本当の温かい家を知ろう
当社で建ててくださったおうちのデーターを回収してきましたので公開します。
圧倒的な性能なのでびっくりするかもしれませんが、多くのハウスメーカーでは建てられない、このレベルのおうちが普通に建てられていることを皆さんに知っておいていただきたくて,公開いたします。
この家の概要
UA=0.25W/㎡K C=0.065c㎡/㎡
当社で作る家の断熱量はほとんど変わりませんが、家の大きさ間取り、窓の付け方、日の当たり方で UAや暖房負荷がおおきく変わります。この家はほぼ南向きで日当たりの良い45坪あるおうちです。小屋裏収納とロフトも7.5坪あります。
吹き抜けもあります。
少し大きめなのでUAは小さめになります。
実際の温度データー
温湿度のデーターロガーを外気、リビング、脱衣室、寝室に設置し約10日間測定しました。一番下の赤いラインが外気温です。
そのほかは温度ムラが無く、どれもほぼ同じですね。
秩父は寒い!!
今年はとても温かいです。しかし、朝の気温がマイナス6.7まで下がってしまっている日がありますね。
秩父は盆地で夜間とても冷え込みます。朝の冷え込みは北海道並みです。秩父の朝の冷え込みは青森市よりも寒いのです。(気象庁データー調べ)
まるで春のような暖かさ
この住宅はとても温かい高性能住宅です。
様々な工夫がなされています。
朝の最低気温がマイナス6.7℃になった時でも,暖房もしないでリビングは17.1℃の温度が維持されていたことが分かります。
このようなおうちでは、暖房して17℃ではなく一番寒くなる窓の影響により徐々に温度が下がり17℃になってきていますので壁や天井などの表面温度は2度くらい高いことが多いです。
ですから室温以上に温かく快適に感じます。
無理に暖房して温かくしているお部屋とは違い 「まるで春のような暖かさ」と多くの方がおっしゃります。
暖房時間は少なくても十分
それでも全く暖房がいらないかと言えばそうではありません。
当社で建てた方でも、人によっては暖房がいらないと全く暖房しない方もいらっしゃります。
エアコンもこたつもファンヒーターもつけないのです。
逆に真冬なのに暖房をして、すごく暑くしてすんでいる方もいるのです。
「毎日がハワイ」と豪語する方もいるのです。
このおうちでもほとんど暖房はせず,たまに寒い時だけ暖房をしているようです。
このデーターを見ると朝、6時から7時30分くらいまで暖房している日があることが分かります。
エアコンはつけっぱなしの方が効率が良いと言う記事がたまに見受けられますが,それはまだ中途半端なレベルのおうちなのかもしれません。当社レベルの住宅になるとほとんど暖房はいらないので寒くなった時だけ短時間動かすのが消費電力が少ないようです。
6畳用エアコンで十分
この住宅の暖房に使うエアコンはなんとリビングにある6畳用1台です。
秩父の寒さ、45坪+アルファのおおきさ。さらに吹き抜けもある
それでもこの温度データーです。
「吹き抜けは寒くなるから作らない方が良い。」とネットの記事などでありますが、それはレベルの低いおうちの話です。
6畳用エアコンでもフルに動かすと暑くなってしまいます。
お風呂に入る時も寒くない
日が沈み、夜になると温度が下がっていき7時頃外の温度が1℃になってしまっているのが分かります。でも脱衣室の温度は約20℃。
お風呂に入る時やお風呂から上がる時は裸になっていますから脱衣室の温度が20℃はありがたいですね。
これも無理に暖めた20℃では無いため、壁や天井などの表面温度も20℃位あります。とても気持ちの良い暖かさです。
脱衣室、浴室とも寒くないので 当社の住宅にお住まいのオーナーさんのなかには,冬の朝でもお風呂に入る方もいらっしゃいます。普通のおうちでは考えられないことです。
脱衣室が暖かい秘密
脱衣室が20度あるのは、リビングとつながるドアが開けてあるからです。そしてリビングの暖かい空気が脱衣室を通り浴室から外に出て行くように計画されています。
断熱の量と そこを通る換気の量とのバランスで 上手に無駄なく脱衣室、浴室の温度を維持します。
オーバーヒートもしない。
日中は太陽の光でおうちを暖めます。
このおうちも南側のガラスは日射熱が入ってくる特殊な大きなガラスが並んでいます。
日中の太陽の光の熱をため込むのでです。これは無料です。
高性能なおうちでは、断熱性がとても良いですから、熱を集めすぎオーバーヒートとしてしまうことがあります。室温が25度を超えてしまうことさえもあるのです。
このおうちは、オーナーさんがうまくレースのカーテンなどでコントロールし25度以下に押さえてくれているようです。
このレベルの住宅が当たり前になってくる
当社でこのレベルのおうちは10年前すでに作られていました。
それからこのレベルの家を作り続けています。
ハウスメーカーのレベルではとても考えられません。
これほどの住宅はオーバースペックだと言う方もいらっしゃいます。作れない住宅会社の営業さんはそう言うことが多いです。
しかし、欧米ではこのレベルの家は当たり前になってきています。中国や韓国でさえどんどん建てられています。いずれは必ずこのレベルの家が標準になるでしょう。
ハウスメーカーは約20年遅れている?
なぜそう言えるのかと言えば 当社の20年前の住宅のレベルがまさに今ハウスメーカーが建てている住宅のレベルだからです。
20年前、当時の最高の技術で当社が作っている時も 「高橋建築はやり過ぎ」と言われていました。でも世界では標準となってきていました。日本は遅れているのです。20年たった今は、なんとか住めるレベルの断熱性能は維持されています。暖房エネルギーはとてもかかりますが,まあまあのレベルの暖かさにはなります。
当時のハウスメーカーで建てたスカスカの住宅にお住まいの方は20年しかたっていないのに、寒くて建て直しがしたい人もいるでしょう。
歴史は繰り返されると言いますが、10年後くらいにはハウスメーカーも今の当社レベルのおうちを作り始めるかもしれません。
真冬なのに羽毛布団かたづけました。
この家のオーナーさんのお話です。最初は冬になったのでいつも通りに羽毛布団を出して使い始めたのですが、すんでいる内に必要ないのに気がついたそうです。
「お友達がびっくりする。」「信じてくれない」とお話しされていました。
「暖房入れっぱなしなの」
「つけてないよ」
「うそでしょ!」
そんな感じらしいです。
「床暖入ってるじゃ無い」
「床暖ないよ。」
そんな会話にもなるそうです。
床暖は必要か?
床暖がとても快適と言われますが、当社の家は、床暖が無くてもあるような錯覚をしてしまうほど温かく感じるのです。
多くのオーナーさんがおっしゃります。
本当に温かい家は全く違うのです。
当社でも床暖を設置するのを標準にしていた時期がありましたが、その後の住まい方を見ていると床暖のスイッチをつけない方が多いのに気がつきました。
せっかく設置しても使ってもらえないなら意味がありません。
床暖も寿命がありますから,メンテナンスや取り替えを考えると、無いにこしたことはありませんね。
本当の性能の違いを知ろう
多くの方が、大手ハウスメーカーが作るものが最高と勘違いしています。
大手だからきちんとしているだろうと思っています。
よく勉強して見比べてみてください。
全く違うのに気がつくはずです。
今の世の中は、情報が多いです。どの建築会社も良いことばかり言います。情報の量をたくさん発信している会社が強いです。
たくさんの情報の中から自分に合った情報をきちんと選び抜くのは大変です。自分の身を守るには 自分で勉強するしかありません。