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髙橋建築

現場レポート,設備・空調

前回の続きです。

第一種換気に小さな第三種換気を組み合わせる

秩父市役所の主事が疑問に思った最大のところは一種換気に三種換気を組み合わせて吸気不足にならないかと言うこと。
 結論から言うとなりません。
 実測もしました。

第一種換気の給気量が増える

測定をすると第一種換気の給気量が少し筒づつ増えるのです。
 第一種換気では給気もファンを回しています。その負荷が減るせいか、各級機構の給気量が微妙に増えます。割とバランスがとれてしまいます。

換気量はどのくらい?

日本のシックハウス法では1時間あたり0.5回の換気が求められます。言い換えると2時間で1回ですね。
 おうち全体の空気を2時間でそっくり入れ換えるのです。
 きちんと気密がとれ換気経路がしっかりしている住宅ならそれが可能です。
 2時間に1回空気を入れ換えると寒くなってしまいますね。それだけ暖房するのも大変です。そこで前回お話しした熱交換換気扇により熱を回収するのです。
  35坪くらいのおうちならおよそ300m3なので1時間あたり150m3の空気を入れ換えます。熱交換換気扇を使えば、50m3位の空気を入れ換えるのと同じくらいの熱損失ですむと言うことになるのです。高性能なものなら15m3位のものもあります。

さらに効率を上げる

そもそも日本の法律の0.5回の換気というのが割とアバウトです。住宅に使われる建材に毒が多いのが原因なのでやむを得ないですね。
 当社ではできるだけ毒が出ない建材を使っています。
 建材から毒が出ないとすると空気の汚れは人間の生活からの発生です。
 欧米では国によって違いますが、家の大きさではなく住む人間の数で決めることが多いようです。
 概ね一人あたり30m3 4人住まいなら4×30=120m3となります。
 寝室の数で決める場合もあるようです。寝るお部屋が3つなら4人。なぜかというと一つのお部屋は夫婦で使うと考えるからです。
 今回の住宅は3LDKなので4人と考え120m3
 メインの第一種熱交換換気扇は120m3での設計としました。

日本の法律を満たすために

第一種換気をメインの省エネ性能と基本的な空気の清浄する装置と考え、補助的な第3種換気により日本の法律をクリアーさせています。
 普段使いは第一種換気できちんと効率よく換気させる。そういった設計です。

秩父市役所建築主事えらい!

よくぞ気づいてくれました。といった感じですね。

今まで説明する機会もなく、理解してくれる人もいませんでしたから。

ですがこれが特殊なわけではありません。

欧米の高性能住宅では当たり前です。

日本の北欧風住宅メーカーは日本風にアレンジしてしまったのでまあ日本のレベルになってしまっているようですけど。

設計通りの風量か?

でも問題の本質はここではないです。

実際に設計通りの風量が出ているかが重要です。ほとんどの場合、設計通りの風量は出ていませんし出すのはとても難しいです。

適切な計画、施工が必要です。本当にきちんとした知識がないとダメなのです。

役所の設計時の審査は、その機械が風量を満たしているか、大きさを確認するのみ。
完了検査は、計画した機械がついているかのみ。

それだけなのです。きちんとした設計通りの風量が出ているかどうかなんて全く確認しません。あるいは確認しても全く出ていないことを知っているのかもしれませんね。

当社ではお客様に健康に生活してもらえるように最後に風量測定を行っています。

風量測定報告書

他社で家を建ててしまってご心配な方。
測定させていただければ無料で行いますよ。もしかしたらうまくいっているかもしれませんから。お気軽にご相談ください。
先着3名とさせていただきます。(同じメーカーは除く)

現場レポート,設備・空調

市役所建築主事のの完了検査がありました。
若い新人をお供につけての検査です。

「今回も素敵な建物ですね。髙橋建築さんの建物は楽しみなんです。」そう言っていただけました。

 当社の換気方法についてどうしてこうしているのか聞きたかったと言ってくださいましたのでご説明しました。ある程度わかっている方ではないと疑問にすらならないと思いますがさすが秩父市の建築主事。当社の換気方法について疑問を持っていただけました。

建築主事の鋭い質問 

当社の換気は建築確認申請では第一種換気がメインで、第三種換気を組み合わせています。そこで「第一種換気の給気が不足するのでは?」と鋭い質問

 確かに理屈ではそうなのです。入り口と出口を設けてバランスをとる設計をするのが基本です。
  特に当社のような高性能住宅になると気密性能が高すぎて、中途半端な給気口では、内外圧力差が生じてしまいきちんと排気量が確保できなくなります。

第三種換気の仕組み

 排気に換気扇(ファン)をつけると屋内と屋外の圧力差が生じます。その圧力差を利用して給気口から自然に空気を取り込むのが第3種換気です。
  しかしそんなにうまくいきません。実際には隙間から入ったり、換気扇の出口に風が吹いて圧力がかかっているときちんと排気できなかったり。
  当社でも以前は第三種換気を超すと有線でつけル場合もありましたが、実測すると、あまり機能しない場合がほとんどでした。

給気にもファンをつける第一種換気

 換気は健康な生活をする上でとても大切です。第三種換気ではきちんと換気できません。そのため当社では第一種換気としました。給気側にもファンをつけるのです。これで必要な換気量が確実に確保できるようになりました。

ダクト式にする理由

換気量がきちんと確保されてもそのきれいな空気をきちんと分配したり。汚い空気がきちんと排気されるように換気経路をしっかりする必要があります。
せっかくきれいな空気を取り込んでも、室内の汚い空気と入れ替わらずにそのまま出て行ってしまったら何にもならないですね。そのため空気がきちんと入れ替わるように換気経路を作る必要があるのです。
 きちんと計画換気を行うにはダクトを使い、空気の流れを計画しましょう。
 これを考えないメーカーはコストや施工のやりやすさのみで判断し、お客様のことを考えず第三種換気のままです。

換気による熱ロス

 高性能な住宅になってくると、屋根や壁、窓からの熱ロスが少なくなります。そうなると換気での熱ロスが目立ってくるのです。
  換気による熱ロスが無視できなくなってきます。せっかくの暖かい空気が換気することによって外の寒い空気と入れ替わる。もったいないですね。

熱交換換気扇を使おう

そこで出てくるのが熱交換換気扇。出て行く空気の熱を利用し、入ってくる空気を暖める。
  まるで魔法のような装置です。

ローヤル電機ホームページより

ローヤル電気さんのホームページから引用しました。まあ、お得と言うことです。説明ははしょります。
  この機械がいらないという言い訳をするという建築会社さんがいますが、性能がほどほどの建物だと自らいっているようなものです。残念ですがほとんどの高性能住宅には必ず必要です。

換気風量のチェック

当社では気密測定と一緒に各グリルの換気風量のチェックを行います。一般的な機械ならきちんと性能が出ているか検査するのは当然のことですよね。
 市役所の建築主事さんも風量測定の重要性はとても理解されていました。でも住宅でやっているというのは初めて聞いたとのこと。当社の本気度に感心されていました。

長くなってきてしまいました。
今回はここまでとします。
あまり突っ込んだ内容ではなく表面的な内容のみですが、長くなりましたね。
それぞれの項目で大事な話があるのですが、マニアックな内容になりすぎるので機会があったらまた(笑)

住宅ローン・補助金,現場レポート

国土交通省の補助金 LCCMの抜き打ち検査がありました。
正式な補助金名はサスティナブル先導事業という名前だったと思います。
LCCM住宅とはライフ・サイクル・カーボン・マイナスという基準です。
住宅を作る時に排出されるCO2 住み続ける時排出されるCO2 そして解体するときに排出されるCO2まで 太陽光発電などの力で CO2を削減してしまうという住宅です。

国内の基準としては高いレベルのそのような住宅には補助金が出ます。
それほど難しくなく補助金が取れます。長期優良住宅に太陽光発電が8kW以上あれば、ほぼとれるのではないでしょうか?
ハードル低いですね。

LCCM住宅と言いながら この補助金を取ろうとしないのは、太陽光以外のほかの性能があまり良くない可能性がありますね。ちょっと疑った方がいいかもしれません。(笑)

補助金のためには書類作成が大変です。補助金額は125万円。とても大きいのでお客様のために頑張るしかありません。
 間違いがないように一生懸命作成しますが、現場の方が建物をより良くするために、申請書類とできたものが違ってしまうこともあります。

今回は久しぶりの抜き打ち検査に当たりました。検査員にお聞きしたところ、1割くらいの家をチェックするとのことです。
 間違った施工は全くしていないのですが、より良くしようと変えてしまった内容が気になります。ドキドキです。審査員さんがその辺のことを分かってくれるといいのですが。(笑)

 検査はかなり細かいです。断熱の構成を見るのはもちろん、サッシ一つ一つの品番も確認します。もちろん設備機器も確認です。
 浴槽の保温力が保たれる構造になっているか確認作業も大変でした。

 当社で変えてしまったのはエコキュートと換気システム
 今回はローコストを目指していたのでエコキュートは通常品の見積もりでした。しかし、工事中にやはりさらに高性能にしたくなって「プレミアムエコキュート」に変更。計算上2割くらい性能が良くなってしまいます。秩父地域の新築住宅では当社くらいしか使っていません。標準品です。コストダウンのために通常品にしていましたが、やはり高性能なものにしてしまいました。

 そして換気システムは、本体は同じなのですが、換気の仕方を変えています。そして冷房方法も変えています。
 その方法が最先端で少々特殊なのです。この仕組みでの計算ロジックはまだできていません。評価の手法では計算できないので一番性能が低く出る方法で計算していました。
 このあたりは別なブログで書くことにしますが、簡単に言うと5年後くらいには計算できる用になる予定かな?
 現在、国交省や建築研究所、そのほか大学の先生などと仕組みを作っています。なぜか私もその委員会に呼ばれて参加してお手伝いしています。
 検査員にはその辺の、国の基準作りをしている先生と一緒に活動していることをお伝えしたら、その方もご存じらしくそれならOKということになりました。

 検査員の方も当社の先進的な工事方法に興味津々で、逆に質問の嵐。
 最初はドキドキの抜き打ち検査でしたが、途中から楽しい技術談義になり2時間の検査を終えました。(笑)

 国の検査員をもうならせるほどの最先端の技術満載です。


断熱・気密

現在検討中の家は家に囲まれています。
この条件でも明るい快適な家にしたいです。

難しいです。(笑)

建物は作り替えできないから、最初の検討が重要です。

「内装は好みに合わせてお客さんに楽しんでもらえば」というスタンスです。

内装などのことは インスタなどで情報は簡単に手に入れられるので、それを調べてもらってお客さんの好みに合わせて作ろうと思っています。

ですが、間取り、構造、温熱環境は後では直せないですよね。

プロとしてそこに力を入れたいとお思ってます。

(それでも内装デザインも大切だから、デザイン任せられる設計士さんいればたすかるな。設計士さん募集中です。)

庇のケーススタディ

窓と庇の最適化 庇あり winter0.51 summer0.47ちょっと庇 winter0.63 summer0.62 無しwinter0.67 summer0.73 このデーターでパッシブハウスの計算

どうなるのかな?

日記・想い,設備・空調

皆さん、様々な省エネ頑張っていますね。

電気やガスなどのエネルギーの省エネもさることながらお水の省エネも重要ですね。

家庭でのお水の使用量を見てみましょう。


一番はお風呂、二位がトイレ、三位が炊事、そして洗濯です。

今日は洗濯時の節水です。

お風呂の残り湯を使おう!どこまで使う?

お風呂にはかなりのお湯が残されています。

すでに利用されている人も多いと思います。

洗濯のみに利用したり1回目のすすぎに利用したり。
日本の洗濯機は優秀ですからボタンでどこまで使うか洗濯できて便利ですね。
どこまで利用するかは、様子を見ながら決めればいいと思います。

匂いが気になったり、いろいろありますね。
各家庭で、人数の違い、年齢の違いなど様々な違いで、お湯の汚れ具合が大きく違いますので。

もうこれは考え方の差ですね。「残り湯なんて絶対に使いたくない!」という方もいらっしゃいますね。「節約よりも清潔が第一」それも考え方の一つです。

節約を意識されている方は残り湯を利用される方が多いですが、どこまで利用しているのでしょうか?洗濯のみ?1回のすすぎまで?最初から死後まで全部?

当社の住宅のオーナー様で組織する 「快適エコ研究所」(快適エコラボ)で、アンケートを採ってみると、多くの研究員の方が、洗濯のみの利用とお答えになっていました。

やはり、匂いなどを気にして、という意見が多かったです。

残り湯で洗って臭くないの?

これも研究員のアンケートの結果なのですが匂いが気になるという方はいらっしゃいませんでした。

しかし、「乾きが悪そうなときには、残り湯を使わない」など使い方の工夫をしていらっしゃる方もいました。

当社の住宅は、冬も暖かいので、洗濯物は乾きやすいようです。以前の洗濯物乾き具合のアンケートでも夜、洗濯して干しておくと朝には乾いているとほとんどの方がおっしゃっていました。

汚れの落ちは?

普通の水道水の温度は、低いですね。

残り湯は、入った直後なら40℃くらい。翌朝でも30℃くらいはありそうです。最近の浴槽は高断熱浴槽ですからとても冷めにくく作られています。

高い温度の方が、汚れが落ちやすいというのは皆さんご存じですよね。
では、実際にはどうなのでしょうか?

科学的に検証したわけではなく、あくまでも皆さん個人的な意見結果です。

汚れがよく落ちている気がするという人は、少ししかいませんでした。大半の人が「あまり実感が無い」と言うことです。
比較している訳では無いですからはっきりはわかりませんね。

残り湯取り装置知ってますか?

残り湯取りと聞くと、皆さんバスポンプをイメージすると思います。

「お風呂に入れたり、片付けたり面倒だな」皆さんそう思われるでしょう

しかし、便利な装置があるのです。

TOTOカタログから引用

これはあらかじめ、システムバスと洗濯機の間の配管をしておくのです。

建築時に設置しておくことで、ボタンを押すだけで残り湯を汲むことができます。
日本の優秀な洗濯機ならあらかじめ登録しておくことで、毎日、考えもせずに利用することもできます。便利ですね。

設置や片付け。片付け時に床にポタポタ水が垂れてしまって拭かなくちゃということもありません。

当社では、これを標準的につけております。

どれくらい節約できるの?

洗濯時の残り湯利用で一体どのくらい節約できるのでしょうか?

実験してみました。

私の家のパナソニック斜めドラム。洗い時に水道水でメーターを測定。
衣服は軽く普通の量?1回分(普通がわからないけどちょっとではなくぎゅうぎゅうでもなく。かるく)
メーター683.5→738.0 54.5Lです。
大人二人下着に上下の衣服 バスタオル靴下くらいかな?
子供の分がないので少ないです。
1回の洗いだけです。斜めドラムなので少なめと言うことだとは思いますけど。
1年だとだと54.5L*365日=19.8925m3です。
使う量で金額が変わるのですが一般家庭の3、4人世帯のうちでは一月20m3を超えることがほとんどですから2月では40m3
飯能市を例にとると2ヶ月で20~40m3が104.5円/m3 41~60m3が176円m3です。
多めに使う家庭は単価が跳ね上げる仕組みです。
秩父では151円、181円(税込み)です。熊谷は231円242円です。
この41m3を超えるか超えないかが鍵ですね。
皆さんいかがですか?

秩父の181円で計算すると年間3600円ということになります。
それに下水道料金
秩父市だと126.5円/m3なので2516円です。
(浄化槽の人はあまり関係ないけど浄化雄の維持費の方が高いかもです。点検検査費用でぼったくられていますし電気代が高い)

上下水道合計で年間6116円!!
洗濯一回毎日で。
お子さんがいて毎日2回だったり、シーツを洗ったり、冬は洗濯物が多くて夏より回す回数が多いかもしれません。
毎日2回動かすと上下水代金が12000円?
これが節約できるのか?
そう考えると残り湯取り装置優秀ですね。

残り湯取り装置の設置代金は?

残り湯取りの装置が15000円くらいそれに配管代金、取付代金ですから3万円前後です。

普通の家庭で2,3年で元が取れそうですね。子育て世代などで洗濯回数が多いご家庭ではもっと早く元が取れそうですね。

元が取れるとれないと言うことより水資源を大切に使うということからもおすすめです。皆さんおうちを建てる際には是非ご検討ください。

日記・想い,環境・エネルギー

異常気象が続き、災害が多発しています。

人類の活動から発生するCO2が地球温暖化につながり、その影響で気象に変化が起きているのがほぼ確実だそうです。

本気で省エネを目指さないとなりません。

当社では、基本的にLCCMの住宅造りを推進しています。

住宅は、建てるときにたくさんのエネルギーを使います。

すごい量のCO2排出しますね。
この出してしまったCO2を取り戻すには太陽光発電をきちんと住宅に設置することが大切です。
そして長持ちする住宅にすることも大切です。
太陽光発電が取り戻す前に家が壊れるなんてことがあってはなりません。
それには長期優良住宅レベルが最低必要です。

そのため当社では長期優良住宅 太陽光発電設置を推進しているわけです。

住宅を作ると言うことはたくさんのCO2を出します。

社会に責任を負うと言うことです。

未来の子供たちに負担を残さないよう、きちんとした家づくりをしましょう。

とてもわかりやすい温暖化のyoutubeです。皆さんご覧ください。

建築費・光熱費,断熱・気密

私の家のこの夏のエアコンの使用状況です。批判もありそうですが、あえて公開することとしました。

8月1日から21日までの 21日間のデーターです。

私の家 住宅スペック初公開!

まずどんなおうちかというと、40坪くらいで吹抜があります。築20年くらいですが当時の最先端。ZEHレベルくらいです。
今でも世の中的には最先端かもしれませんね。


 完成当時の写真 この夏はよしず 今はアウターシェード

20年前の電気図面1F 上が南
食品庫 ファミクロ 薪ストーブ 回遊動線 換気システム 太陽光発電
C=0.38 UA=0.5くらい(ペアガラス2セットガラス4枚)ウレタン断熱壁60屋根120 基礎断熱XPS50 同時給排 床暖房 エアコン全館冷房
掘りごたつ(笑)食器洗い機(使っていない) 収納たくさん 畳リビング

2F 吹抜があります。左側はスキップフロアーのスタディーコーナー
6畳吹抜 夫婦分離寝室 洗濯干し室 バルコニー 

小屋裏利用のロフト階

火災報知器も義務化前だし、シックハウス法も義務化前だけどしっかりやっていました。ほぼ珪藻土の内装 20年前なのに 今の最先端(笑)

特別お金をかけたつもりでは無いけど我ながらよくやっているな。今やっていることも20年後時代が追いつくのかも。(笑)

コスモスイッチだったり間接照明 スポットライト ダウンライト 今でも変わらないですね。この当時、ほかの住宅会社はみんなお部屋の真ん中に照明一つが主流でしたから。

この夏のお天気

皆さん覚えていると思いますが前半は猛暑でした。逆にお盆は雨が続き涼しいけど湿度がずっと90%オーバー

8/1日から21日のデーターです。前半一週間がとても暑く8/5が最高気温ですね

一方、8/12~18の1週間は気温は低く湿度が高い状況です。

8/5の時間ごと

8/15の時間ごと

空気線図で見ると

室温は?

室温は24℃位をずっとキープ 湿度は55% 
若干のプラマイはあるけど 夏中ずっと全室 キープ

エアコンは代金AX40

 全く暑いことなんて無いです。知らないうちに夏が終わっちゃう感じ。

私は 1年中 同じ羽毛布団で寝ています。 気持ちいいのです。

着衣はTシャツにポロシャツを重ね着 下はズボン 靴下は無し。

妻も同じくらいです。

いよいよ電気データー

快適さを追い求めてほかの工務店さんの設定温度よりかなり低いので 比較するときには注意してくださいね。むしろここまで下げているのにこんなに安いの?と驚いてください

まず1地番暑かった8/5ですが

8.1kWhです。電気の単価を26円/kWhとすると210.6円です。この日が一ヶ月続くと6300円になっちゃいますね。6300円で夏が春になるとしたら?このストレスフリーを考えたら安いかな?

本当はFIT切れの太陽光発電なので電気の単価は8.5円/kWh この単価だと1日で68.85円 30日をかけると2065円/月 一ヶ月2000円です。安くてごめんなさい。(蓄電池もあります)

もう元を取りきった太陽光発電設備の利用なので 日中は無料で冷房しているともいえなくも無いですね。

一方涼しかった日

エアコンつける必要も無いけど湿度が高いのであまり気持ちよくない。あえて15日はエアコンを動かしっぱなしに。
まあ、電気が入っているけど動いていない感じですね。

0.3*26=7.8円 この日が一ヶ月続いたら234円

FITぎれ太陽光なら 一日2.55円

3円しない。(笑)

17日から2日間はエアコン止めているけど果たして止める意味があるのか無いのか?わずか2.5円のためにエアコン止める必要があったのでしょうか?

動かしていた方がカビとかのリスクは少ない気がしますね。
こんなことなら止めなければ良かったと反省。

21日間の結果は?

88kWh

88*26円=2288円

3週間で2288円です。半分涼しい夏でしたからね。

一日100円です。

40坪以上の家ですよ。家の中どこでも涼しい!(笑)

パッシブハウスでは?

20年前のおうちでこれですからパッシブハウスはもっとすごいのでは?
そう思うでしょう。

しかし残念なことに夏の太陽の日射はパッシブハウスでも普通の家でも変わらないですし断熱性能の影響は少ないのです。(冬は大きな差が出ます)
ほどほどの断熱があれば 日射遮蔽が大きく関係します。

ですから、家の設計力の影響の方が強いですね。
日射遮熱を取り込まないことが大切です。

気密性能の確保は絶対ですね。

当社の実測では夏はに関しては パッシブハウスとUA0.5C=0.3以下の住宅の差は同じ日射遮蔽効果のおうちなら大差ないことがわかっています。

夏はZEHレベルくらいでもきちんと日射遮蔽の設計すればOKということですね。

何十年の差は?

今回私の家を公開しましたが どうでしょうか?

住み心地の差

私は 世の中の人に「申し訳ない」と思うことがあります。
「みんな、【暑い】【寒い】と毎年毎年苦労しているんだろうな?」と

私はこの20年 一年中快適。 おうちの中では 知らないうちに夏が終わる感じ。知らないうちに冬が終わる感じです。

「みんな苦労しているのだろうな?自分たちだけ快適でごめんなさい!」

建築時にきちんと作る。わずかな差で 何十年もこの差が出るのです。

恐ろしい!

将来の老後も快適で安心。本当に良かった。

光熱費の差

私の家はオール電化です。ですから電気代のみの光熱費です。太陽光発電もあり冷暖房費が少ないですから 20年間ほぼ0円に近い状態でした。一方同じ大きさくらいの普通の家では 全館冷暖房をしない悲惨な状態にもかかわらず電気ガス灯油で年間20万から30万くらいかかるのでは無いでしょうか?20年で500万円くらいの違いが出ますね。もしいろんな部屋を冷暖房したら20年で1000万くらいの光熱費という人もいそうですね。月に3万4万かかるという人はいますから。

建築時の差の何倍もお得です。当社で建てたお客さんは年数が経てば立つほど喜んでくださいます。

維持管理費の差

冷房が1台のエアコンで済むと言うことは、壊れたときも1台だけ取り替えればいいと言うことです。

これが3台あったら3倍の維持費がかかりますね。エアコンも10万20万かかりますので3台を10年ごとに取り替えたら大金ですね。20年で2回の取り替え100万くらいかかってしまうかもしれません。一生だといくらの差?

まとめ

夏のエアコン代金はたいしたことないです。つけっぱなしでいいと思います。

そして最初の家づくりをきちんとすること。

住み心地が全く違う!光熱費が全く違う!維持管理費が全く違う!

20年で計算しましたが、30歳で家を作ると90までには60年あります。3倍です。

大きな違いですね。

そして その後、その家が使い続けられるか?孫に住んでもらえるようなら孫が新築する代金、解体する代金も浮くことになりますね。何千万円もの効果があります。

おうちはきちんと作りましょう。(笑)

海外住宅事情,環境・エネルギー

APlugのコラムで、スイス在住の滝川さんのレーポートを読んだので、自分のメモ代わりにブログに記載し皆さんにもシェアいたします。

2018年視察 ズント-の設計の住宅

家庭からのエネルギー消費が多い

日本と同様に2050年にゼロカーボンをを目指しているようです。それも、原子力発電には全く頼らないで建物上の太陽光発電を重視しているとのこと。

スイスでは温暖化ガスの排出量が 交通分野が34% 建築分野が24%と 日本と同じように家庭で排出される量が多いようです。

最終エネルギーの消費量という観点から見るとなんと42%が建築分野。
建築分野の省エネが重要であることがわかります。
もちろん日本でも同じです。 

2018年スイス視察時の建築中写真

再エネ100%めざす。

先日、日本の方向性を決めるタスクフォースや,あり方検討会では、パッシブハウスジャパンの理事の竹内先生が太陽光発電の100%の積載を求めるも、うやむやに議論が進められ太陽光発電の義務化は無いことになりそうです。

スイスでは2045年までに建築分野のエネルギー消費を-45%削減し100%再生可能エネルギーにしていく必要があるとされているそうです。

住宅の屋根に太陽光設置をするなど住宅で使うエネルギーは自分の住宅でまかなうというこの流れは世界的に進んでいきそうなので、日本では法的には義務化されなそうですが、いずれは日本でもそうなるでしょう。現在建てられている住宅も太陽光発電が乗せられなくても、そのときに対応できるように屋根形状などきちんと考えておく必要がありそうです。ゼロエネにできないから建て替えを考えなくてはならないと言うことが無いようにしなくてはなりません。

戸建て住宅の省エネ基準は?

現行の基準は2014年に改訂されたものだそうです。すでに6年も前ですね。

文章を抜粋すると

「新築ではニアリーゼロエナジーを旨とするこの規制基準では、戸建てであれば熱需要(暖房・給湯・換気)は35kWh/㎡年、暖房熱は16kWh/㎡年以下と定められ、簡易計算による許認可の場合、U値(W/㎡K)では外壁・屋根は0.17、窓は1.0、ドアは1.2以下が求められています。また、庇や外付けシャッターといった、夏場の過熱防止対策の証明も必要です。」

とのこと。
ほとんどパッシブハウスレベルですね。かなり厳しいです。これが2014年の省エネ基準と言うから驚きです。

ちなみに日本では 平均熱貫流率0.87W/㎡Kという スイスの外壁屋根の基準の5倍の基準でさえ2020年義務化が見送られ 2025年には義務化しようというながれですからとても情けないですね。

この日本の基準義務化も竹内先生がG2レベル義務化を訴えましたがレベルが低いものとなってしまいました。

基準は一次エネルギー消費量

省エネ性能を壁などから熱が逃げる量。U値(熱貫流率)で議論することが多いですが世界的には暖房エネルギーの消費量で表します。
断熱をたくさんして熱が逃げる量をすくなくすることに加えて、太陽の日射熱を取り込んで温かくすることも重要だからです。

スイスの現行の基準では 暖房エネルギーは16kWh/㎡年とありました。
パッシブハウス基準では15kWh/㎡年なのでほぼ同じです。

同じ断熱の家でも設計により消費エネルギーは違いますから、暖房エネルギー(暖房需要)で基準を作らないと意味がありません。

このことも日本は大きく遅れています。

省エネ設計は断熱性だけでは無くたいようの日射熱利用が必要
太陽の日射をうまく取り入れる設計となっている

日本の今後

世界ではこのようにパッシブハウスクラスが当たり前になって来ています。

お隣の中国や韓国でもたくさんのパッシブハウスが建てられ始めています。

この格差は本当にすごいでのです。日本の国民は、情報がきちんと与えられずだまされているのと同じですね。
何度も建て替えをさせてお金を循環させようという,政府の策略でしょうか?ハウスメーカーの陰謀でしょうか?

周りの国がスマホを使っているのに日本だけガラケー
イメージではそのくらいレベルが違います。

しかし、日本だけエネルギー垂れ流しの住宅が許されるはずがありません。

そのうち国際社会からバッシングを受けるでしょう。そのときは国際的な基準に従わざる終えないのです。

パッシブハウスはやり過ぎという人がいたら笑ってやってください。残念ですがその人は何も知らないのです。国際的な流れも。パッシブハウスの実力も。
その人が住宅会社の人だったら深刻です。
パッシブハウスが作れない言い訳をしているのです。
お客さんをだましているのと同じなのです。

日本以外の先進国、韓国中国などの新興国もパッシブハウスに向かっています。

これが事実なのです。

後で後悔しない家づくりをしていきましょう。
長く住み続けられ子供たちに資産として残せる家づくりを一緒に取り組みませんか?

耐久性・災害対策,耐震・構造

基礎のコンクリート 強さの違いご存じですか?

Fc=18N/m㎡ 21、24、27、30、33、36・・と強さの違いがあります。
ご存じでしたか?

使っているコンクリートは住宅会社によって様々です。
お客さんには気づくことができませんからブラックボックスですね。
値段ばかり考えている工務店、知識のない工務店などは、安い、弱いコンクリートのことが多いようです。
弱いコンクリートの方が工事も楽です。

どのくらいの強度を目指すのが良いのでしょうか?

基礎の構造計算ではコンクリート強度21N/m㎡でも 鉄筋などできちんと補強されれば頑丈な基礎と言うことになります。

木造住宅の基礎の強さはほとんどの場合、曲げモーメントで決まるの鉄筋の量で決まってきます。

ですから、ほとんどの場合には構造計算上コンクリートの強度の影響はないのです。
しかし・・・・・

長持ちさせるには強度が重要

その強度を負担する鉄筋はコンクリートで保護されています。
保護されているのでさびたりしにくく強度が保たれるのです。

ですから、鉄筋をコンクリートにより適切な厚さを確保して保護する必要があります。
地中で60mm 地上で40mmです。

強度が弱いコンクリートは、耐久性も低いことが知られています。
セメントの含有量が少ないため 中性化が早まります。
そのため、ボロボロになったり鉄筋がさびやすくなったりするのです。

強いコンクリートほど耐久性が高く長持ちします。

ご近所などのコンクリートを見ていただいても、古いのにしっかりしているコンクリートと、それほど経っていないのに痛んでるコンクリートがあると思います。

最初はわかりませんが、本当に大きな差が出てしまうのです。

水セメント比などの専門的な話は割愛して、基本的に「強いコンクリートほど長持ち」です。

どのくらいの強度が必要?

JASではこのように決まっています。
100年持たせようという長期優良住宅では30N/m㎡が必要そうですね。
これは設計基準強度ですので実際に打設する強度は打設時の気温などを考えたりして割ります必要もあります。

実際には

一部の真面目な大手ハウスメーカーや工務店はしっかり考えていますが、まだまだ適当なところが多いです。
コストも重要なので仕方ないのかもしれませんが、きちんと納得の上で選びたいですね。
コンクリートの強度を質問して即答できないようなら??ですね。重要なことですから。

パッシブハウス,日記・想い



新たにパッシブハウス認定がおりました。

秩父市大野原です。
認定書にある通り暖房負荷が9W/㎡
パッシブハウスの有効床面積が117.4㎡なので ピークで必要な暖房エネルギーが1056.6Wです。
6畳用エアコンが2200Wとか2500Wなのでおうち全体を温めるのに3畳用エアコンしかいらないと言うことですね。

びっくり!

今年、冬を越したお客様もとても温かいのでびっくりしていました。
床暖なんてもったいない。(笑)

寒い日でもとろとろエアコンが動くだけです。
ああのうるさいエアコンの音いやですよね。

冷房は除湿もあるので6畳用エアコンくらい必要かな?

こたつが置いてあるのでエアコンとこたつ使っているのかな?確認してみよう!(笑)
私がこんなこというと違和感あるかもですけど全く暖房しないパッシブハウスで軽くこたつつけて住んでみたい!(笑)
炬燵ってなんか幸せを感じる雰囲気ありませんか?

このレベルの建物では こたつに電気通っていないで使っている人多いんですよ。

「オーナ様の感想」

冬は2月頃に朝少しつけるだけであとは日中天気が悪くて肌寒いかな?って言う時に少しつけただけであとはほとんど使いませんでした。
暖房はずっとつけておくと逆に暑くなってしまうので1時間位つけてあとは消してしまえば家の中はしばらく暖かくいれました。
しかも1番寒い朝、無暖房なのに布団から出ても寒い🥶と言う感じは全くなくて本当にビックリしました!
旦那は冬場家の中ではほぼTシャツでいました(びっくり)
ちなみにこたつは出しませんでした!
コタツもストーブも無くて全然快適に過ごせます!

冬場友達が遊びに来て、この家暖房ついてないのにどうしてこんなに暖かいの!?(すごい!)とビックリしてました🤣

本当に快適過ぎです!
もし高橋さん以外で建ててたらと思うとゾッとしますね!笑

** うれしいコメントですね **