電話をかける

問合せ

ブログを読む

トップへ戻る

髙橋建築

お知らせ

「高橋建築は良い家を作るけど かなり待たされるよ。だから話を聞きに言っても無駄だよ。」

あるお客さまから聞いた話なのですが、ある工務店が、当社の話を聞かないように見に行きにくいようにしていると言われました。(笑)
当社は、ほとんど経費をかけないですし、職人さんたちも当社でずっと技術を磨いてきた優秀な人たちばかりですのでレベルが高いです。
内容も最先端の技術をいち早く取り入れています。当社の技術が日本に広まって言っているのもあるくらいです。
できあがったものは、他の会社より圧倒的に価値があると私も思っています。

良く研究している解っている方は、「本当にこの内容でこの値段なのですか?」とびっくりされる方も多いです。

確かに弱点は着工までお待たせしてしまうこと。
待たなくても良ければ絶対に高橋建築で建てたいというお声もたくさんいただいております。努力はしているのですが、まだ若干お待たせしてしまう状況です。

ですがそれも徐々に改善され お待たせも1~2年弱となってきています。
建築図面の打ち合わせや仕様決め役所の審査などもありますから、他の工務店でも打ち合わせ始めてから着工までは半年くらいはかかります。
そう考えると、本当に少しだけ余分に待ってもらえば、当社の高性能な住み心地が良く、安全で、光熱費の安い将来を見越した仕様の建物が建てられるのです。

基本的には順番通りにお建てしているのですが、内容により前後も生じたり、お客さまの急な予定変更やトラブルで着工延期になる場合もあったりしますのでその穴埋めに 図面が確定して打ち合わせがほぼ済んでいる方を優先的に前倒ししたりもしています。ちょうど良いタイミングに当たる方は、1年以上早まったという方もおります。

大工さんたちもがんばってくれていて 1年後が10ヶ月後ぐらいまで縮められたりとても努力をしてくれています。

今回も 優秀な新人大工さんを新たに確保しました。
ものつくり大学を卒業して、埼玉県の東部にある、設計事務所さんなどの書いた家を作る専門の工務店さんで修行した大工さんです。
秩父が実家なので修行をして帰るタイミングを考えて痛そうです。
多くの工務店がたくさん募集していたり、良い条件も出されていたりしていたみたいですが 、当社の最先端の技術を学びたいと言うことで、来てくれました。
とても真面目な良い人なので、どんどん成長してくれそうです。

また、高断熱の技術革新も進みパッシブハウスレベルの建物を通常よりかなり早く作れるようになってきました。当社レベルの建物の場合、普通の建物より2ヶ月くらいの余分な仕事量が有ります。当初は本当にそのくらい余分に手間がかかっていたのですが、その技術もどんどんブラッシュアップされ最近では半月程度余分にかかるだけでいけるようになってきました。
その内容ももう少しで世の中に公開される予定です。そのノウハウの工事の撮影等に協力いただきました秩父市のK様、A様ありがとうございました。

その様なことも有り、予定させていただきお待ちいただいているリストより若干早くなっております。

また、その余力を使い、当社では技術力アップのため、半年に1件位、当社の新しいノウハウ開発のための物件、コンテスト応募用の物件に協力いただくのを条件に早期着工枠を作ることにしました。

急いで建てたい。高橋建築の新しい取り組みに協力して最先端の住宅を手に入れたいという方、募集いたします。

アイディアにはたくさんのバリエーションがあります。
私が試したいことの中で あなたに合うタイプがあれば、とてもお得ですよ。

お知らせ

家づくりも相見積もりが当たり前です。

最近はほとんどのお客さまが、ハウスメーカーを回ってきています。

ハウスメーカーの図面や見積書を見せていただくことが多いのですが、とても高いですね。
ハウスメーカーの建物の価格に価値があるのか、とても考えさせられます。

当社では、お客さまからいただくお金を、建物以外にあまりかけたくはないので、当社に決めていただいてから本格的に設計することが多いです。
設計するのにもたくさんの時間を費やしますので、コストが発生します。
せっかくコストをかけて一生懸命設計しても受注できなかったら、その人にかけたコストを 当社を選んでいただいたお客さまが払うことになってしまうからです。

ですが、お客さまが当社を選ぶのに価格が解らないで決めるにはとても勇気がいります。

そのため、ハウスメーカーの図面をお持ちのお客さまにはそれを見せていただきその図面でお見積もりをさせていただくのです。
仕様が解ればその仕様で見積もりをします。

見積もりをするのに 図面を理解するため 簡単に当社でもハウスメーカーの作った図面を書き直します。ほとんどがどうしようもない図面です。お客さんの要望通りに付け足したような図面で長い間住むにはすぐに不満が出てきそうな図面です。お客さんと建築を学んだことのない営業さんで書くのですから仕方ありません。

その、これでいいのかと思うような図面で見積もりをするわけですが、結果は明らかです。ハウスメーカーによっても異なりますが、性能も悪いのに高いです。
それはやむを得ないでしょう。
たくさんの社員を抱え,住宅展示場を維持して、コマーシャルをして安く作れるはずはありません。

こんなに,価格差があり性能差があるのにお客さんをたくさん取るハウスメーカーはすごいと思います。そこで建てるお客さんもすごいですね。お金持ちです。
大きなメーカーが作るものだからしっかりしていると勘違いしてしまうのでしょう。

 以前、○ハウスで建てたお客さんに建物を自慢されたことがあります。
相当な大金で建てた家で、その建て主さんはそれだけ払ったのだからとてもすごい建物を建てたと思っているらしく自慢したかったのでしょう。
見せていただいた建物は残念な感じでとてもそれだけのお金を払った感じには思えません。
 でも建てた本人が満足しているのですから良いのでしょう。自分でもたいしたことないと思っているけど、専門家に褒めてもらい自分が納得したかっただけだとしたらあまりにもかわいそうです。なんかそんな印象も受けました。

最近の話に戻ると、本当に,ハウスメーカー大丈夫なのか?と思うような図面に価格です。
家は一生に一度の買い物ですから買い換えはできません。
自動車や,携帯電話などは失敗しても買い換えられますので我慢できます。

家を建てる皆さん。真剣に勉強して建てた方がいいですよ。

確かに良い建物はお金がかかります。その家の価値とお金が比例していれば良いと思います。
張りぼてのレベルの低い家にたくさんのお金を払うのだけは避けてくださいね。
張りぼての家は安ければ文句はないですね。
そういう家で良い人もたくさんいると思います。それはそれで正しいでしょう。

良い建物が高くてもそれはそれで正しいと思います。
価値と価格が重要なのです。

当社が決してとても安いわけではありません。
とても良いものを作っている自信がありますから。
コストは当然かかります。
そのへんを理解していただき、公平な目で判断いただけると良いと思います。

太陽光発電,建築費・光熱費

太陽光発電を早めに設置したかたは、10年の固定買い取り制度が終了してしまいます。

そのときにご契約した人は 48円/kWhで買い取ってもらっていたので、当社で安く太陽光発電設備を購入されたかたは余裕で元を取っていますね。
この後は電力会社は8円くらいでの買い取りとなってしまいそうです。ずいぶん安くなりますね。

だから、「元を取ったから、もう売れなくてもいいや。」「蓄電池を付けて無駄の無いようにしよう。」と考えるかたも多いと思います。

蓄電池の売り込みで「安くなるから,蓄電池付けないと損ですよ。蓄電池を付ける費用はかかりますけど元は取れますよ。」など,売り込まれてしまったかたも多いようです。当社にご相談くださいね。
いままでの例ですと、訪問販売の蓄電池より当社の方が2割くらい安いですよ。数十万円はお得です。

でも蓄電池を付ける必要があるのでしょうか?
災害に備えてというなら意味がありそうですが、災害がそんなに来るのか?長期間にわたるのかが問題ですね。電気の復旧は早いですから 数時間、数日間のために100万円以上の投資をするのに意味があるのかと思ってしまいます。

蓄電池は使っていれば痛みますから、非常時が来る前に痛んでしまうこともありそうです。蓄電池の技術は急速に進んでいますから、もっと安くて長持ちするようになってから考えた方が良いような気がします。

でも、太陽光発電で作った電気が安くしか売れないから 蓄電池にためて自分の家で使った方が得ではないかというかたもいらっしゃるでしょう。

そんな必要はなさそうです。良い方法があるのです。

これは少し前に関西電力が発表した資料です。
なんと、蓄電池を持っていなくても,仮想的に電力会社に蓄電することができるのです。
日中余った電気を,ひとまず電力会社に預かってもらい、夜間に利用する。
その様なことができるようになります。
「貯めトクサービス」
という名前のようです。
九州電力も同じような仕組みを発表しましたから、東京電力も追従しそうですね。
電力会社は日中電気が足りずに夜は余る傾向にありますから、太陽光発電はちょうど良いのです。

訪問販売の説明を鵜呑みにしてしまって 慌てて蓄電池を買ってしまったかたは とても残念ですね。


お知らせ

今日は、大手建材メーカーさんと都内で打ち合わせ。

その帰りに池袋のヤマダ電機によってみました。

住宅にも関係するエアコンの勉強です。

すごい数のエアコンが飾られています。日本中の全機種が飾られているのではないだろうかと思うほど。

しかしそこには、世界トップメーカーのダイキンのエアコンがないのです。(笑)

ネットで調べるとヤマダ電機がダイキンを取り扱いできない理由があるらしいですが、とても残念ですね。

好みはあるとは思いますが、トップメーカーのエアコンを選ぶことができないのです。

ダイキンのエアコンはすごいです。とても良くできています。それが候補に入れらないのは、肉屋さんに行って牛肉が無いようなものですね。もちろん他のお肉でも良いわけですが。(笑)

今日の調べでわかったエアコンの値段ですが良いものは当社の方がずっと安いようです。

よかった。(笑)

お知らせ

https://www.kkj.or.jp/sustainable/2019_index.html

平成31年度サステナブル建築物等先導事業(省CO2先導型) の 補助金の 提案申請が今日締め切り。

何とか間に合わせました。

簡単に言うと LCCMの補助金です。
LCCMとは 太陽光発電で 建築時生活時の住宅で発生するCO2をゼロにしようという規格です。

建物を作るときにも 鉄やコンクリート、木材、プラスティックなどの製造にエネルギーを使います。もちろんトラックのガソリンもエネルギーです。
建物を直すときのエネルギー。建物を使い終わったときに解体や処分にもエネルギーを使います。建物の大きさや使う材料で大きく違います。
鉄筋コンクリート造や鉄骨造はとてもエネルギーを使いますから木造が有利です。

それらの全てのエネルギーを建物の耐用年数で割ると一年当たりのエネルギーが算出されます。
長持ちする建物であるほど、一年当たりのエネルギーは少なくなる訳です。
長期優良住宅ですと,きちんとメンテナンスをすれば長く住み続けられることが解っていますので90年で計算することができます。


それと生活時のエネルギー。暖房、冷房、換気、給湯、照明、家電等ですね。
1年にお家で使われるエネルギーは建物の性能や設備の性能で計算されます。

建物の1年当たりのエネルギーと 1年間生活で使われるエネルギーを足し合わせたものと 太陽光発電で作られるエネルギーを比べて 太陽光発電で作られるエネルギーが上回ればLCCM住宅というわけです。

およそ10kW位の太陽光発電設備が有り長期優良住宅ならLCCMになると思います。

その補助金は125万円 その締め切りが本日まで。

書類作り本当に大変でした。

でもお客さまが100万円貯めるのはとても大変ですから、私の努力でそれをカバーできればと思いがんばっています。





お知らせ

暑い日が続いてますね。

昨日は35度越えでした。5月なのに4日連続の30度越え。
ゴールデンウィークには最低気温が1.4度と 霜まで降りていたのにこの変化の大きさにはびっくりです。


朝の気温は15度位まで下がっていますから、朝方まで冷たい風を取り入れ,十分お家を冷やしておくと、日中はかなり涼しくいられます。
これを「ナイトパージ」と言います。外気温が高くなる前に窓は閉めて外の暖かい空気が入らないようにします。
涼しい空気を朝まで十分取り込み日が出たら窓を閉める。

一番大切なのが 太陽の熱を入れないこと。
日よけが大切です。レースのカーテンでは20%位しか日射熱を遮りません。
やはり、外にブラインドやシェードを取り付けるなど外で遮るのが基本ですね。
まだ、グリーンカーテンは育っていないので無理ですね。
外付けブラインドなどは70%80%遮ることができると言われています。
ガラスでも半分くらいになるので合計90%位遮れるでしょう。
でも10%位の熱はどうしても入ってきてしまいます。

この太陽の熱の他には 内部発熱が有ります。
内部発熱とは 室内で発生する熱のことです。
テレビを見ればテレビから出る熱。
冷蔵庫などの家電はもちろん、照明からも。
そして忘れてはいけないのが、私たちの体から出る熱。

これらの熱は冬場は有利に働きますが夏はマイナスです。
ナイトパージでさませ蓄熱された涼しい熱と外気温、日射、内部発熱のバランスで最後まで涼しい状態でいられるか決まります。

皆さん上手に工夫してすみましょう。
でも暑かったらエアコン使ってくださいね。
当社の省エネ住宅ならエアコンかけてもあまり電気食いませんから。
エアコンは早めに弱く長くが基本ですよ。

お知らせ,太陽光発電

太陽光発電システムの火災が多発していることで、注意喚起です。

もちろん、当社で設置したものは ここで注意されているシステムとは違うものです。ご安心ください。
工事する立場から、今回指摘を受けているものは安全性が低いと認識していて当社では絶対に採用してはならないと思っておりました。
見た目や、価格を重視しすぎた ハウスメーカーで採用していたものが多いようですね。
当社では 1件も火災が起こっていないとされる5ページの施工方法です。
さらに雨漏りを起こさないように昔から工夫もしています。そこことについては後ほどのブログで。
国土交通省からのお触れをご紹介します。

【1】「住宅用太陽光発電システムの火災事故等のリスク低減対策について」
チラシの配布について【提供:国土交通省】

住宅・建設関係団体 ご担当者様
 平素より住宅行政の推進にご協力をいただき、誠に有難うございます。平成31 年1月、
消費者安全調査委員会より、「住宅用太陽光発電システムから発生した火災事故等」につい
て調査報告書が公表され、消費者庁・経済産業省宛てに、消費者安全法第33 条の規定に基
づく意見が出されました。

【主な意見】
・経済産業省は、住宅用太陽光発電システムから発生した火災事故等の再発防止のた
め、国土交通省の協力を得て、応急点検等の実施、モジュールの発火に対する対策、
ケーブルの発火に対する対策等を製造業者が必要に応じて住宅・建築業者の協力を得
つつ実施するよう促すべきである。
・消費者庁は、消費者被害の発生又は拡大の防止を図るために、調査報告書を参考にし
て、住宅用太陽光発電システムに係る情報について、消費者に分かりやすく提供すべ
きである。

これらの意見を踏まえ、一般社団法人住宅生産団体連合会において、国土交通省、消費
者庁及び経済産業省の協力のもと、一般社団法人日本電気工業会、太陽光発電協会と連携
し、所有者向けに、既に設置されている太陽光発電システムが応急点検の対象となるか否
かの確認方法やお問い合わせ窓口等を紹介したチラシを別添のとおり作成いたしました。
つきましては、貴団体傘下事業者等から住宅用太陽光発電システムを既に設置されてい
る方へ、当該チラシを活用し、積極的に周知していただきますよう、よろしくお願いしま
す。

お知らせ

電動シャッターの挟まれ事故がたくさん起こっているようでこのようなお触れが回ってきました。
お客さまに注意喚起しろとのことなのでブログに載せさせていただきます。
メーカーに確認したところ近年当社で設置させていただいている電動シャッターには安全装置がついているとのことですのでご安心ください。

「電動シャッターを安全にご使用いただくために」
チラシの配布について【提供:国土交通省】

住宅・建設関係団体 ご担当者様
 平素より住宅行政の推進にご協力をいただき、誠に有難うございます。平成30 年9月、
消費者安全調査委員会より、「電動シャッター動作時の事故」について調査報告書が公表さ
れ、消費者庁・経済産業省宛てに消費者安全法第33 条の規定に基づく意見が提出されまし
た。

【主な意見】
・経済産業省は、今後、新たに設置される電動シャッターに、挟まれ事故防止のための
障害物を感知する装置及び落下事故防止のための急降下停止装置が整備されるよう、
製造業者を促すべきであり、加えて軽量シャッターのJISに規定することを検討す
べきである。
・また、既に設置されている電動シャッターに対して、可能な限り安全装置が付加され
るよう、製造業者を促すべきである。

これらの意見は、製造業者を促す意見ですが、シャッター製造業者から利用者及び所有
者へ直接通知する機会が限られていることから、経済産業省は、一般社団法人日本シヤッ
ター・ドア協会へ依頼し、利用者及び所有者向けに、電動シャッター操作時の注意点や定
期点検の必要性を紹介したチラシを別添のとおり作成しているところですが、この度、経
済産業省から国土交通省に対し、住宅・建設関係団体へ当該チラシを周知するよう依頼が
ございました。
つきましては、貴団体傘下事業者等から電動シャッターを所有する方及び操作する方等
へ、当該チラシを活用し、積極的に周知していただきますよう、よろしくお願いします。

お知らせ

近年 進んだ建築業者の中で 話題を集めているのが パッシブ換気です。私の仲間でも試してみている人が多くなってきました。

以前説明した 一番多く採用されている 第三種換気は 排気にファンを使うもの。

当社で行っているのは 給気 排気に ファンを使う 第一種換気

給気のみにファンを使うものが 第二種換気です。

これらに該当しないパッシブ換気とはどのようなものなのでしょうか?

なんとパッシブ換気はファンを使わないのです。動力「ゼロ」です。
ですから第四種換気と言われることもあります。

建物の高低差による温度差を利用して排気をするのです。まーたーが付いていないのでとても経済的です。
北海道にある 北方建築総合研究所で研究され技術的には確立されています。

北海道大学ホープページより 令和元年5月15日

http://www.mcip.hokudai.ac.jp/cms/cgi-bin/index.pl?page=contents&view_category_lang=1&view_category=1233

基礎に涼しい空気を取り入れ暖かい空気を屋根から抜くのが一般的です。室内の温度が高いので外から入ってきた冷たい空気が暖められて屋根から抜けるという仕組みですね。

ここで問題が起こります。外の温度が中の温度と近い場合は、この高低差、温度差による換気(重力換気)が行われないのです。

このシステムが開発された北海道なら良いのですが、秩父の場合 厳しいです。冬場は、外気温が低いですから 上手に換気がされますが そのほかの時期に関しては、ほとんど換気がなされない時間が多くなります。

人が生活していれば、空気は汚れます。冬場だけではなく一年中です。
外気温によって換気がされないのは困ります。
ですから、このシステムを使う場合にはトイレや浴室などにファンを付ける第三種換気を併設することになります。ハイブリッドにするわけです。この併設する仕組みをハイブリッド換気と言います。

ほとんどの場合 パッシブ換気のみではなく 第三種換気を併設したハイブリッド換気になりますが、冬場のほとんどは電気を使わずに換気ができますからとても省エネと言えます。

この方式は 動力の電気代は減らせますが、熱交換はしてません。超高気密住宅には向きませんね。 G1グレードくらいの家にはとても相性が良い可能性はあると思いますがここで問題点が出てきます。

私はこのシステムの住宅を以前体験したことがありますが、基礎部分にエアコンが入れてありました。床下エアコンです。

基礎に冷たい空気を入れますからこのままですと床が冷たくなり不快です。 床が冷たくならないように床下エアコンあるいは床暖房と組み合わせが必須となるでしょう。

それを考えると基礎まで暖めなくてはならなくなりますから暖房エネルギーはとても増えることになります。

換気のためにエネルギーを減らしたのに暖房のためにエネルギーが増えると言うことになってしまうのです。これでは本末転倒です。

きちんと断熱気密して適切な計画換気を行い 冷暖房エネルギーを減らした方が、わずかなファンのエネルギーよりも経済的です。エアコンは数百ワット ファンは数十ワットですから。

一見、とても良さそうに見えても、よく考えるとそうでもない場合もあります。いまは、情報があふれています。インターネットで発信しているのを見ると、中途半端な知識で発信しているのが多いようです。その情報を鵜呑みにして判断してしまうと大きな勘違いとなってしまいますので、皆さん注意してくださいね。

住宅建築のことでしたら お気軽にご質問ください。私はいままでずっと住宅建築のことばかりを考えながら生きてきました。皆さんや他の建築会社のかたとは情報量が圧倒的に違います。

自分でもまだまだ発展途中だと思ってますので、これじゃないとだめだという判断はしません。うさんくさい住宅会社のように自分の会社で採用しているこの方法ではないとだめだという、凝り固まった情報ではありません。たくさんの情報を取り入れ、公平に判断します。

疑問にお答えさせていただきます。(笑)

換気・空気

第3種換気は室内の空気をファンの力で外に出し、その分の空気を給気口から自然に取り入れる方法です。

第一種換気は 給気と排気の両方をファンの力で行います。
その際に入ってくる空気と出て行く空気を交差させ熱を入れ替えます。
排気とともに捨てられてしまう熱を回収するのです。

ローヤル電機さんのホームページから引用 令和元年5月14日
http://www.royal-elec.co.jp/shop/info/ventilationdetail.php?shopflg=0&rootid=4&category_id=34&product_id=286&quantity=1

このように熱を回収できる換気システムを熱交換換気システムと言います。熱と一緒に湿気も入れ替えられるものを 全熱交換換気 と言い 熱だけ入れ替え湿気は入れ替えないものを 顕熱交換換気 と言います。

とてもすごい換気システムと言うことになりますが弱点もあります。

まずは給気と排気の両方をダクトを使うので工事が大変です。
さらに機械が少し高いです。
そしてモーターが給気用と排気用と2台になってしまいます。

せっかく熱を回収して省エネなのですが、電気代は倍になってしまいます。冬は暖房費が減りますのでとてもお得なのですが 春や秋、夏の夜などは室内と外の温度差は少ないですから 熱交換はあまり必要ありません。それなのにモーターは電気を食ってしまいます。

北海道のように寒い日が多い場所の場合は明らかに得でしょう。でも関東の平野部のようなところはそれ程でもありません。温暖地の場合、省エネ性能では第3種で十分ということになります。

しかし、電気代で比べるとそれほど得ではないと言うことになりますが、住み心地はとても違います。第三種換気の場合、外の空気がそのまま入ってきてしまい給気口の近くではとても寒く感じます。ですが、熱交換換気扇の場合、外の温度がとても寒くても熱交換してある程度暖まって入ってきますから寒さを感じにくくなります。
エネルギーだけの話ではないのです。

さらに当社の作っているような高性能住宅の場合は第一種熱交換換気扇しか選択筋は無いと思います。

熱が逃げないように断熱性能を高めてありますので、壁や屋根や窓などからにげる熱は本当に少なくなります。それに比べて換気による熱の損失がとても大きくなるのです。

計算をすると、第三種を使ってしまうと半分近い熱が換気で逃げてしまうことになります。どんなに断熱しても換気の影響の方が大きくて意味が無くなってしまうのです。
ですから高断熱の住宅と熱交換換気扇はセットなのです。
換気の電気代は少し増えますが、冷暖房エネルギーはとても減りますし、快適性はとても高くなります。

断熱がほどほどレベルの高断熱の住宅ならば、換気の熱損失以上の熱が壁や窓、屋根などの外皮から逃げていますからそれほど気にならないでしょう。その分たくさん暖房すれば良いというレベルになります。

第三種か第一種どちらが良いかと言うことは、地域によっても違いますし、断熱レベルによっても違うと言うことになります。

結論としては秩父地域の場合は朝の冷え込みがとてもすごいですから、きちんと断熱して第一種熱交換換気扇と言うことになると思います。