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髙橋建築

設備・空調

今回の住宅は 「高橋建築 小屋裏エアコン令和ゼロ システム」です。
数年間 小屋裏エアコンを 工夫してきて 進化し続けています。
以前のものああまり期待通りに動かなかったのですが、4年前旭化成さんのモデルハウスで新たな試みで成功し、さらに昨年進化し エコハウス大賞の前真之賞を受賞し当社の実力が認められました。
今年はまた一段進化させました。

建築プロのマニアの皆さん興味あるでしょ。

なかなか暑くなりませんのでどのくらいの結果まで持って行けるか解りませんが、本日ようやく少し暑くなったので実測してきました。


外気温が32.6℃ 室温は 2階が25.4℃  小屋裏階が25.5℃ 1階リビングが26.8℃です。

小屋裏で冷やしているので2階の方が涼しく1階が少し暖かいですね。吹き抜けが無いプランなのでやむを得ないですね。1Fリビングにもエアコンがついていますからそれを軽く動かすと良いかもしれませんね。

絶対湿度が少し高めです。
良い方ではありますが、もう少し温度が高くて絶対湿度が低い環境を作りたいですね。
小屋裏エアコンは10畳用なのですが、とろとろ動いています。もう少し強く動いて冷媒温度が下がれば結露が促進されて良いかもしれません。やはり計算通り6畳用エアコンが良かったのでしょうか?大きすぎたのかな?
温度は下がっていくけど湿度の下がりが悪いですね。
もう少し暑い日になれば負荷が上がるので、湿度が取れるかもしれません。

温度が高めでカラッとしている方が体が楽ですよね。
その様な空間をシンプルな仕組みで作りたいと思います。

複雑な仕組みでは 設置費もかかりますし、メンテナンスも大変です。

万が一壊れたときには大金がかかってしまいますね。

できるだけシンプルに 家全体が快適で省エネになるように今後も技術を磨いていきたいと思います。

この仕組みは今度の現場見学会でご覧になれます。興味があるかたは是非どうぞ。プロのかたは名乗ってくださいね。面倒だから。(笑)

 

お知らせ

7/20、21は完成現場見学会です。
皆さん是非いらしてくださいね。
詳しい技術的な内容は 私(高橋慎吾)がお答えいたします。
ほとんどの時間現場におりますが 20日午後は半分くらい不在となりますのでよろしく御願いします。

技術的な相談をしたいかたは土曜日午前や日曜日にいらしてくださいね。

お知らせ

工務店の最大組織であるJBNの環境委員会に参加してきました。

多くのメーカーさん。建材試験センターさんに参加いただき、たくさんの議論をしました。

我々工務店が一生懸命家作りを行っても、使われる資材の品質が低ければ、長持ちする良い家は造れません。

資材メーカーは、売りたくて嘘をついている場合があったり、耐久性の試験をそもそもしていないひどいメーカーもあります。

一工務店ではそのようなことを検証したりメーカーに問いただすことはできませんが、メーカーも全国3000社の組織が相手になると、きちんと対応せざる終えないようです。

この写真は貴重です。

三協立山、LIXIL、YKKの方たちです。会議の後の、懇親会の席で並んでいただきました。

今回の会議では我々工務店がどのような情報を望んでいるかなどを理解していただき、次の会議で各社順番に発表していただくことになりました

まずは、取り替えにくい資材を重点的に行います。最初はサッシ、ガラス、ドア等

フレームの耐久性、開閉の繰り返しの試験内容結果。ガラスのガスやLOW-E膜、スペーサーの劣化、パッキンの劣化

部品の供給期間、メンテナンスの方法

さまざまなことがありますね。

そのようなことをメーカーで発表いただき、競争プレゼンしてもらいます。

メーカーとしては、とても厳しいものになります。こんなことははじめてみたいです。売ることばかり本気できちんと製品設計していない見た目と価格だけで勝負してきたメーカーはだめですね。

この結果は、またご報告いたします。

おまけ

バッシブハウスの独自路線を歩む、異端児も集合。これもメチャクチャ珍しい組み合わせ?

お知らせ,見学会・相談会・イベント情報

久しぶりの完成現場見学会を行います。

夏を今回は夏を体感してください。

令和元年7/20(土)21(日) 9時~17時です。

場所は太田小中学校前となります。

お知らせ

土地を購入するときに、建築するときにどの土地を買ったら良いか?その土地のどこに建てたら良いか迷います。

眺望や、日当たり、車の出し入れ、綺麗な外構アプローチ、安全性、音の問題など様々なことを考慮しなくてはなりませんね。

どこの区画を選ぶかはとても重要です。大きくは選んだ場所で決まってしまい、建築計画ではどうにもならない場合があります。

南面道路の場合はどうでしょうか?
道に面していて日当たりが良いと言うことが利点と考えることもできますし、道から覗かれやすい、自動車の音がうるさいという欠点になることも有ります。
せっかく大きな窓を付けても場合によっては全く窓を開けられないと言うこともあるかもしれません。玄関は南側に来るためせっかくの南線の一部があまり日が当たらなくても良い玄関になってしまいもったいないこともありますね。
お庭が自動車置き場で自動車を見ながらの生活かもしれません。

北側道路の場合はどうでしょうか?
北側に空間を設け南寄りにお家を建てないと自動車をおいたり玄関へのアプローチが取れませんね。敷地の南寄りに建てることで南側に隣家がある場合には日当たりが悪くなる可能性があります。南側のお家が近く南側の壁を見て生活ということになるかもしれませんね。
しかし窓を開けたいリビングは道路と反対側になるため静かです。
お庭もプライベートなお庭として使えます。
玄関も北側に作れるため リビングやダイニングなどほとんど南面に作ることができます。

建築家はこれらの条件をうまく利用してさらに敷地計画を行います。

できるだけリビングが覗かれないように配置したり、内部からの視線が隣家と隣家の間を通り抜け広々した感じになるように。狭く感じないように。
周りの敷地に家が建つ場合はどのように建つかを予想し 日当たりが妨げられないように建物を配置するばかりではなく、一番日当たりが必要な部屋の配置はどこにすれば、後から建つ家の陰になりにくいか?

時には建物をただ四角に南向きに建てるのではなくわざと向きを変えたり 凸凹させたりもします。敷地の都合上採光が十分に取れなくなることが予想される場合には2階リビングや 吹き抜けを利用しての採光なども考えると良いでしょう。
その様な工夫をして住み心地の良い間取りを作るのです。

パッシブハウスレベルの家を建てるには太陽の光はとても重要です。
冬は日中の太陽の光の熱を蓄えてその熱で暖かい夜を迎えます。
日射がきちんとあるだけで、暖房費がグンと安くなるのです。
ですからできるだけ南側の開けられる土地がお得となります。
しかし、前述したとおり人通りが多くて窓やカーテンが開けられないかもしれないということを考慮してくださいね。


お知らせ

今回のG3の発表で驚いたのは、今まで外皮が大事と言っていた方たちの意見。

ハイレベルな私たちの仲間に苦言です。


外皮が大切だと、煽っていたのは私たちですよね。
他の団体が外皮が大切だと言い始めると、不必要な競争だとか、外皮の他に大切なものがあると言い始める。
おかしくないかな?


別に強制しているわけでもなく、今回のHEAT20の発表はこのくらいが最高水準の限度だろうと示しただけなので、そんなに意識しなくていいのではないかな。
発表会場でも先生方が言っていたけど、他の方法を組み合わせて同じようなレベルに持っていくことは可能です。
それは日射でも良いし換気でも良い。蓄熱もあるかもしれないし、今より進んだ設備かもしれない。
でも、まず外皮を優先すべき。まったく外皮がダメな状態で他の手法はあり得ないことも我々はわかっていますよね。


では、どこまで外皮をやれば他の手法の効果を発揮させることが出来るのか?
バランスがとても大切なことも、皆さんなら考えられるはず。
外皮だけ上げていくのは、途中からコストパフォーマンスが悪くなるのもとてもわかります。だからバランスが大切だと言うのも。
バランスをどこでとるかは自由。
自分で考えればいいこと。
コストだけならG1で高性能エアコンに頼ればいいのかもしれないし、エネルギー消費量が大切ならG2位が良いのかもしれない。

快適性を考えるなら少なくともG2


様々な解答があるはず。


外皮の重要性を言うならG3位がMAXかな?と示された指標だと私は理解しました。
これ以上やっても意味はないという道しるべが示されたと思います。


だから、今まで外皮が重要と言ってきた我々が、我々でもなかなか困難な水準が示されたからと言って、それがやりすぎだとか、競争をあおっているだとか、他に重要なことがあるのになにやっているの?だとか、バランスを考えてないだとか言うのはやめましょう。惨めです。
やり過ぎにならない素晴らしい頂が示されたと喜びましょう。
乗り越えたら反対側の崖から落ちる。位の感覚で。


この水準のシナリオを見直してください。
実は、昨年のHEAT20の意見交換会でG3は必要か?
と聞かれ私は必要ないと答えました。
今の皆さんと同じような感覚だったからだと思います。
でも、今は違います。HEAT20の先生方の考えていたことがわかったからです。
やはり外皮は大切です。もちろん外皮ばかりをやる前に他に考えることは沢山あります。そんなことは、分かっていての水準です。

私のまとめの意見。G3は、我々のギリギリの水準を示してくれたものでとても必要だと思っています。

でも、無理してこれを超える必要はありません。より良いものを目指して行く到達点と考えたら言いと思います。

様々な手法使って性能をあげ、もちろんG2でも良いと思います。十分な住み心地省エネ性能が発揮されます。

できるならG3位まではまだやる意味は残されています。効果的な他の手法を行った上で余力があればやれば良いと思います。

なにもしないで外皮だけG3ももちろんありです。G3レベルにすれば他の手法の影響も少なくなります。日射なんて邪魔なだけだし、蓄熱もどうでもいい。熱交換換気せんもプラスマイナスがあるし。

G3批判の人たち、みんなわかってるのかな?

日記・想い

いままでもハウスメーカーの研究所の方たちが 当社にたくさん視察に訪れていましたが、そのトップの方々とはなかなかお会いする機会はありませんでした。

機会があり、その研究所の偉い方々とお話させていただく機会に恵まれました。

飲み会ですけど(笑)

私の周りは 三井ハウス、住友林業、ミサワホーム、セキスイハウス。そして大学の先生。

某メーカーのかたから、「高橋建築さんは我々より進んでいる」と言われとても有頂天になってしまいました。(笑)

様々な住宅の話になりました。「そこまでやってたのですか」とびっくりされたり、湿度を取る話など、とても細かい話、どのようなソフトでどのようなシミュレーションを行っているか?耐震はどう考えているかなど。

当社の技術は本当に当社で建ててくださっている皆さんのおかげだと思いました。ハウスメーカーさんとスピード感が全く違うようなのです。当社ではホームオーナーさんの協力で様々なことをどんどん試していけます。

旭化成さんの体験棟も当社で作ったといったら、ハウスメーカーさんもああいうのを作るのがあこがれだけどなかなか実現できないと言っていました。

皆さん優秀な方たちの集まりなので直ぐにでもできそうですが、大きな会社はなかなか動きが取れないみたいですね。また、「髙橋さんは楽しそうでいいな。」と言われてしまいました。

私のことを知っているかたからたまに髙橋さんは高橋建築の後を継いでなかったら研究者になっていたね。といわれることがありますが、いまの方が自由にできるのでとても良かったです。大きなところではやりたいことができなかっただろうとつくづく思いました。

朝、満員電車に乗り通勤も大変そうだし、品川でサラリーマンが通勤する姿を見ていたら、秩父の田舎で最先端の家づくりをさせてもらって、ホームオーナさんからは喜んでもらえて、とても良かったと思いました。

ビルではなく山の方が落ち着きますね。

通勤も満員電車に揺られてり、無表情で黙々と早あるきするのではなく、かわいい柴犬と畑に囲まれた道を歩きながら、作業場や事務所に散歩しながら向かうのが最高です。

お知らせ

HEAT20のシンポジウムで 昨年冬の当社のホームオーナーさんたちにご協力いただいた調査の報告が行われました。

近畿大学の岩前先生が中心となって調査していただきました。

高性能住宅は吹き抜けがとても多いと言うことです。確かに当社の建物でもそうですね。吹き抜けは寒い~作らない方が良いとたくさんインターネットで書かれていますが全くの認識不足で、知らない人はとてもかわいそうとのことでした。きちんとした断熱性能で気密が取れていれば全くそんなことはありません。

温度データーや、エネルギーのデーターから全く問題なく快適に住めることが解ります。

図面も提供されていたので、家事動線も分析されていました。寒いところがない住宅なので、自由度は上がっているとのはなしです。オープンな一体空間なので動線をそれほど重視する必要も無いかもしれないようです。

調査にご協力いただいた皆さんは、この先生を覚えていらっしゃると思います。建築業界ではとても有名な先生です。

一年中、裸足、薄着が多いようです。肌が敏感な人は靴下のゴム部分で炎症を起こす人もいるそうですが、靴下をはかなければそれもありません。

厚着だと 服の重みで肌にこすれてアトピーなどが悪化したりもします。

薄着はとても良いようです。

 

お布団もとても少なくなります。お布団が少なくて済むと言うことはその分収納が少なくて済むと言うことです。収納をつくるのにもお金はかかりますからその分、お家は安くできると言うことです。

このようなまとめとなっていました。他にもたくさん資料はありましたが抜粋してみました。

もちろん光熱費が減る。など基本的なこともあります。生活の一部に視点を当てて報告されていました。

この、HEAT20 近畿大学の調査にご協力いただいた皆さん 本当にありがとうございました。

断熱・気密,日記・想い

HEAT20の報告会に参加してきました。新たな水準であるG3が発表されました。当社のエリアである4,5地域ともUA=0.23すごい基準です。外皮の断熱基準としては一気に世界一何ではないかと思わせる水準です。当社ではこの水準にあう建物もありましたがほとんどが0.25から0.3なので少し足りません。しかしこの水準に追い付いていないかというと、実は当社の方が性能良いのです。この水準は外皮の性能はすごいのですが第三種換気前提であったり日射取得がそれほどきちんと考えられていません。でも、ちょっとの変更でこの水準になるなら仕様を少しいじろうかな?とも思います。

この基準のシナリオは 4,5地域の場合 エアコンを付けたり止めたりする間欠運転を前提にしています。寝るときに暖房を止めて次の日、起きたときに15度を切ってしまうことが3%以下という目標値です。

本当に寒いときに15度ですから 普段ほどほどに寒いときならほぼ暖房はいらない水準ですね。

当社のように日射取得と全熱交換換気扇を使えばかなり無暖房に近くなると思います。

暖房エネルギーの面で見ると、こうなります。 いままではG2が最高でした。 G3はG2のほぼ半分のエネルギーで暖房可能です。

しかし、G2とG3が体感で解るかというと いままで体験したことのない人は難しいと思います。

当社の建物がほとんどG3に近い基準で建てられていて とても省エネですがG2くらいの建物できちんと暖房計画ができていればそれほどの体感の差は感じないと思います。

でも、高性能な家に住んだことある人にははっきり解ります。

何の商品やサービスでもそうですが、良いものを知らない人はそれまでなのです。知っている人はわかり、それを感じることが出来、とても満足することができるのです。

北総研の鈴木先生もこのすごい水準の意味を説明されていましたが、G3という水準は建築ででいる最高水準を示したのであって、みんなが目指せるというものではない。最高の指標と考えてください。とのことでした。