電話をかける

問合せ

ブログを読む

トップへ戻る

髙橋建築

お知らせ

ハウスメーカーで建てた家が寒い

ハウスメーカーで新築をしたけど寒い。
とても光熱費がかかってしまう。

そういうお問い合わせが増えています。

新しい家なのに思ったより暖かくない。
光熱費が2万円を超えしまう。
温度ムラが大きい。

寒い冬になると 家による性能の差がはっきりと違いとして分かります。

どうしてそのような違いが出てきてしまうのでしょう。

パッシブハウスとハウスメーカーの家の性能は全く違う

ハウスメーカーは会社が大きいので しっかりと家づくりをしていると思っていらっしゃるかもしれません。最高のノウハウで家づくりをしていると思うでしょう。

しかし、そうでもないのです。
にわかに信じられないかもしれませんが、我々の作るパッシブハウスれべるの家と比較するととても低いレベルです。

多くのハウスメーカーの性能はZEHで求められる断熱性能ギリギリ
断熱等級4くらいですね。そのレベルは我々が作る断熱性能の半分以下です。

どうしてハウスメーカーは高性能な家を作らないのか?

ハウスメーカーは、数多く建てるのが仕事です。
多くの人に買ってもらう必要があります。
買ってもらう客層が多いところの性能をターゲットにします。
高い性能の商品を買う人は少ないため商品化できないのです。

ですが、近年は【暖かい家】がブームです。
それを望まれている方がたくさんいることは事実です。
暖かい家がほしい人がたくさんいるのであれば、そのような家をたくさん作ればいいと思われるかもしれません。しかしできないのです。

一つは価格の問題です。
高性能な家は工事費が高くなります。
ハウスメーカーはとても経費のウエイトが高いですから高断熱化にかかる資材の代金、工事の代金より何割も多く値段を上げないとなりません。
とても高くなってしまうのです。
高い値段にするとほかのメーカーに客を奪われてしまいます。
「当社の家は十分暖かいですよ」と説明するだけで 「大手メーカーの言うことだから間違いないだろう。」と買ってくれる人が たくさんいれば それで商売は成り立ちます。
お客様の知識不足をうまく利用しているのですね。

さらに技術的な問題もあります。
高断熱化しにくい構造もあります。
鉄骨系の建物はとても断熱しにくいのです。たくさん断熱すると壁が厚くなり深断熱材や外壁の重さの支持が難しくなります。その支持に金属を使えば熱が伝わりやすいですから、内部結露などの重大な事故を引き起こしかねません。
鉄骨メーカーが木造の商品を出し始めているのは,そのあたりが克服できないからでしょう。
木造のメーカーでもクリアーする場所が数々あり、個別に特殊な納まりが要求される高性能住宅には躊躇しています。

さらにもう一つは技術者の問題です。
前述したように特殊な納まりが多くなりますから、施工には細心の注意が必要ですし、技術がいります。そのような技術者を育成確保するにはとても時間がかかります。

様々な理由により高性能な家づくりが先延ばしにされています。 お客様が判断できず気がつかれない内は、できるだけ手間がかからず儲けが出る仕事で、たくさんのお客様を確保しようとしているのです。

高断熱住宅の比較の仕方

それでは、何を判断基準にした方が良いのでしょうか?

家の暖かさは
 1.断熱の量(服の枚数、材質)
 2.日射量(ぽかぽかしたお日様のひざし)
 3.隙間(服に穴があいていてないか?)
 4.換気量(冷たい水を飲むか?暖かい飲み物にするか?)
 5.暖冷房(カイロを貼る)
みたいな感じです。人間と同じですね。

数値で表せる基準ですと
 UA値
 Q値
 暖房能力
 C値
 熱交換率
 日射熱取得量
 冷房負荷 暖房負荷

など聞かれたことがあるでしょう。
主にはこれらの数値が分かれば判断できます。

下に行くほど判断基準としてはより詳細になっていきます。
暖房能力は途中に書いてありますが、判断基準と相反する基準ですのでここに書くべきでは無いかもしれませんが必要な数字ですので記載しました。
C値に関しては高断熱では必須です。

UA値

日本では断熱の基準にはUA値というのがあります。
国際的には珍しい考え方のようです。

家を構成する部位
 屋根
 壁
 窓
 床(基礎)
それぞれから逃げる熱量をすべて足し合わせて それらの合計面積で割ったものです。
平均的な断熱量ですね。
服を3枚 ズボンを1枚なら 平均2枚着ている みたいな考え方です。

今日はここまで 残りは加筆していきます。

建築費・光熱費

価格の中身

お客様にご提供する工事の全体の価格は様々な要因があります。

第一には仕事を始める前の経費です。


 ・まずはお客様と知り合うきっかけ、お話をするきっかけを作る営業費です。ハウスメーカーはここにたくさんのお金をかけています。展示場やテレビコマーシャルですね。
 ・具体的にお話を聞く打ち合わせ費
 ・次に、お話を具体的に聞きそれが可能かどうか考えるため現地に行ったり役所で調べたりする調査費
 ・そして、見積もりをするための目安になる図面を作成する費用。
 ・そして、見積費用。見積もりをするにも資材を調べたり各業者に依頼をかけたり膨大な手間がかかります。
 ・その後 お客様に見積もりを見ていただき、ご判断いただきます。
 OKなら契約。ローンが必要ならローンの手続き。
 ・内容の変更が必要なら図面を作成し直し再見積です。
 ・そして役所に申請し許可が出れば着工可能ですね。申請費用もかなりかかります。
 

工事の費用


 工事の費用も大別されます。
 ・材料費
 ・人件費
 ・配送費
 ・工具などの消耗費
 ・現場管理などです。

最後に諸経費


 ・会社を成り立たせる上で 請求書の発行や集金などの業務
 ・コピー機などの事務費や社屋などの費用
 ・事務員さんなどの給与。
 ・建設業許可や組合の費用様々な費用と手間があります。
 ・経理も大変です。

これ以外にも きちんとした工事をするためには 勉強の費用も大切です。
勉強の費用を惜しむ人がいますが、レベルの低い工事をし続けることになります。きちんとした工務店なら経営者も設計も事務も工事の職人も現場監督もかなり多くの研修会などに参加しスキルを身につけておかなければなりません。
 本当にレベルの低い工務店だらけなのにはうんざりですね。

 これらのことがすべてトータルされてお客様への価格となります。
実際の工事以外にもお金がかかることがよく分かりますね。

価格を抑えるには


 それではどのように価格を抑えればよいでしょうか?

 まず思いつくのは工事の原価を下げることです。その辺はお客様にもわかりやすく、システムキッチンをできるだけ安いものを使ったり、フローリングのものを変えたり,塗り壁をビニルクロスに変えたりします。
 しかし、それでは内容がしょぼくなってしまいますね。

 住宅の建築費用を下げるために 毎回、資材の単価を下げる打ち合わせに終始する人がいます。時間の無駄ですね。

ほかによい方法はないのか?

 工務店の経営側でやりがちなのは、工事の人件費を下げるやり方です。
 ・施工の単価を下げるのです。
 この方法はもちろん有効な場合もあるのですが、当社のように長い年月コストダウンを心がけてきた工務店には効果がありません。
 すでに、ギリギリの線まで下がってしまっているからです。
 職人さんたちは休みも少なく、安い賃金で働いています。
 これ以上価格を下げようとすると、まともな工事ができなくなる恐れがあります。手抜き工事など起こってしまう可能性もありますね。
 緊急事態などでどうしても仕事をしてほしい時に対応をしてもらえないなど、信頼関係に影響をする場合もあります。
 しかし、できることもあります。
 ・合理化をして工事の日数を減らす。
 ・工事に変更がなく後戻りの無いようにするなどのことは大切です。
 合理化はかなり進んでいますが、勉強することで新たな工事方法などが見つかったり、新たな便利な資材などを利用することができるとよいですね。
 後戻りのない工事をすることは、お客様次第です。お客様の理解度が低くて、できあがってきてから「イメージと違う。」などと言いだし、やり直しをさせるお客様もおります。最初から完璧にイメージすることは難しいですが、できるだけ変更の無いように事前に確認することが大切です。
 工事中にまだやってないのだからと無理な注文を繰り返すお客様には困りものです。

一番効果的なコストダウンの方法

 私が一番にお客様に考えていただきたいのは、打ち合わせの経費です。
 見積もりや、図面作成、打ち合わせ、変更を繰り返すと膨大な経費がかかります。
 一回の見積もりでも1日以上かかる場合もあります。無いようによって違いますが、便器を取り替えるなどの簡単な見積もり作成でも1000円くらい。住宅の見積もりなら数万円はかかるのでは無いでしょうか?
 図面作成は、一級建築士が数日かかれば10万円を超えることもあります。
 間取りの変更で半日打ち合わせをして、図面を直して再見積。そしてその見積もりを確認していただくという作業が積み重なると、すごい金額になりそうだと言うことはご理解いただけると思います。
 できるだけ安く作りたいと 値段最優先のお客様に対して 工務店側で できるだけ安く作るためには、打合回数を減らすことが効果的なのです。
 打合回数が数回減るだけでシステムキッチンがとてもグレードアップできるくらいにはなってしまいます。
 当社では、スムーズに行った現場は スムーズに行かなかった現場に比べてサービス工事や値引きなどで対応しています。
 ですが、今後はこのようなことを事前にお伝えして最初の経費などをきちんといただくようにしていかないとならないと考えています。
 そうしないと 私のことを信頼してくれて少ない打ち合わせでスムーズに行く現場と、私のことを疑っていたり迷ったりするお客さんで経費の差がとても出てしまうからです。経費がとてもかかる現場で同じ値段と言うことでは、スムーズに行く現場のお客さんが損をしてしまうので不公平です。

資材の選び方では?

 資材の選び方でもコツがあります。
 工務店にお願いするとハウスメーカーなどとは違い何でも選んで使うことができます。
 システムキッチンを例にとるなら様々なメーカーから選ぶことができますね。代表的なメーカーでは
  クリナップ
  TOTO
  LIXIL
  panasonic
  タカラスタンダード
  TOYOキッチン
  まだまだほかにもありますし
  IKEA
  ニトリ
などもあります。
これは、よいことのように思えますがデメリットもあります。


 工務店ごとに得意不得意があります。
 様々な理由で、メインで使うキッチンを選んでいることがほとんどだからです。
 当社だと、クリナップ、Panasonicをメインにしています。
 私の経験で、品質の良さや,アフターメンテナンスの良さ,価格などを比較して選んでいるわけです。
 そして、そのメーカーを中心に価格の引き下げを交渉していくのです。
 また、工事する人にとっても、なれている工事をする方が、スムーズにミス無くできます。いろいろなメーカーを使うと混乱が生じます。
 ですから、当社のことを信じていただけるなら、当社でおすすめしているものを選んでいただくのが一番お得です。
 ほかには負けない値引きで安くご提供することが可能なのです。

 木材などもそうです。
 当社では材木屋さんに負けないくらいの木材が在庫してありますが、すべての樹種やすべての材種をおいているわけではないのです。
 やはり、使用場所に応じてよりよいものをよりやすく仕入れるように努力をしています。ですからここの部材をこれを使ってくれと言われると、それを買うだけに手間や運賃などかかってしまいますので高くなってしまいます。
 ペーパーホルダーやタオル掛けに関しても、スムーズに選べる人は経費がかからないのですが、迷って変更を繰り返す人は大変です。
 変更が多いと ミスの可能性も増えてしまい 工事のやり直しや材料が無駄になってしまうなどのリスクも上がります。
 このように、変更が多い人の場合にも変更ごとに経費をいただくというような仕組みが必要かもしれませんね。
 変更するのが多い人、少ない人で差をつけなければ 変更の少ない人に申し訳ないですね。

 おすすめしている内容でできるだけ頼むのがスムーズに進み経費が最小限ですみ、コストパフォーマンスが高い商品を選べるこつですね。


見積もりにも お金がかかることを理解しよう

 見積もりを何度もとり話を聞くのは,お客さんの権利だと勘違いしている方がおります。

 ですが、その見積もりにもお金がかかっています。
 そのお見積もりでかかった費用は、お客様自身で負担するか、ほかのお客様たちで負担しているのです。

 「見積もりしてもらわなくちゃ頼めるかどうか分からないじゃないか?」

 その通りです。ですから初回の打ち合わせでは、およその金額を伝えるとか、今までの事例でいくらかかっているかなどをお話しします。
 それに照らし合わせれば、自分の考えているものが、およそいくらくらいか理解できると思います。

 それを理解した上で、計画をしたり,見積もりをしてもらったりするのがよいのではないでしょうか?
 同じような事例で300万円かかっているものが200万円ではできるはずもありません。
 それが分かっていながら、何度も見積もりをとり、なぜ200万円にならないのだ。200万円に下げる方法はないのか?といってもどうしようもありません。
 そして200万円しか出せないのだから、200万円にならなければ工事はやってもらわないと言うこともあります。
 そうしたら、その間の打ち合わせの費用や調査の費用、見積もりの費用は全くの無駄になってしまいます。
 最終的に300万円で折り合いが付き工事をさせてもらえることになったとしても、経費がかかりすぎて結局赤字になってしまうかもしれません。
 工事をすることがなければ その打ち合わせにかかった費用は別の誰かが負担することになるのです。
 そんなことになってしまったら、安く工事ができるはずの人も高くなってしまいますね。
 今の世の中は、そのようなことになってしまっているのです。
 たくさんのコマーシャルをして人を集め、親切なふりをして無料で見積もりや図面作成を繰り返し、経費をかける。
 本来ならもっと安くできるものを、経費がかさんで高くなってしまっているのです。

 ですから当社はできるだけ、ダメ見積もりが無いよう、無駄な打ち合わせをしなくてもすむように考えています。
 もちろん、よりよい変更は大歓迎です。よい住宅をよりやすく作っていただきたいですから。

打ち合わせが少ないと、満足できるものが作れるか心配

 必要な打ち合わせは、専門的な知識を駆使して的確なプロのアドバイスをしますので心配はいりません。
 素人のような営業の人が知識が無くて打ち合わせするのとは訳が違います。1回1回がとても価値ある打ち合わせとなります。
 何度、素人営業と打ち合わせしても得られないようなソリューションを提供する自信はあります。

 知識が無くてもハイハイと言うことを聞いてくれる人が好みの方もいるでしょう。
 内容はよくはならないでしょうが、たくさん打ち合わせし、自分の考えているように実現できたという自己満足は得られるでしょう。
 しかし、それが一番最適な家づくりだとは思いませんし、ライフサイクルコストなどまで考えると、お得とはいえないでしょう。

高橋建築が実際に打合回数が少ないかというとそうではありません。

無駄な打ち合わせ回数を少なくしようとしていますが、必要な打ち合わせはむしろ、ほかのハウスメーカーや工務店より多いです。契約までの間取りの打ち合わせもとても多いですし、工事開始後も現場での打ち合わせは何度もあります。

 それだけ打ち合わせするのはよりよい住宅を作りたいからです。お客様に満足していただきたいからです。

 ですから、家がよくなるための打ち合わせは喜んで進んで行います。
 しかし無駄な打ち合わせはできるだけしたくありません。
 それが一番コストに響くことが分かっているからです。

安くよいものを作るには 結論 

よりやすくよいものを作りたいのなら 無駄な打ち合わせ 変更が無いようにしよう!

お互いに信頼し 一緒によいものを作ることを確認しよう

常識を外れた 無理な値引きや要望はお互いに損をするのでやめよう。

信頼できるプロを見つけ 適切な家づくりをしよう。

無駄な経費をたくさん使っているハウスメーカーは建物の内容の割に高いのでやめよう。

日記・想い

自宅を一生懸命設計しても 住み始めてから気がつくこともあります。きちんと勉強して家づくりをしましょう。

家づくりには勉強が必要

 住宅建築は一生に一度の方が多いですから、経験を積んで見落としを少なく作るというのは難しいですね。住宅を建てようと思ってから勉強する期間も長くても2年程度。多くの人は計画から図面の完成まで3ヶ月、半年くらいしかかけられなかったという人も多いでしょう。それではとても短いですね。断片的な知識しか身につきません。
 我々、建築士は 何年も建物のことばかり朝から晩まで考えています。それでもまだまだ勉強が必要なのです。
 事実私も30年間住宅の設計をしていますが、10年前、20年前を見返すと、多くの見落としや考え違いもあり反省をしています。
 何年も、毎日勉強し実戦している私たちでさえそうですから、一般の方がわずか数ヶ月で、分かったつもりになって設計をすると言うことが、大変なのはおわかりになると思います。
 

ネットの間違った情報には気をつけよう

 現在ではインターネットの発達により様々な情報が簡単に手に入るようになってきました。
 情報の量は膨大です。その中から真実の情報を見極めていかなければなりません。
 インターネットの情報が正しいでしょうか?
 発信されている情報を我々プロが見ますと、とても間違っている情報もたくさんあります。
 もしそれが、最初に目に触れる情報で宍道湖尊になってしまったらとても危険と思える情報も存在します。
 きちんと建築の基礎を勉強して判断できるならよいですが、その間違った情報を元に家づくりをしてしまい大きな失敗をしてしまった人もいます。家づくりはやり直しか利かないですから、本当に注意したいですね。

自分で家づくりに本当に大切なことは何か?

 皆さん、家づくりを始めた動機は何でしょう。
 住む場所が手狭になったから?
 家が寒くてどうしようもないから?
 耐震性が気になるから?
 ・・・・・
 たくさんの思いがあるかと思います。
 しかし、一番根底にあるのは、「家族と豊かな幸せな時を過ごしたいから」ではないでしょうか?
 心地のよい空間で、暑くも寒くもなく、ゆったりとしたくつろぎの時間を過ごす。時には子供たちの賑やかな笑い声が聞こえ、時にはお友達を招き楽しくホームパーティ。夫婦でゆっくりと映画鑑賞。様々な豊かな時を過ごすことを夢見るでしょう。

 そういった、夢を形にしていくのが住宅の建築です。設計はとても楽しい時間ですね。

 しかし、その楽しい時間を楽しめない人もいます。
 現実的には 予算にも、スペースにも限りがあります。そのこととうまく向き合っていかなければならないのです。

 ネットに、たくさんお写真がアップされ、それを素敵だと感じうちもこうしたい。この写真のこれをまねしたい。こっちの写真のこれを取り入れたい。このおうちのようにしたい。一生に一度の家づくりですからすべての木に板よいところを取り入れたいのは分かります。しかしそれでは家はとても大きくなってしまいますし、ちぐはぐな感じにもなってしまいがちです。

 気に入ったすべてのことを取り入れるのは不可能です。自分の大切にしていることに一番近いことを重視して、諦められるところは諦めましょう。
 そうしないと、一番重視したいところにしわ寄せが来て中途半端なものになってしまいます。
 当社のお客様を見ていると、これもほしいあれもほしいという方が最終的には後での不満が多い気がします。あまりにも細々した要望を詰め込んだ間取りになりすぎ、狭苦しい建売住宅のような間取りになってしまい、空間的な豊かさを台無しにする傾向が多いような気がします。
 豊かなくつろぎの空間よりも玄関の外出着掛けのスペースが重要だったりする人もいます。ちょっと残念ですね。外出するのが便利にするために家づくりをしたのでしょうか?
 家事動線にこだわるあまりに間取りがガタガタになる人もいます。
 少しさみしい気がしますね。
 家事動線はとても大切なことですが家事の効率を上げるためだけにに家を作るのでしょうか?

ネットの写真に惑わされる

 打ち合わせをしているときに、判断に迷うと打ち合わせ中なのにネットの写真を検索し始める人がいます。
 ネットに上がっている写真はその人が自慢したい写真をきれいにとって自慢するためにあげています。それに付いているネットの記事もそうです。
 自分の家づくりを失敗したと言う人は少ないですね。
 間違えた考え方でもさもそれが一番正しいように書いてあります。その写真の情報は何個も選択筋がある中のほんの一つでしかありません。
 それが一番正しいのではないのです。
 その記事を書いた人はそれしかないようなことを書いていますが、ほとんどの場合素人さんが散っている範囲のことを、自分が一番正しいというように書いているだけです。
 それを信じ込んでしまってそれを実現するためにほかのことがボロボロになる人がいます。
 人それぞれその人に会った間取りがあります。一つのことにだまされて執着せずにほかのあった考え方がないかいろいろな選択筋を考えましょう。
 そのためには知識をつけることが必要ですし、実際のおうちをたくさん見ることが重要です。展示場は広さや豪華さなど、現実とかけ離れているので見てもあまり勉強にならないことがほとんどです。
 展示場の間取りをまねしようとしても無理矢理っぽいまどりになり素敵なおうちになりません。5000万円以上おうちにかけられる人なら参考になるかもしれませんね。



作った後の満足度調査

 リクルートの調査で建築後の自宅の満足度を調査した結果があります。
 その内容を記載します。
 家を作った後の満足度調査をひもとくことで少し見えて来ることもありそうです。

1 収納スペース
2 防音姓
3 駐車場スペース
4 断熱性
5 コンセントの位置や数
6 キッチンの広さ
7 風呂設備
8 部屋数
9 キッチンの設備
10 省エネ・創エネ

 以前からのアンケートでもそうでしたが 収納スペースはいつでも上位ですね。
 新しいきれいなおうちなのにものであふれてしまっては台無しですね。

 防音姓は、まさしくすんでからでないとわかりにくいですね。現在多く作れている住宅は、15mmから18mm位しかない窯業系サイディングの外壁に吹きつけウレタン、あるいはグラスウールの断熱材の構成が多いでしょうから、あまり防音姓は期待できませんね。外からの音が聞こえると言うことはおうちの中の会話なども外に漏れていると言うことですから怖いですね。

 上位にランクした駐車スペースは意外ですね。調査の地域が記載されていないので分かりませんが、住宅街なのでしょうね。

 4位の断熱性は 調査によってはより上位のことが多いです。この調査は新築後間もない方を対象にしているようなので、今までのおうちより暖かいのでそれほど意識されなかった結果だと思います。
 住み続ければ住み続けるほど、満足度に差が出てくるのがこの項目です。間取りや使い方によるところは皆さんすむにつれて住みこなしていくのでそれほど不満が多くはならないのですが、物理的に寒いということには 不満が積もり重なっていくようです。

 5位のコンセントの位置や数ですが これは計画段階で工務店側がお客さんに考える知識をいかにつけられるか?実際の現場でシミュレーションしながら打ち合わせできるかにかかっていると思います。
 設計段階でお客様の知識だけで打ち合わせした内容で工事を進めてしまうと後で使い難いことが多いようです。
 設計士さんが 今までの経験を踏まえてしっかりアドバイスをして一緒に考える。それを現場で様々なシミュレーションをしながら確認し、不具合がありそうなら修正すると言うことが需要ですね。

 6位のキッチンの広さもありそうです。
 まず、素人に近いハウスメーカーの営業さんが書いた図面を度々見ますが、本当に大丈夫かな?と思うことがあります。キッチンで考慮することはたくさんありますね。実際に料理を作ったりそれに基づきおうちを作ったり繰り返ししてみないと気がつかないこともたくさんあります。
 広さに関して言うと 動くための作業スペースもそうですが調理台のスペース、シンクの広さ、冷蔵庫のスペースもそうでしょうね。
 料理家電置きスペース。ゴミ箱のスペース、食器のスペース、調理器具のスペース、調味料、布巾やラップ、など様々な置き場を考慮する必要があります。
 これについては、深いので別の機会にお話ししましょう。

 7位風呂設備 戸建ての住宅ならお風呂は1坪くらいはほしい気がします。ゆったり足を伸ばして湯船につかったり、体を洗ったりするにはこのくらい必要ですね。子育て中で小さなお子さんと一緒に入るにも十分です。
 暖かい家なら浴室暖房乾燥機は必要ありません。お風呂でもあまり寒いとは感じないからです。ジェットバスなどもとても気持ちがよく満足度が高いものですが、機械なので壊れたときの修理費用取り替え費用が心配ですね。
 私が浴室選びに重視しているのは 掃除のしやすさ、浴槽ばかりではなく浴室全体の断熱性の高さです。掃除がしやすければ家事の負担は減りますし、浴室全体の断熱性が高いお風呂は壁や天井の輻射熱が少ないですからとても心地よい入り心地となります。お湯が温かくても壁が冷たいままのお風呂はだめですね。

 8位部屋数。これはコメントが難しいです。家族構成の変化によって必要なお部屋の数は変化するかもしれませんね。
 子供が複数いるときに 親の願いとして大きな子供部屋を 子供たちが上手にシェアすればよいと考えても子供がほしがるなど起こったのでしょうか?それとも親を引き取ることになったとかでしょうか?
 ある程度想像が付けば前もって用意しておくことも必要ですし、スケルトンインフィルのような考え方を使って間取りが可変できるように考えておくことも重要かもしれません。

 9位 キッチンの設備ですが これも詳細が分からないとコメントしにくいですね。キッチン本体が価格の安いあまりよいものではなくて不満と言うこともあるでしょう。安いものとまあまあのものでは細部の作りが全く違います。排水口一つとっても掃除のしやすさなど全く違いますし、水切りネットなども作りが全く違います。お友達のおうちのキッチンなどと比較してそれに気がついてしまったのでしょうか?
 それとも食器洗い機がほしかったなどと言うことでしょうか?食器洗い機も機械なので10年くらいで壊れてしまうものも多いです。そうすると取り替え費用が10万円以上かかります。高いので食器洗い機を修理しないでそのまま食器庫代わりにしている人もいますね。機械はできるだけ少ない方がいいと感じています。

10位 省エネ・創エネ 大して省エネではない住宅と本当の省エネ住宅では光熱費が全く違いますね。それが住んでいる間ずっとというと本当に恐ろしいですね。光熱費が一月1万円かからず太陽光発電で2万円稼ぎ出す住宅は付きの光熱費がマイナス1万円と言うことができます。普通の住宅は2万円くらいのようですからその差は一月で3万円 一年で36万円 30年で1080万円です。怖いですね。
 省エネの住宅は暖房費がかからないと言うことですから断熱性がしっかりしていて住み心地もとてもよいです。ストレスも少ないですしカビやダニも少ないですから病気にかかりにくく医療費も少なくてすむという調査結果もあります。
 最初に少しお金をかけてしっかり作っておけば、それ以上にお得なことはわかりきったことなのです。それでもハウスメーカーにだまされてしょぼいおうちのなんて多いことか。とても残念ですね。

まとめ

 住宅作りはとても難しいですね。たくさんいろいろ考えたつもりでも住んでみて気がつくことも多いです。

 失敗をゼロにすることは不可能でしょう。

 それでも少なくすることはできます。

 そのためには、自分で勉強をできるだけして、知識を身につけだまされないようにする。

 経験豊かなプロの力を引き出す。これが特に重要ですね。

 素人野営業さんと話をしても時間の無駄ですよ。自分の言う通りに図面を書いてもらって満足した家ができているつもりでも、住み始めたら検討不足と言うことになりかねませんよ。

 一生に一度の家づくりです。やり直しは効きません。信頼できるプロにきちんと相談して家造りされることをおすすめします。

皆さん家づくり頑張ってください。

 




お知らせ

今日は省エネ建築診断士セミナーがあり、私もお手伝いしてきました。

省エネ建築診断士とはパッシブハウスジャパンで行っている省エネ建築を作る人を育て認定しているものです。

かなり内容の濃いセミナーで、試験も難しいですね。

試験の後、省エネ建築をどう作るか、燃費計算を実践しながら覚えていきます。

今日はそのお手伝いでした。

普通は建築士や工務店さん。建材メーカーの方などが受講するのですが、今日はそのなかに、一般の方もおりました。

初めて燃費計算などしたのだと思いますが、とても飲み込みがよく頭の良い方のようでした。

私がよくお話しするように、ハウスメーカーの作るおうちや、高断熱を歌っている工務店の建物も、実は大したこと無い場合がほとんどです。

しかし業者は、とても暖かい家ですよ。と進めて来ますね。

皆さん簡単に騙されてしまっているのです。その事に気がついたこの方はご自分で勉強するしか騙せないようにする方法はないとわかってしまったようです。

ハウスメーカーも工務店も建築士も信用できないと言うことのようです。その通りです。それで間違いありません。(笑)

本当にレベルの低い建物で適当な営業しているところばかりです。皆さんも気を付けてくださいね。この方のように、本格的に学ぶのは不可能だと思いますが、知識を着けて騙されないようにすることは必要ですよ。

お知らせ

松岡先生の気密の施工の発表がありました。

部位ごとの通気量を計測した報告です。

どこから空気が漏れやすいか?
施工法方によって効果が出やすいところ。あまりでないところなど実測データーがはっひょうされ、とても参考になりました。
きちんと施工できる工務店の場合、やはりサッシで決まるようです。良いサッシを使うことの重要性を改めて認識しました。
近年の、当社の気密性能はc=0.1ぐらいです。とてもすごいです。
APW330から430に変えたことによりとても安定して来ています。

松岡先生のこの実験の試験体は、当社で製作しております。

お知らせ

盛岡でHEAT20の勉強会がありました。

そこで、当社の住宅の発表をさせていただきました。

更なる良い家を作るために、先生や仲間の工務店に問題提起をさせていただきました。

湿度、蓄熱などとても深い内容を議論することができました。

耐久性・災害対策,耐震・構造

2016年に起きた熊本地震からすでに3年が過ぎました。

震度7が2度続けて起こるという大変な地震でした。

当社でも、2度視察に行き その被害の大きさを感じ、壊れた家々を見ながら どのような家が壊れるのか。章句人さんたちと一緒に見てきました。

衝撃的な経験で 我々の考えを一変させました。

当社でも 以前は お客様がの要望で間取りと構造の整合性がうまくいかず耐震等級2という物件がありましたが お客様にご理解いただき 全棟耐震等級3となりました。

耐震等級3なら震度7が続けて起こっても倒壊には至りません。

しかし、3年たってわかってきた事実もあります。

2000年の耐震基準改正以降建てられた家は熊本地震で2,3%しか倒壊しませんでした。基準が上がりとても強くなった結果です。

しかし 倒壊を免れた家で会っても 損傷を受けた家もあり、なんと18%の建物が取り壊されてしまったのです。

住み続けることができないレベルの損傷でないとしても、損傷を受けた建物に住み続けるのは、その後の安心感が違います。

ですから、倒壊しないというレベルの家を作るのではなく大きな損傷をしない建物を作ると言うことが大切なのです。

そのためには、実際の地震動できちんとシミュレーションして、変形角などが安全に保たれる必要があります。

それをシミュレーションするソフトがWALLSTATです。当社でもこのソフトで解析しながらより安全な建物を作り続けたいと思います。

お知らせ

高橋建築は依頼を受けて高断熱住宅作りのアドバイスもしています。

断熱施工のノウハウを指導したりしています。

写真は公開できませんが、格好いいおうちです。取材などもたくさんあるようですからメディアで発表されたら公開したいと思います。

今回は 工務店さん、大工さん、設計士さんとも普通の高断熱レベルのおうちを普段は作ってらっしゃる様子です。

まあまあわかっているのですが 超高性能の肝となる奥深いところは、全くご存じないようです。ですが設計士さんはとても頭のよい集団の方々でどんどん飲み込んできます。

大工さんも現場をよく知っていて、納まりの検討などしてくれます。
とてもよい感じでできてきました。
断熱材は大分入ってきたので、貫通部分の処理、サッシの取り付けなどすれば気密測定です。

よい数字が出ることを祈ります。

お知らせ

元スウェーデンハウスで活躍されていて、現在は独立してスウェーデンハウスを作っている方に勉強させてもらいに行ってきました。

スウェーデンハウスと言えば木製サッシ。

その納まりを中心にそのほか細かいことまでもその方がさらに進化させたノウハウを教えてもらいました。

当社では高断熱に関する技術を提供。
WINWINの関係です。

デザインのポイント、インテリアのポイントなども教えてもらうために 当社の設計士とインテリアを任せている妻も同行。二人もとても勉強になったようです。

こんなに教えてもらっていいの?こんな秘密もいいの?というレベル。

その方も言っていましたが ハウスメーカーと同じものなら2,3割安く作れるとのこと。確かにそれは感じておりました。

スウェーデン、ノルウェーの整った伝統的なデザインのおうちを、低価格でご提供できそうです。
さらには高橋建築の圧倒的な性能をプラス。

スウェーデンハウスはUA=0.4以上 当社は0.3以下 そこまで差があったのかと改めて感じました。

スウェーデンの伝統的なデザインの住宅に当社の超高性能仕様

どなたかモニターで作ってみませんか?

技術をつぎ込みます。

早い者勝ちです。

お知らせ,断熱・気密

高性能な住宅がどのくらい差があるのか比べられる 省エネ×健康マップというサイトがあります。そこに今回見学する住宅が記載されていました。

http://passivehouse-japan.org/ja/ecomap/

スマホでは見えないかもしれませんので、そのサイトをキャプチャーしたJPGを貼ります。

今回見学会をする住宅がどのくらいすごいかわかりますね。

グラフの上に行くほど温度ムラがなく温かく健康的なおうち

右に行けば行くほど 省エネで環境に優しいおうちです。

このグラフでは暖かい東海から西の地域の住宅を消してみました。
東日本ではダントツの性能ですね。

省エネと言うことは光熱費がとても安いと言うことですね。