も一生懸命頑張っている方です。良い家をつくっています。
ご覧になってみてください。

https://www.asunaro-studio.com/column/2021/01116637.html?fbclid=IwAR0m_gzBdRqzE-uU2hbAix7yOXmdmNNFCpywgZ0op4U1N9hulFJ8hjyUlkY

断熱・気密

サッシを選ぶ時にガラスの選び方は重要ですね。ガラス選びを間違えるととてももったいないことになります。

ガラスの種類

皆さんが すぐに気がつくのはガラスが透明か透明ではないかでしょう。
一般的に透明ではないガラスは表面を凸凹にして光の屈折を変えて見えにくくしています。なめらかな凸凹の「型板ガラス」というのがよく知られています。



覗かれたくないトイレ、脱衣室の窓など等はこの型板ガラスになるでしょう。
階段や廊下などですが、よほど景色が良ければ透明ガラスも気持ちよくて良いと思いますが、一般的には日中も夜も覗かれてしまいますね。周りからの視線がとても気になります。透明ガラスですと視線を気にしてカーテンを掛けっぱなしにしてしまいます。カーテンを掛けるとたとえレースのカーテンでも明るさも遮りますから暗くなります。もったいないですね。
それでは十分窓を大きくしてレースカーテンなら明るいではないかと反論する方もいるかもしれませんが、それではおうちの中の温度も逃げてしまいます。
当社で使っているトリプルガラスであったとしても壁の5倍くらいは熱が逃げてしまうのでできるだけ窓は小さい方が良いのです。
そうなると北側に配置されがちなこれらの小さめの部屋につく窓はできるだけ小さくしながら光のを取り入れられるように型板ガラスが良いと言うことになります。

寝室、子供部屋にも型板ガラス?

近年では 寝室や子供室などの大きめなお部屋でも型板ガラスを選択する人が多くなっています。
実際に生活をしていると、これらの部屋から外を眺める機会と言うのはそれほどありません。むしろ覗かれないためにカーテンをかけっぱなしになってしまうことが多いようです。
せっかくのお日様の光をカーテンで遮ってしまうことになってしまっています。
南側の大きめの窓の場合この秩父地方なら電気ストーブ1台ほどの熱が得られます。
それをカーテンで遮ってしまい無料のストーブがなくなるのは残念ですね。
外を見るのが好きな方。冬の花火が見える窓の向き、透明にする理由もたくさんありますので念のため。

型板ガラスは暗い?

型板ガラスははっきりものが見えないため、おうちの中が暗くなると勘違いされる方もいらっしゃいます。しかしそれは間違い。
透明ガラスの場合、直接光が入っているところだけ見れば明るいですがそのほかの場所は暗めです。
しかし型板ガラスは、光が乱反射するので、まんべんなく明るくなります。
YKKのトリプルガラスデーターを見てもの取り込める日射量はほとんど差がありません。


一日を通して奥の方まで明るさを届けたいのならむしろ型板ガラスの方が効果的です。

断熱性

ガラスの断熱性は主にどのようなことが影響するでしょう?

まず思いつくのがガラスの枚数ですね。
シングルのガラスよりペアガラス
それよりトリプルガラスと枚数が多くなればなるほど断熱性が上がります。
高断熱住宅にはトリプルガラスが用いられます。

次にはLOW-E膜
ガラスに貼り付けられている熱を反射する膜です。
膜により熱適性能ばかりでなく色なども違って見えます。
LOW-E膜が2枚あるとダブルLOW-Eといいます。

そして空気層の厚み
空気層が厚い方が断熱性が上がります。
その工務店が使っているサッシが良いものか悪いものかみ分けるにはここを見るとわかりやすいです。
同じトリプルガラスでも空気層が6mmぐらいのもの12mm位のもの16mmくらいのものがあります。20mm位のものもあります。30mmとかはないですね。あまりあると空気が対流を起こし逆に性能が落ちるようです。

空気層のガス

ガラスとガラスの間は乾燥空気が入っています。さらに断熱性を高めるためにこのガスをアルゴンクリプトンにします。YKK430の場合クリプトンの方が性能は1割ほど高くなります。

スペーサー

ガラスとガラスの間の空間を維持するスペーサーの種類も重要です。
樹脂金属があります。ここが銀色に光っていたら金属。安いガラスですね。
今時、温かい家づくりをしていて銀色のスペーサーを使っていることはおそらくありません。
もし使っていたら、そのメーカーは真面目じゃ無いと思います。

住宅会社選び。良いガラスを使っている。

良いガラスを きちんと選んでいるかは、住宅会社選びの重要な要素ですね。
お客様の為に一生懸命な会社は、きちんとしたガラス選びをしています。
良い会社か見極めることができる重要な要素です。
「当社は高断熱で、トリプルガラスです。」
といっていても、空気層が薄かったり、断熱性の良いガスを入れていなかったり、さらに金属スペーサーだったりしたら最悪。
「とりあえず、トリプルにしておけばお客さんは納得するだろう。」と思っているか、勉強不足で全く知らないか。
こういう住宅会社は、ガラス以外でもあらゆる手を尽くして、お客さんを勘違いさせ、良い会社と見せかけます。大切なガラス選びでさえその程度なら、すべてがほどほどのもので作られているのではないでしょうか?
怖いですね。

日射取得型 日射遮蔽型?

次にガラスの性質。
先ほどは見えるか見えないか。断熱性が良いか悪いかでした。
今度は太陽の光の熱を通しやすいか通しにくいかです。

大きく分けて 太陽の光の熱を通しやすい日射取得型と、太陽の光の熱を通しにくい日射遮蔽型があります。

YKKの商品ですと日射取得型がニュートラル 日射遮蔽型がニュートラルとブルーとブロンズがあります。LOW-Eの違いや付ける位置によって色や性質が変わるのです。外から見てブルーがかって見えるガラスがありますね。
ニュートラルよりブルーの方が見えにくくなります。多少見えにくくなるというレベルで実は角度によっては普通に見えてしまいますし、夜は家の中が明るいので暗いから明るい方を見ると普通に良く見えてしまいます。
覗かれないためにブルーを選んでも結局見えてしまってがっかりなんて言うことは良くあります。覗かれにくくするにはカーテン、ブラインド、やはり型板ガラスを検討せざる終えません。
少しでも見えにくくなれば良いじゃないかと思われるかもしれませんが、日射熱取得性能はとても落ちてしまうので場所によっては大変損をすることになります。


日射取得型は日射熱取得率が0.57。日射遮蔽型ブルーは0.3。
太陽の熱を57%入れるガラスと30%しか入れないガラスということです。
秩父では冬場は青天が多いですね。南の窓際はぽかぽかと暖かいです。
このお日様の恵みを6割取り込めるか。3割しか取り込めないかの違いです。

個別にエネルギー計算をしてみるとどちらが良いかはっきりと解ります。
一般的にはお日様の当たる南面の窓は圧倒的に日射取得型のガラスが有利です。
しかしそのほかの面はそれほどお日様の熱は入ってきませんから、日射遮蔽型のブルーが良いでしょう。

夏の時期も考えます。
南面の窓は大きめなことが多いですね。明るく光を取り込み冬の日射熱を取り込むためです。
しかし、夏場は逆の影響が出ます。大きな窓からは夏の熱もたくさん入ってしまいます。それを遮らなくてはなりません。
きちんと遮ることが重要です。南面は冬場に日射取得をしたいですから基本的には日射熱取得型のガラスが使われていますから夏場も熱が入ってきます。この熱を遮るにはきちんと庇を作る。シェードで塞ぐ、ブラインドで塞ぐなどの対策が必要です。
このように対策さえきちんとできていればやはり南面は、日射遮蔽型のブルーではなく日射取得型を選択する方が大変有利となります。
一方、東面、西面、北面は小さめなガラスが多数あります。
それぞれにシェードを付ける等の処置はしにくいですね。
さらに、冬の太陽の光も入りにくいです。ほとんど期待できません。
それなら最初から断熱性が良く、日射熱を遮蔽できる日射遮蔽型のブルーの選択になると言うことなのです。

付け加えると南面についてはもっと微妙な要素はたくさんあります。
元々、日射が少ない日本海側の地域。
日射を遮る、山や、家、樹木などの影響でそれほど日射熱取得が見込めない。
人通りがおおく、とても視線を遮る手立てがない。
家の角度が微妙で冬と夏のバランスがとりにくい。
窓以外の外皮性能とのバランス。
など。
それらの要素をよく考えバランスをとってください。

エネルギー計算のほとんどは、1年を通しての冷暖房エネルギーで判断します。
しかし、冬の朝、一番冷え込んだ時等のピークの冷暖房負荷をきちんと把握することも大切です。
それを判断すると南面であっても日射遮蔽型を選択すると言うことは十分あり得ます。

最終的なガラス選びは

 きちんとした設計者さんはこれらのことを解っていなければなりませんが、解っていない方がほとんどです。その場合には残念ですがやむを得ないでしょう。
解っている設計者は、断熱性と日射遮蔽、覗かれにくさなどきちんと考えてくれています。
しかし、設計者さんもあくまでも1個人でお建てになるお客様と重視されるところが違うかもしれません。
初期の段階でお客様が重視されるところをきちんと設計者さんに伝えてください。
外を見るなんてことはほとんど無く明るいおうちに住みたいのでしたら南面でも見えにくい型板ガラスでも良いかもしれません。カーテンが必要ない分明るくなります。
日射熱を有効利用して省エネに暮らすより、室内の温度変化を少なくしたい。
室内の明るさを均一に保ちたい。
いろいろな思いがあると思います。
設計者さんはお客様のためにベストを尽くして考えガラス選びをします。
お客さんはきちんと思いを伝え一番良い選択をしてください。

私は

明るいおうちが好きです。LDKは明るめに作りたいです。そのためにはカーテンを開けられ日の光が上手に取り込める窓を作りたいと思っています。
日射遮蔽との兼ね合いが難しいですが、バランスをいろいろ模索中です。

追記

お客様の質問を受けて

Q 型板ガラスの方がプライバシー面で良いと思うのですが、断熱やコスト、お手入れについて通常のガラスと比較すると、どの様に違うのでしょうか?
あとはバルコニーに出る窓のクレセントの位置は子供の手が届かない高さに等にはできますか?(別途費用?)

A 断熱性 遮熱性などの性能 → 透明ガラスと型板ガラスともほぼ変わりません

A お手入れ 型板ガラスの凸凹面はガラスとガラスの間の空気層側です。そのため屋外の面、室内面とも透明ガラスのように平らになっています。清掃姓は変わりません。型板ガラスは汚れが目立ちにくいです。その辺も利点と言えば利点かもしれません。汚れが目立った方がすぐ掃除できて良いと言う お掃除好きな方はもいらっしゃるかもしれませんね。

Q 雨戸シャッターは必要でしょうか?
防犯フィルムを貼る事で防犯性は担保しつつ、見た目がシンプルかと思いましたので…

A シャッターを付けることで断熱性に関しては当社の使っているような高性能なトリプルガラスの場合、さほど差がありません。熱貫流率は比較できないほどですが少しだけ良くなります。しかしシャッターのボックスやレールの影の影響で取得日射量が減ってしまいます。家の向きや庇などの影響で家違いますが、トータルな熱性能はほとんど変わらないと考えています。
 災害時に関しては大きな風などでものが飛んでくることを考えるとあるに越したことはありません。シャッターの鉄板は差しかえができるので鉄板が曲がる程度のことでしたらシャッターの修理の方がガラスが割れるより安いです。しかしもっと大きなものが当たってフレームが曲がるくらい壊れた場合には全取り替えですから逆にすごくお金がかかってしまいます。
 防犯フィルムは、最初からフィルムが間に挟んである合わせガラスというのがあります。元々トリプルガラスなのでそれに合わせガラスにするとガラス4枚となります。防犯性は上がりますがとても重くなります。思い分サッシの耐久性は下がってしまいます。トリプルガラスの場合、ガラス3枚を割らないと侵入できないため防犯性は元々高いと言われています。3枚のガラスを割りきれいにガラスを取り侵入するのは大変ですね。けがをしそうです。しかし、ガラスを割るなどの音が出てもお構い無くてこっそり侵入ではなくテロなどの襲撃に近いような場合には合わせガラスより早く侵入されるのは間違いありません。しかしよく考えるとそのレベルの侵入の場合、合わせガラスであったとしても無理矢理入られてしまいますから、合わせガラスでも安心と言うことはないでしょう。
合わせガラスの面が外側か内側かという問題もあります。外からものが飛んできて割れにくくするなら外側。室内で遊ぶ子供などが割れにくくするなら内側です。どちらの場合でも想定してない方向から衝撃が加わると合わせガラスであったとしても合わせガラスでない面は割れてしまいます。結局ガラスの交換と言うことになり通常より大金がかかります。
 フィルムを後貼りに関してですが、取得日射量が落ちます。そこまでやるのであれば日射を多くするために南面に大きな窓を付けることは必要ないでしょう。
リビングの前等開放性が必要な窓だけ大きなな窓にしてそのほかの日射熱取得の窓は採光上成り立つだけの小さめにするのが良いと思います。
 窓の役割は主に 
明るさの確保(採光
通風 換気など
外を見る視認性 開放性
日射熱取得
等ですね。
 それを満たすために 大きくしたり小さくしたりします。
 大きくすると、防犯性、対災害、耐震、断熱性は落ちます。条件が良い南面に付けることができた場合のみ日射熱取得は上がります。
それらのメリットデメリットを考えると南面の大きな窓に防犯フィルムは選択筋と無くなります。南側の防犯性を上げるならフィルムではなくシャッターと言うことになるでしょう。

シャッターについては別途ブログを書こうと思います。



設備・空調

バルコニーは必要か?憧れのバルコニー

バルコニーに憧れる方も多いですね。
ほしいと思っていらっしゃる方もとても多いです。

バルコニーは作るな! 信じて良いの?

一方、近年のyoutubeブームで「バルコニーは作るな!」と言う意見を言っている人もいます。
youtuberの方は人気取りもありますので、わざと極端なことを言わざる終えない面もあります。
その片手落ちの中途半端な内容の動画の補足をかねて本当のメリットデメリットを見てみましょう。

人によって価値観は違う。土地によって違う。生活によって違う!

地域の違い、敷地の条件や、その人の生活スタイル。様々なことが絡まってきますから、ただ単純に「バルコニーはいらない!」とはならないでしょう。
その当たりの考慮しなくてはならい正確な情報を得るのは、youtubeではなかなか難しいと思わざるを得ません。その人だけの一方的な意見を言っているだけで様々なパターンは考慮していない場合が多いようです。

バルコニーのメリット、デメリット

****デメリット****

コストがかかる
耐震性
雨漏りしやすい
メンテナンスが必要
夏の焼け込み
清掃性
防犯性
躯体内の腐食

コストがかかる

バルコーを作るのにコストがかかります。
YOUTUBERの多くは建築士や工務店を経営されている方が多いので、コストには敏感です。多額のコストがかかりますから、できれば作ってほしくない。作らずに安く見せたい。と思うでしょう。大きさにもよりますが1坪のバルコニーを作るのでも50万くらいはかかってしまうと思います。それを作らずにすめば他にお金が回せます。バルコニーは延べ床面積には入りませんので、安く見えますね。工事面積には入れるところが多いです。
この問題は私も苦戦しています。安全なバルコニーを作るにはコストがかかります。

耐震性

バルコニーといえども骨組みが必要です。頑丈の床や天井。手すりのとりつく壁などが必要です。
床には防火のためにケイカル板などで覆って防水します。
割と構造体の重さがあるのです。その重さが地震の時に揺れます。
その揺れを止めるだけの耐力壁を追加することが必要ですね。
バルコニーが付く南面にはリビングなどがとが多く来ることが多くできるだけ大きな窓を付け、明るく開放的にしたいですね。ですから地震の揺れを止める耐力壁を付けにくくなっています。
たかがバルコニーの重さと思うかもしれませんが割と大変です。

雨漏り

屋根に比べて防水が複雑で、欠点となりやすいです。屋根より勾配が緩いので水が滞留しやすく、排水口ドレンなどの接続部などの納まりも難しいですしそこも大きな弱点となります。雨を入らないようにする立ち上がり部分もそれほどとることはできないので、風を伴う強い雨だと入ってしまう恐れもあります。

メンテナンス性。

バルコニーの防水は塩ビシートやFRP等が多いようです。これらは年月とともに劣化します。避けられないことです。20年30年サイクルでの改修を考えておかなくてはなりません。そのときのために改修しやすいように施工しておくことが肝心です。

焼け込み

バルコニーは夏場に直接強烈な太陽の光が当たります。かなり温度が上昇します。もしバルコニーの下にお部屋があると、かなりの熱が入ってくることになります。
きちんと断熱していない場合には相当厳しいと思います。

清掃性。

バルコニーは外部なので土埃や枯れ葉などが飛んできます。お掃除も大変です。
ブロック状のタイルなどを設置している場合にはタイルとその下の防水層の隙間にゴミなどがたまり、昆虫などの生物が住み着いたりすることもあります。せっかくおしゃれに貼ったタイルや人工芝などをすぐにはいで取り除くなんてこともありました。

防犯性

バルコニーの位置には気をつけたいですね。
隣の家の屋根、窓からd、電柱から。物置の屋根から。そういったところからバルコニーに入られることがあるようです。防犯のセミナーなどでは必ず取り上げられますね。

バルコニー躯体の腐食

もう一つ、近年取り上げられいる私が重要と考えていることがあります。躯体内の水蒸気の問題です。
バルコニーは防水の為の下地に構造用合板を貼ります。そこに水分が滞留し木材を腐らせます。
また、手すりの笠木部分に水蒸気が集まり笠木を腐らせます。
これはハウスメーカーさんでもかなり苦労されていて、私も大手ハウスメーカーの修理の依頼を受けたりしています。
室内の湿気がルーフバルコニーに上がりボロボロになってしまっているハウスメーカーさんの現場も見ました。
バルコニーの通気方法は難しいですがとても大切ですね。

*****メリット*****

外に出られる
洗濯干し
お布団干し
大きな窓
庇として
日射遮蔽
庭として
植物置き場として
エアコン置き場

2階から外に出られる。

一年を通して外部が気持ち良い時期はたくさんあります。
春や秋はもちろんのこと、夏の夜更けや朝がた。都会ではバルコニーに出ても騒音や排気ガスなどで悩まされるかもしれませんが、田舎の住宅で気持ち良い朝などの時間に朝日を目一杯浴び自然を感じるのは最高ですね。お気に入りの自宅から気持ちいい日の光、風、鳥の鳴き声など感じるのは変えがたい価値があります。1階では味わえないバルコニーならではの景色もあります。

洗濯物干し

バルコニーは南側に付くことが多いので日当たりも最高です。1階に干すより目立ちにくいかも?手が届かなければ下着泥棒対策にも良いですね。(笑)
バルコニーの屋根の出が多ければ、雨が降ってもお洗濯ものが濡れにくいですね。洗濯物の取り込み忘れにも安心です。

お布団も干せる

バルコニーは日当たりが良く風通しも良いので、お布団を気持ちよく干すこともできます。お日様の香りのするぽかぽかのお布団でぐっすり寝られるなんて最高ですね。

大きな窓がとりやすい。

バルコニーがあれば、大きな窓が安心して付けられます。バルコニーがないと子供の転落など考えて小さな窓を付けるしかありませんね。

大きな窓は開放感があって気持ちいいですし、日射取得の面でも有利です。
バルコニーは通常南側に付くので南面の窓を大きくできると言うことです。
これは、日射熱の取得に大変有利です。お日様の光は無料のヒーターです。上手に利用しましょう。
上手にお日様の力を借りれば真冬の夜でも暖房が必要ない家も作れます。

バルコニーが庇に?

バルコニを出して庇にしてはいかがでしょうか?
南面の大きな窓は開ける頻度が多いですね。その窓に庇があるととても便利です。
ちょっとくらいの雨ならバルコニーのおかげで吹き込んだりしません。
夏の熱い日差しを遮るのにもとても有効ですね。

2階の日射遮蔽

外付けロールスクリーンによる日射遮蔽
ロールスクリーンを開けた状態

2階の窓の日射遮蔽は難しいですね。夏は熱い日差しが差し込みます。
夏の日差しを遮るために皆さんどうしますか?
一般的には庇の長さのコントロールですね。
ですが庇で遮ることができるのは直達光だけ。あらゆるところから来る天空光や地面からの反射光を遮ることができません。庇より効果的なのはよしずや、外付けブラインド、外付けロールスクリーンなどですね。
それらの設置、開閉などはバルコニーがないとしにくいですね。
予算があれば外付け電動ブラインドなどで解決すのも良いかもしれません。

私が考えるバルコニー設置の最大のメリットは 2階に大きな窓が付けられて日射遮蔽部材が付けやすく開閉がしやすいと言うことです。

バルコニーを庭として

2階リビングなどのプランでは、そこから外に出たりリビングの開放性を上げるために大きなバルコニーがあると気持ちいいでしょうね。

植物置き場として

バルコニーにプランターを置いてお花を植えたり家庭菜園などとしても
お庭がとれないおうちなどには良さそうですね。

エアコンの室外機置き場

室外機を置くこともできますね。南側の部屋の場合北側の地面まで配管を持っていくのも大変です。見た目だと北側まで持っていきたいところですが、メンテのことを考えるとベランダ起きも良いかもしれません。

そこで効きたい?

無い方が良いと言い切れる?

いかがでしょうか?

数多くのメリットでメリットがありますね。

あなたなら無い方が良いと言い切れますか?

言い切るYOUTUBERさんはたいしたものですね。(笑)

私はそう思いながら見ています。

どうしてそこまで言うの?時いたところ「過激なことを言う必要があるのですみません。絶対ダメと言っていないので。」そう謝られたこともありました。

デメリットの多くはそのリスクを解っていれば技術で回避できます。
メリットを得たいならデメリットを技術で回避すれば良いのです。

メリットを得る必要が無いのなら、リスクをとる必要は無いですし、お金を使う必要もありませんね。バルコニーなしで良いでしょう。

バルコニーで得られるメリットは、他の方法でも得られるかもしれません。コストをかけずに効果的に得られるなら、わざわざバルコニーを付ける必要もありませんね。

バルコニーはデザインにも大きく影響します。付けた方がバランスがとれる場合もありますし、無い方がすっきりきれいな場合もあります。

ほしくても間取りによって付けられない場合もあります。

これらのことを建築士さんとよく相談しましょう。また、建築士さんがどのようなことを考えてバルコニーを付けたのか?付けなかったのか?その真意を探り一緒に考えましょう。そこが解ればすごいです。

できる設計士さんがバルコニーを付けたのならそれはかなり多くのことを考慮して付けているし、付けていないならそれも多くのことを考慮して付けなかったのだと思います。

適当な営業設計さんならそれほど考えていないと思いますのでビシッと意見を言ってあげてください。
自分自身がこれからずっと住む家ですから。

加筆 補足 プロでも難しいこと

バルコニー周りの設計でプロでも難しいことがあります。

構造などを考える時に、1階と2階の構造状有効な耐力壁の位置を上下そろえられると有利です。バルコニーの付け方によってはうまくいかないこともあり苦労します。

通気の処理 バルコニーあるなしにかかわらず1階2階の壁面のずれがあると通気をうまくとるのが難しいこともあります。

熱橋処理 これも同じようなことなのですが、外皮の出っ張り引っ込みは熱橋になります。バルコニーを支える木材が大きな熱橋になったり、バルコニーの床と壁の取り合いが熱橋になったりします。

これらのことをうまく処理するスキルが必要です。
特に熱橋処理は、ほとんどの場合全くできていません。性能重視の大手ハウスメーカーでもほとんど考慮していないので大きな弱点となっています。UAは良いのに我々がつくる家より寒いと感じたりエネルギー消費量が多いのはこのためです。

建築費・光熱費,設備・空調

FIT切れ

太陽光発電を10年以上前に設置された方は売電価格が大幅に下がりましたね。
私の自宅はもう19年です。20年目です。4.2kWのシステムで当時の価格で250万円。
これまで81247kWh発電してます。ここ10年のFIT時は48円/kWhで売電していました。
日中は自家消費ですのでこの価格ではないですが、電化上手というオール電化契約なので平均35円/kWhといったところでしょうか?

東京電力エナジーパートナーホームページから

いくら儲かったのか?

日中はおうちにいないのでほとんど電気を使っていませんでしたが、買電35円とFIT48円の間をとって40円/kWhの電気代とすると3249880円です。
およそ70万円のプラスですね。

今後は

FITが切れたので秩父新電力と契約しました。地元の電力は地元でまかなう地産地消の協力をしようと思ったからです。売電価格は8.5円/kWh

一気に安くなりました。でも元を取った後ですから、余った分は売ろうと思いました。

月に350kWhですのですべて売っても3000円くらい。
それなら自分で使った方が良いという考えもあります。

エコキュートを日中動かす

今まで深夜電力で動かしていたエコキュートを日中動かすようになりました。

エコキュートは真冬でも4kWh/dayくらい。夏だと2kWh/dayを切ります。
あまり使えません。
節電効果は少なそうです。

家の中で一番消費電力が多いのは?冷暖房

やはり私の家で消費電力が多いのは冷暖房です。
約20年前の家とはいえZEHレベル。
世の中がようやく当社の20年前のスペックに追いついてきました。
ですから、普通に今ハウスメーカーが建てる家の消費エネルギーはこのような感じでしょう。

冷暖房エネルギーを公開!

なんと1月は500kWh/月です。27円/kWhで計算すると13500円も暖房費がかかっています。それで20度維持するのがやっとです。ちなみに40坪ほぼ同じ温度にしています。温度ムラはそこそこあります。

夏は200kWh/月 月に5400円の電気代です。このグラフを見ても冬の暖房の電気代が膨大なのが解ります。

今のおうちと比べると恥ずかしいレベルですね。

蓄電池を検討

売電が安くなったので日中蓄電池で貯めてよる使う作戦
普通のおうちの場合の電気代は27円/kWh 売り電は8.5円 差が18.5円
7kWhの蓄電池をうまく使っても18.5円*7kWhで 一日130円しか特にならない。毎日役に立っても47267円 の経済メリット

蓄電池の価格

最近はようやく蓄電池も安くなってきました。

ですが当社の価格でまだ130万円くらいかかります。太陽光連携ハイブリッドパワコン工事込みの7kWh位の容量です。
元を取るのに30年(笑)
訪問販売や先日イオンでの店舗での販売は元が取れると宣伝していたのでびっくりしました。とれるはず無いのにひどい売り方です。

災害時に安心

蓄電池のメリットは災害の停電のとき。
少し前に千葉であった長い停電が思い出されます。
そのときでも蓄電池があったおうちはいつもと変わらない生活が送れました。

無かったおうちは、大変な毎日。
今は、TVやスマホ。何でも電気に頼ります。
逆に言うと電気があれば生活が続けられるのです。

蓄電池は全負荷型

蓄電池も様々な仕様があります。
特定のコンセントしか電気が送れない特定回路型。
すべてのコンセントに電気が送れる全負荷型。
もちろん全負荷型を選びましょう。

ピークの放電出力も大切

放電の出力も大切です。
出力が小さいものはエアコンとエコキュートなど大きな電気を食うものを同時に動かしたりできません。
「こっち使うからあっち止めて!」なんて言うのでは不便ですね。

何サイクル充放電できる?

充放電の可能回数は直接寿命に影響します。10000サイクルなら365日で割るとおよそ27年ですね。サイクル数が短いと買い換えのタイミングも早くなります。

実充放電量 充電深度

蓄電池は長持ちさせるためにMAXまで充電しないし、0になるまで放電しません。毎日電池を傷めないように充電できる容量は電池の容量より少なく設定されています。

電池によっては50%位のものも。良い電池は電池容量に近い容量の電気を充放電できます。中には95%まで使えるものもあるようです。

自動切り替え

停電になった時に切り替え方が解らないと最悪です。千葉の大停電の時もせっかく蓄電池が突いているのに切り替えかたがわからないという方がおりました。
非常時ですから、自動で切り替わってほしいですね。

蓄電池を導入すべきか?

太陽光発電は元が取れるのも解っていますし、地球環境にも優しいので自信を持っておすすめします。
しかし蓄電池は元が取れそうもありません。しかし災害時のことを考えると導入した方が安心です。これは個人個人の考え方によると思います。
いつ何時、災害が起こるか解りません。停電も数日間のことかも解りません。
でも、電気がない生活を考えてみてください。
我慢できる人は我慢すれば良いと思います。
しかし、高齢の方などに我慢を強いるのは大変ですし、パソコンなど使わなくてはならない立場の人は日常の業務ができませんね。
もしもの時を考えると。。。。

蓄電池説明会

このような企画がありました。どのような内容か解りませんが、勉強してみたい方はきいてみてはいかがでしょうか 

建築費・光熱費

講習会が終わり自宅での宿題があります。
実際にモデルのおうちを計算上パッシブハウスにする作業です。
とても時間のかかったひともいたみたいですね。

どのように解決するかは皆さん違います。

今回の課題は 南に大きな建物があるけど、南面に大開口がある建物です。
地域は東京。

回答を見るとやはり皆さん外張り断熱をしたり屋根の断熱の厚みを変えたりするところから始めます。
そこで解っている方は、後で熱交換換気扇を取り付けることを考え、ダクトの処理をしやすくするため、天井断熱から屋根断熱に変えています。

基礎断熱、床断熱の選択も人によって様々です。
実際には断熱の量、気密のとりやすさ。施工のしやすさ。シロアリの処理など様々な要素が絡んできますので難しいところですが、今回はとりあえず暖冷房需要の数値だけ見て判断です。
断熱の方法、厚さなどによって、暖房に有利になったり冷房に有利になったりするのに気がついてくれた方も大勢いました。

断熱をたくさんすれば暖房需要はどんどん減ります。
暖房がパッシブハウス基準をクリアーしたら冷房に取りかかった人が多かったみたいです。

高断熱は冷房に途中からあまり有利に働かなくなってきます。
そこに気がついて、日射熱のカットなどに取り組んでいきます。
窓を小さくしたり。必要ない窓はなくしたり。
極端な人は窓の数をとても少なくしてしまった人もいます。
あまり現実的とは言えませんね。
明るいおうちは気持ちいいので私は居室の窓は大きめにしています。
その条件でクリアーするのは結構難しいのです。小さくするのが手っ取り早いので何人かは楽な選択筋を選んでいました。

窓の性能を上げるためにトリプルガラスにしている人がほとんどでした。
東京の気候なら、南面の日が入りやすいところはLOW-Eペアの選択筋もあったかもしれませんね。
トリプルにしないでペアで済ませて浮いたお金で外付けブラインドシャッターみたいな考え方もあると思うのですが、そこにチャレンジした人はいなかったみたいですね。

講義中に、最後の手段もお話ししていました。
どうしても難しい人は 「佐藤の窓」を使ってみること。
この窓はとても性能が良い窓です。
この窓さえ使えば、他があまり良くなくても全体の性能が上がります。
ちょっとずるい感じですね。
何人かは、普通にクリアーするのにねを上げてこの窓を採用したようでした。

皆さん最後にこの計算シートとレポートを提出するのですが、どのように取り組んだかとても丁寧に書いてくれている人がたくさんいました。
とても理解されていることが解りました。
省エネ建築診断士を目指す方は元々レベルの高い方もいらっしゃいます。

私も負けないように頑張りたいと思います。

いろいろノウハウをつぎ込んで良い家にしたいのですけど、最近はお客さんの様々な要望を満たすのに、また、お客さんの意見に合わせるのにばっかり気を遣って、自分で力を尽くした設計ができていないのが悔やまれます。
お客さんの意見を効くことは大切ですが、それ以上の提案が仕切れていないの現実です。
お客さんの考えている間取りを図面にして、構造的な整合性をとったりするのが精一杯です。もったいないな。
私の力を引き出してくれるようなお客さんいないかな。
難しいですね。

お知らせ

パッシブハウスジャパンでは省エネ建築診断士と言う、資格制度を設け、実践で活躍できる建築士の育成をしています。
私も微力ながら、講師の一人として参加させていただいています。

省エネ建築診断士は講義、試験、実践という構成になっていますが、特に実践編が素晴らしい内容です。

実践編ではパッシブハウスを計算するソフト「PHPP」を使って、モデルプランをパッシブハウスにしていく作業を行います。

断熱を厚くしたり、窓を変えてみたり,様々なことを行いながら性能を高めていくのです。どこをどうにしたらどのような効果があるのか?それを実践で身につけていきます。
 これまで思い込みで決めていた仕様や設計が実際には効果があったり、無かったり。新しい発見があったり皆さんたくさんの「気づき」があるようです。

講師の我々も、新しい考え方に出会うことがあります。先入観にとらわれない発想は大事ですね。

この省エネ建築診断士の資格は、一般の方でも勉強し、取得することができます。
期間の制約はありますがパッシブハウスの計算ソフト「PHPP」も使えます。
この講座を受けると、とても構成の住宅に対する知識が深まります。
実際に、これからおうちを建てるお客様の受講者もいらっしゃるようです。
全部が理解できなくても、よりよい家を建てたい方は受講してみてはいかがでしょうか?

住宅ローン・補助金

今、確認申請を受けている物件は、BELSも取得します。

BELSの評価は建物のエネルギー性能の評価です。
簡単に言うと自動車の燃費性能のようなものです。

UA値の外皮の性能にプラスして、設備機器や太陽光発電などの性能も評価します。
ZEH等で用いられる計算手法です。

BELSの計算は、UAの計算が終わっていればとても簡単です。
一般の方でも楽勝なのでチャレンジしてみてください。

設計士さんに頼めば、簡単なことなので、きちんと性能がある住宅なら喜んでやってくれると思います。
やりたくないとか,無駄だとか言ったら、そのおうちの性能、その設計士さんの能力を疑った方が良いかもしれませんよ。(笑)

認定にはお金がかかりますが、だまされないためにも第三者機関できちんとチェックを受けた方が良いですね。
大きな住宅会社だから安心と思ったら大間違いです。

https://house.lowenergy.jp/
このページにWEBプログラムがありますのでどなたでも使えます。

https://www.hyoukakyoukai.or.jp/bels/siryo.html
こちらがBELSの計算シートです。

このような結果シートが出せます。

これで大まかな暖房エネルギーなど解りますが、実際の性能はきちんと評価しきれません。
やはり,パッシブハウスの計算で用いられる「PHPP」というソフトを用いて計算した方が良いと思います。
ですが、それをできる人は限られています。
残念ですが、ほとんどの方は、無理でしょう。
やむを得ないですね。
そこまでできなくても、BELS位はやってもらいましょうね。

数値の勝負ではないので競う必要は無いと思いますが、何十年も住む家ですから省エネにしておきたいですね。

当社ではそれほど数値にこだわりがないので、使用設備は最低限のもの。通風設定や照明の設定、節水の設定も悪くして計算しています。
実際には良いものを使いますけど、お客様が後で悪いものに変えるかもしれませんから。
ですからほぼ躯体の断熱性能だけで評価しています。
それでもこの性能。
それが解っていただける人は「プロ」ですね。

日記・想い

パッシブハウスジャパンでは、省エネな住宅を増やすために,省エネ建築診断士と言う資格制度を作り,技術者を育成しています。

以前は各地で開催していましたが,コロナの影響もあり現在はオンラインセミナーです。

今回も日本全国から多くの方に参加いただいています。

現在は東海地区のエリアリーダーの鎌倉さんのデザインPHの説明です。

こと後、私のセッションになります。

私のセッションは、実務に近いパッチ部ハウスレベルの建物の実現の仕方。
プレゼンも不慣れですがの準備もで来ているので頑張りたいと思います。