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髙橋建築

パッシブハウス,日記・想い,耐久性・災害対策

JBNの災害対応住宅研究委員会が主催のセミナーを受けてきた。

地域で大きな災害を受けてその復興を支えてきた人たちが講師です。

行政と一緒に復興住宅を作ったり、今後の対策など考えてきた人たちです。

実際の災害を受けたからこそ、確かな情報。確かな対策をしてきた話です。

本当にためになりました。

数十年に一度というような災害が頻繁に起こってますね。

それでも甚大な被害ですが、数百年に一度というような大災害もあるかも知れません。

当社の住宅は100年200年持たせたいと思って作ってますから少なくとも数十年に一度という災害は普通に起こりえますし、数百年に一度と言う災害に見舞われることも十分あり得ます。

その研究会で災害対応住宅の内容をまとめてくださいました。

もちろん 地震に対しては耐震性を上げる。台風に対しては耐風性能を上げるなど基本的なこともありますが我々が気がつかない、実際の災害から気がついたそれぞれの情報が盛り込まれていました。貴重な情報です。

この知識技術がいかせて良かったなどと言うような災害がなければ良いと思います。

日記・想い

パッシブハウスジャパンではとても高度な家づくりの技術について日々議論されています。

他の団体と比べとてもレベルが高くて本当に素晴らしい内容です。

レベルが高すぎる

その内容は、とても高度なものばかり。基礎的な知識はもちろん。かなりの経験が無いと話しについて行けません。どのくらいレベルが高いかというと、私たちが、大学の先生などにどんなことをやっているか説明すると驚かれるほど。私も何度か説明をしてとても進んでいるのでびっくりされています。研究者やハウスメーカーなどが考えているのよりずっと進んでいるみたい。
それも海外の先進的な技術を取り入れているだけで私たちがすごいわけではないのですけど
日本が遅れているだけ。

ついてこれない人続出 敷居が高すぎる

パッシブハウスジャパンでは、本部でのセミナーを始め支部セミナーなど頻繁に開催されています。その中でもとても活発に意見交換が行われています。
ですが、建築関係者で これまで高気密高断熱をやっていたとしても 初心者の方にはかなり難しい内容です。

何を言っているか解らない。
すごいことだけは解る。
こんなこと聞くと恥ずかしいので質問すら出来ない

など意見がありました。

一人でも多くの人がパッシブハウスに住めるように

パッシブハウスの技術はオープンな技術で隠すようなものではありません。

一人でも多くの方にパッシブハウスに住んでいただき、省エネで幸せな人生を送ってほしいのです。

そのため、パッシブハウスを立てることが出来る技術者を一人でも多く、少しでも早く育てなくてはなりません。

そのために今回の企画を提案し、理事会などの承認を経て実現しました。

ビギナーズサロン開始

初めて取り組む人でもわかりやすく

質問しやすく

そんな場を提供することになりました。
22年9月末から始められ 昨日第6回を終了しました。

ルールは簡単 難しい質問無しで初歩的な質問のみ
毎週開催 1時間できっちり終了。

お気軽に参加でき後腐れ無いという場を提供しています。井戸端会議的な(笑)

毎回20名くらいの人が集まってくれてます。

質問は様々なことです。施工、考え方、営業、設計など。

第二ステージに向けて

皆さん解ってくると徐々に難しい質問になってきてしまいます。
応えることは出来るのですが難しい内容をそれぞれ答えても技術の要素はたくさん有り、バラバラな知識となってしまいがちです。

せっかく重要な話を聞いても、その前の基礎的な考え方など理解していないと、身につかないことも多いですね。

そのためある程度は系統立てて解説した方が良いのではないかと考えました。
我々がパッシブハウスを設計するときには「PHPP」というソフトを使います。
そのソフトは シートごとに見当すべき内容が旨く分かれているのです。

最初のシートは 結果シート 次には 気象データー そして断熱性能 そして面積 地盤 窓などと続いていきます。

その項目を少しづつ説明することでどのようなことを考えながら設計するとパッシブハウスに近づくのか解ると思ったのです。

諦めなければ出来るパッシブハウス

多くの人がパッシブハウスを作るのを諦めてしまいます。

お客さんが諦めるのではなく設計者がついてこれないのが原因です。

設計者にとってパッシブハウスを作ることはかなりの勉強と労力がいります。

我々の仲間で 本当に高断熱を一生懸命実践してきて詳しい人でもついて来れない人が多くいました。
本当に残念です。

出来ない人は 出来ない言い訳ばかり。ひどい人はそれを人のせいにする。お客さんのせいにする。
悲しいですね。

実際にパッシブハウスを現在の時点で自分の力で作れる人は日本に数人でしょう。
その数人に仕事が集中してしまっています。

技術者不足です。パッシブハウスコンサルタントの数がボトルネックになってしまっているのです。

これをなんとかしなくては。

パッシブハウスを作りたい人は全国でますます増えています。

皆さん一緒に勉強しませんか?

多くの人の幸せのためにパッシブハウスを作れる人を増やしていきたいです。

断熱・気密,日記・想い

“『高断熱』は高性能グラスウールを105mm充填+同材同厚で付加した210mm級をいう。 ちなみにネオマ100+20mmの付加では同じ暖房負荷低減にはならない。 “
ツイッターにこんな投稿があったので、「どうしてですか?教えてください」と書いたら丁寧に熱貫流率の表まで投稿してもらった。

これがその人自慢の断熱 U=0.202W/㎡K

そしてその人が一生懸命考えたネオマフォームの断熱(笑) _U=0.226W/㎡K

でも?中級者以上の人ならおかしいのに気がつきますよね。

あれ? 100mmネオマ充填で20mm外張り? 外に厚い方を貼らないで充填なんだ。??

ネオマ外張りなのに負荷断熱の下地の木部の熱橋あるんだ。
この人使ったことないのに言ってるな。(笑)

とても残念。ネオマの使い方よく知らないのかな?

こういうのをみんなに発進しちゃうから困っちゃうね。

さらにビルダーズとかで書いちゃっていたらいやだな。 (笑)

そして私のネオマの解決策  U=0.19W/㎡K

ネオマ100mm付加断熱すれば充填無くても、その人が自慢する『高断熱』より良いよ。
充填無いのに5%以上違うね。

外皮の中で外壁の面積は半分くらい占めることが多いから家一軒では1割くらいは違うんじゃないかな?
めちゃくちゃ施工性も良いし。


グラスウールとネオマの違いを理解しなくちゃね。 断熱で比べるだけじゃなくてコストやいろいろで比べてグラスウールの優位性もたくさんあるのでどっちが良いとか書かなければ良いのに。 普通じゃない使い方のシミュレーションで、善良な市民や建築関係者を混乱させない方が良いな。

日記・想い,環境・エネルギー

ビックサイトのシンエコ会議のあと、活躍している建築関係の人との懇親会があったのですが、私は参加しませんでした。

頑張っている人たちの話を聞きたかったのですが、それより重要な予定が。

川島先生のheat20情報交換会

環境シミュレーションでは最先端を進んでいる川島先生のお話が聞けるチャンスがあったのです。

川島先生の住宅のお手伝いをしたことがあります。
SDGsハウスです。

そんなご縁もあったので、川島先生のご活躍は知っていたのですが、直に話をお聞きしたいと思ってました。

シミュレーションは大切

これまで皆さんにお伝えしているとおり、建築においてシミュレーションや、計算はとても大切です。

まだまだ経験や勘に頼っている人ばかりです。場数を踏めば経験や、勘もある程度役に立ちます。
素人が見よう見まねでやるよりよほど良いでしょう。

しかし、それには限界があります。どこをどのくらい断熱すれば効果があるのか?
その効果の割合は?

何を優先すると効率が良いのか?

コストへの影響は大きいですね。

シミュレーションの進化

新しいシミュレーション方法がどんどん出てきています。

精度が高く、インターファースも良くなっているとのこと。

川島先生にちょっと頑張れば仕えるからと言われたのですが本当に使えるのかな?

頑張ります。!!

参考書はこれ

川島先生が書いたすごい内容の本です。

「命を削って書いた!」といってました。

そんな本を私は先生からもらってしまいました。ごめんなさい。(笑)

建築実務者の皆さん。一緒に勉強しましょう。

メディア掲載・受賞,日記・想い

ジャパンホームショーのなかで行われた、セミナーに登壇してきました。

これからのエコハウスはどうしていくべきかと言うことを話し合うイベントです。

各登壇者は 様々な団体に所属し活躍されている方です。団体ごとに立場は違うので皆さんの思っていることを聞くのは楽しみでした。
私は、高断熱化がどこまで進むのだろうかというところをお話しさせていただきました。

新省エネ基準→平成11年基準(次世代)→G1→G2→G3
これは外皮の基準の流れですね。

これに エネルギーを加えると ZEH パッシブハウスになります。
パッシブハウスはエネルギーの基準なのでG3でも出来ないことも多いですが、上手に設計すればG2でも可能です。
実際の建物は省エネルギーのため住み心地を維持するために断熱するわけですからエネルギーで考えるべきですね。

数年前「G1で十分」と言っていた人が、今の世の中の高断熱化の流れを受け 「最低G2だ!」と手のひらを返したように言ってます。

わずか数年しか経ってないのに大きな変化ですね。秩父地域では G2は外ばり断熱がないと実現難しいですから、G1の家とは全く違います。G1で建ててしまった人はわずか2,3年でG2が当たり前になるとは思ってなかったでしょう。

最低G2といっていた人も今は「G2.5が目標」とか言っています。変わり身が早いです。
周りの様子を見ながら、自分の都合の良いポジションを取るだけ。

周りが断熱を上げればそれにつれて自分の仕様も上げていくそれだけです。

どこまで行くか

どこまで断熱が必要か?
それは、周りに合わせるとか、時代の流れで決めると言うのではないと思います。

これだけやれば将来も安心。

ここまでやるとコストが低くなるなど合理的な考えに基づく必要があります。

世界ではパッシブハウスレベルが皆が目指すべき目標とされています。

パッシブハウスなら?

体感が違う 包み込まれるような暖かさ

パッシブハウスの基準は暖房需要が15kWh/㎡
このくらいまで断熱をすると 壁や天井、床、などが室温とあまり違わなくなります。
包み込まれるような暖かさです。
家中暖かさが保てます。

暖房がなくても暖かい

翌朝、外が氷点下になっても無暖房でおうちの中は暖かいです。
前日晴れならば、暖房無しでも過ごせる暖かさ。
10年前に立てられた秩父パッシブハウスは暖房は全く使いません。曇りが続くと翌朝15度台になってしまうことがありますが、1月の寒い朝でも普通は18℃位です。

災害、紛争などで電気が止まったりしても安心ですね。

設備が少ない

パッシブハウスでは暖房負荷10W/㎡以下。これは普通の住宅なら6畳用エアコンが1台あれば、十分な暖房ができるということ。

普通ではおうちに何台もエアコンやファンヒーターが必要が必要ですが、パッシブハウスなら1台で良いと言うこと。
とても安上がりですね。

何しろ省エネ

6畳用エアコン1台あれば十分な暖房負荷ですから電気代もわずかです。

最後はパッシブハウス

様々なメリットを考えると最後はパッシブハウスになるでしょう。

10年後、20年後は多くの人がパッシブハウスになる可能性があります。

そのとき後悔したくなければ、今建てる人はパッシブハウスレベルにしておきたいですね。

そんなお話からはじめさせていただきました。

パッシブハウス,日記・想い

私の基本的な考え方は、安全、安心、長持ちする家を作ること
温熱環境的には、一年中ストレス無く快適な住まいを作ることです。

快適な温湿度 ターゲットは?

快適な温熱環境を求めていますがどのくらいの温湿度をターゲットにするか?とても悩みますね。
夏と冬では快適と思う温度が違いそうです。
例えば夏に20℃では寒く感じるでしょうが、冬に20℃なら暖かいと感じます。
夏に25度なら涼しいですが、冬に25度では暑いですね。
パッシブハウスでは冬は20℃維持するエネルギー量を計算し 夏は25℃です。
私もこのくらいが現実的かなと思います。

お洋服で微調整 暑すぎる冬はエネルギー使います。

冬の20℃は少し肌寒いと感じる人もいらっしゃりそうですね。そんなときはちょっと薄手の上着でも羽織ましょう。
長袖着るとか薄手のカーディガンとか。22,3℃まで暖房するとエネルギーを食いますから、お洋服で調製したいですね。

22,3℃まで暖房すると動いている人は暑いですし、寝苦しいです。快適ではないですね。でも高断熱住宅を作った人は冬に暑いのがうれしくて、冬に暑いのは我慢します。(笑)

大体の皆さん最初にこういう状況で過ごします。ちょっと暑すぎる冬。それでも暖かいおうちでうれしい。
なれてくると、きちんと快適にしのげる温度までしか暖房せずに、お洋服で微調整。
パッシブハウスレベルだと20℃に維持するのと22℃に暖房するのでは1.5倍もエネルギー消費量が違ったという計算結果もありました。
それでも普通の家に比べればすごく少ないですけど。

冬に春の心地よい住まい方を実践しよう

春って気持ちいいですよね。爽やかでほんのり暖かい。ちょっと肌寒いときもあるかな?
そんなときは、お洋服で微調整しませんか? 肌寒ければ1枚羽織る。暑ければTシャツになる。
そういう感じで衣類で調整することも楽しいですよね。

おうちの中で春のような生活。
ちょっと羽織ったり、脱いだり

決して寒すぎず、暑すぎず。
高橋建築はそんな空間を目指しています。

パッシブハウスならほとんど暖房いらず

パッシブハウスの基準は20℃を維持するためのエネルギーを計算します。
1年間の暖房需要が15kWh/㎡ 35坪くらいの家だとパッシブハウスの計算床面積は100㎡くらいですから年間1500kWh/㎡の一次エネルギーです。ピンときませんね。

もう一つの基準がわかりやすいかもしれません。一番寒くて暖房が必要なときのピークの必要な暖房エネルギーです。
暖房負荷といいます。それはわずか10W/㎡。100㎡だと 10*100=1000Wです。一番寒いときに1000Wの暖房で20度が維持できると言うことです。

どういうことかというと、6畳用エアコンが2200W位なのでその半分と言うことになります。
半分だから3畳用エアコンかな?3畳用のエアコンがあれば35坪の家が20度の快適な温度になると言うことです。
それも家中。ちょっとは温度ムラがありますが概ねこんな感じです。
リビングも廊下もトイレも寝室もみんな20度近い温度。

朝をしのぐ技。

一番寒いのは朝でしょうか?
これはおすすめしているわけではありませんが、省エネの技ともいえるかもしれません。
この寒い朝をやり過ごせれば暖房はほとんどいらないかも。
寒い朝と言ってもパッシブハウスですから暖かいです。

そのときの朝の温度は 前日の天気次第。(笑)
前日お日様の恵みが受けられ室内が暖かくなっていれば、次の朝でもまあまあ暖かい。18度くらいはあるかも。
お日様ってありがたい!!

残念ながら曇りが続いていてお日様で温めることが出来なかったら15度を下回ることもあるかもしれませんね。
お天気が気になるんですよ。

この寒い朝をやり過ごせれば省エネですね。省エネ住宅の大先生の南先生はこれを【生殺しの温度】と言っています。(笑)素晴らしいネーミング
でも、パッシブハウスなら しのげそうでしょ。

冬でも、室内は春ですから。
一枚羽織って。 無理に暖房しなくても(笑)

でも、暖房したい!

でも、皆さん暖房したいんです。
ちょっと暖房するだけで家中暖かいのですから。
それほど暖房費もかからないですし。
せっかくのパッシブハウスだし!

「真冬に24度にしたって、他のハウスメーカーの住宅よりよほど省エネ。暖房して何が悪いんだ!」
そんな声も聞こえてきそうです。

当社のホームオーナー様でもそういう生活をされている方はいらっしゃいます。
真冬でもムンムンする暑さ!
常夏の国が好きなのかな?(笑)

おうちで、ハワイや沖縄を体感しているのか?(冗談です)

春を楽しもう!

パッシブハウスが一年中春を楽しめる住宅だと考えましょう。
そうすればそんなに無理に暖房したり、冷房したりする気持ちがわかなくなるかも。
あなたのパッシブハウスレベルの家は暖かいです。涼しいです。

無理矢理、快適温度の中心に持って行かなくても。
自然な環境で、成り行きの環境であまり温度が維持できない低レベルなおうちと違います。
無理矢理、冷暖房で温度を維持する。そんな家とは違います。

パッシブハウスなら自然の恵みで心地よいレベルになります。

たまにしのぎにくいときには、「今日はさむいね!」そう言いながら小さなエアコンを少し付ければ良いのです。
春だって ちょっと寒い日やちょっと暑い日があります。

それを楽しんでください。

一年中春を楽しめるパッシブハウスを作っていきたいです。
さらに技術を磨きます。

日記・想い

タイトルに書いたように5,6地域は ZEH基準が UA=0.6W/㎡K以下となっている。

それではとても寒いしエネルギーを食うのだが、建築の雑誌社に頼まれて記事を書いているのでその建物のシミュレーションをしてみることにした。

パッシブハウス向けに設計した建物をなんとか性能を落としてZEHギリギリレベルに持って行きたいのだが、なかなか下げるのが難しい。レベルを下げるのに苦労するとは思ってもみなかった。

ようやくUA=0.54W/㎡kまで下げることが出来た。

ハウスメーカーなどがこのレベルの建物を作り 「ZEHで省エネ。高断熱」と言っているのだからびっくりする。

当社の20年前より低い内容だ。とても残念。

これからこの仕様をPHPPに移し暖房需要を算出する。どうなるかは雑誌を買ってください。

換気・空気,日記・想い,設備・空調

洗濯機を取り上げますが、

汚れが落ちるかとか
繊維が傷まないかとか
毛玉がとか、
しわが
見たいな洗濯機の一般的に求められる性能の話ではありません。高性能な住宅専門の建築士、目線での話です。

今回の検討は空気質観点が課題です。

消費エネルギー 

たくさんのおうちのデーターをとってますが細かく分析してもしょうが無いので大雑把に。
洗濯機はとても優秀です。1回の洗濯脱水なら10円もかからないです。
乾燥機能のあるものはヒートポンプ式なら50円ヒーター式なら100円そんなイメージです。

水道代


過去ブログ 見てください。https://ta-k.jp/post-1496/
下水道代金を含むと大金です。 洗濯1回で20円くらいですね。これは使用水量の少ない斜めドラムの場合なので縦型はもう少し増えそうです。残り湯使えればもう少し減りそうですね。

音、振動

寝室の横とか避けたいですね。私は洗濯機がうるさいと寝にくいです。
ですが最近の良いものは静かですね。ここはそれで終わり。(笑)

空気質

今回はここを考えたいと思いました。
室内の健康を調べていたら、カビなどの影響がとても大きいということが解りました。
大きな発生源の一つが洗濯機。
カビの発生には栄養 温度 水 が必要ですね。
洗ってすすいで脱水するのですから洗濯機内部は衛生的になって良さそうです。水は残っても栄養はなさそうでは?と思ってしまいます。
しかし違ったのです。水位などの変化から洗剤の泡などが洗濯機上部に残ってしまうことが多くそれが残り栄養源となるとのこと。
ですから洗濯槽の上部ほどカビが生えやすい状態になっています。
そのカビが洗濯機から空気中に飛び出していると言うこと。それもかなりの量らしいです。

洗濯機からカビがまき散らかされているのを想像するといやですね。
おうちの中が快適なのにカビがたくさん浮遊しているのは困ります。

その洗濯槽のカビは洗濯すすぎをしても若干は水の中に残るようで衣類に残ります。ゆっくり乾いたときに残る匂いの原因はその辺かも。

ドラム式の方が洗剤のこりが少ないのでかびにくい。(本当かな)

洗濯機の蓋はきちんと開けておくことも大切です。内部を乾かすことが重要です。

洗濯機の乾燥機能

乾かすと言えば、衣類の乾燥機能も効果絶大です。
一体型の乾燥洗濯機は衣類を乾かすときに洗濯槽も乾かすのでカビ菌の発生がとても少ないようです。
週に2,3回乾燥機能を使うことで衛生的に保てる。ということです。

そうすると、空気質の観点からは衣類乾燥機を別置きにしないで一体型を選んだ方が良いと言うことになりますね。
日中、太陽光発電で発電した電気で乾かせば、環境負荷もないですし。罪悪感も少ない。(笑)


最近のドラム式洗濯乾燥機は割とふっくらしわも少なく乾きますね。良い感じです。
空気質の観点から、たまには乾燥機能を使うのも良さそうです。
別に毎日使っても良いですね。太陽光発電でエネルギー作っているのですから。(笑)

結論

カビをまき散らかさないためには乾燥機能一体型の洗濯機で衣類乾燥まで使うのが効果的ということでした。

換気・空気,日記・想い

高気密高断熱化により快適性の向上

建築の高気密高断熱化によって温度、湿度が安定した室内空間が作れるようになり、快適性はとてもあがってきました。

家中どこでも、リビングでも寝室でもトイレでも冬は20℃、夏は25℃そんな空間が作れるようになってきました。

今年の夏も暑いですが、日中でも、夜でも快適です。暑い昼間でも暑さを感じず活発に活動できますし、夜も寝苦しいなんてことはありません。
本当にありがたいことです。

健康性は向上したか?

 快適に暮らせるようになってきましたが、さらに視点を上げ、健康に暮らせるかを考えてみましょう。

 住宅で健康を考える場合、体に与える影響は何でしょうか?

 温度・湿度はとても重要ですね。寒くてヒートショックなど起こるようではダメですし、暖かい住居で、高めの体温を維持しやすいことは免疫力が高まることも解っています。寒い、暑いはストレスです。精神的にも悪いですね。
 夏場に寝苦しくなく、ぐっすり休めることも、疲労回復に効果がありますね。

 ですが、温湿度の他にもう一つ大切なことがあります。空気質です。

空気質を見てみよう。

 空気質を見てみましょう。大きくはこれらです。

 ・建材、家具などからのホルムアルデヒドなどの化学物質や人体から排出される二酸化炭素

 ・微粒子やホコリなど。PM2.5などの粉塵や花粉なども外から入ります。

 ・カビや細菌、ウィルスなどの微生物。

多少なら気がつきません。健康に顕著な影響も気がつきません。しかしそれが原因で深刻な病気になり苦しんでいる人も多いと聞いています。

化学物質や二酸化炭素

二酸化炭素も化学物質ですがここではわけて考えます。

 10年以上前になりますが、化学物質の健康被害が増え、シックハウス法が出来ました。指定された物質をできるだけ放出しないように、建材類にランクが付けられました。最高の等級がF☆☆☆☆(えふふぉーすたー)です。これらのマークがついた建材は化学物質の放散が少なく比較的安全とされています。しかし全く放出されていないわけでもありません。
 そして生活していれば人間の呼吸で出来る二酸化炭素。
 全く閉じきった空間では二酸化炭素濃度はどんどん上がっていきます。
 そのため換気して屋外のきれいな空気と入れ替える必要があります。

 室内の化学物質による空気のきれいさを測るにはどうしたらよいでしょう。住宅内の化学物質として代表される、ホルムアルデヒドなどの物質を測り、監視することは容易ではありません。ですが二酸化炭素を測ることは簡単です。
 そのため二酸化炭素の濃度を測ることで代表して空気のきれいさを見ています。

 空気をきれいにするには、発生源をなくすことと換気により希釈することです。
 なるべく有害な物質を使わない建材で家を作ることが重要ですね。見えるところばかりでなく見えないところにも気を遣ったり、できるだけ自然素材で仕上げるなど工夫します。自然素材でも化学物質を発生するものがありますので気をつけましょう。

 そして換気。これが重要です。発生源を全くなくすことは出来ませんし、人間が生活すれば空気が汚れます。日本の基準では最低でも家の室内の空気を2時間で一度入れ替えるだけの換気が必要とされています。家の大きさで違いますが100~200立方メートルを1時間で入れ替えるくらいです。
 パッシブハウスの基準ではキッチンや浴室、トイレなど匂いや湿気が排出される場所の数や住んでいる人間の人数などから換気量を決めます。合理的ですね。

微粒子やホコリ

PM2.5や排気ガス、花粉など外部から入る微粒子、室内で発生するホコリなども健康に悪いですね。
近年ではこれらは天気予報でも報じられるほど問題視されています。

きちんとした換気システムには高性能なフィルターなどを付けることが出来ます。ある程度は除去できるでしょう。静電気などを利用して微粒子をとるトルネックスなどの空気清浄機を換気システムのOA側(外気取り入れ側)に付けることもとても効果があります。

 室内で発生するホコリに関しては、清掃などでしょうか?空気清浄機も良さそうですね。おうちの掃除なども重要そうですね。

 空気質には入れませんがダニなども影響がありそうですね。

微生物(カビや細菌)

こちらがやっかいな問題です。微生物には すごく小さいコロナウィルスなどウィルスも含まれます。私の中ではウィルスよりもっと大きいのが細菌。もっと大きいのがカビなどの菌類のイメージです。
本当は遺伝子的、細胞的、増え方などで分類されているようです。

 浜田信夫著 「人類とカビ」の歴史からまとめてみます。

微生物

 ーウィルス

 ー細菌

 ー菌類
   カビ
   キノコ
   酵母

 住宅で大きく問題となるのが カビや細菌です。外からも少しは入りますが、住宅内で増えるからやっかいです。
増えやすいところは、湿気の多いところ。結露する場所などは発生しやすいですね。住宅の部位だと

窓、壁、押入の中、見えないところだと壁の中などもあります。
これらの部位はきちんとした家を作ることである程度防げますね。パッシブハウスレベルの家ではかなり安全です。

問題はここです。
 生活する上で発生するカビ、細菌など。
 水を使う場所で発生してしまいます。

浴室、洗濯機、キッチンや洗面所トイレなどの水回り、エアコン

これらで発生したカビなどが空気中にたくさん浮遊します。匂いを感じるレベルでは相当な数が含まれるようです。

これらは生活していると日常的に使うものです。使わないわけにもいかないのでいかに衛生的に保つかが重要です。
建物は優れていても、生活によって発生するカビなどが大量なら、健康被害が起こりかねません。
衛生的に上手に生活していただくことがとても重要だと言うことなのです。

建物の性能が良いので室内の温湿度は良好です。ですから、浴室や洗濯機、エアコンなども上手な運転、清掃を心がけてもらえば衛生的に保つことが出来るようです。一般的な家より乾燥しやすく、菌の増殖を抑止できます。
このあたりは実際に生活している皆さんの方が知識をお持ちだと思います。(私は掃除が苦手です(笑))

パッシブハウスレベルの高性能住宅ならではの住まい方もあるのではないでしょうか?皆さんのお話を伺いながらまとめる機会が持てればと思っています。
高橋建築オーナー会議など企画したいです。そのときはご参加くださいね。皆さんでわいわいガヤガヤ話し合いましょう。

 

日記・想い

大学の先生が調査を終えた後は 居酒屋で慰労会です。
とても楽しい時間です。

先生方の最近の活動などお聞きすると最先端のことが聴けて楽しい。
私もこのときとばかり、いろいろ質問。
実務者の素朴な疑問を面白がって聞いてもらえます。実務と研究がうまくつながる感じがあってとても貴重な時間です。

私の普段の疑問が先生方のとんでもないほどの知識であっさり解決されたりします。

今年の夏に内部発熱によるオーバーヒートの問題が発生しました。予想できない内部発熱があります。様々なパターンがあります。私の力ではなかなか解決しにくい事例が発生して対応を困っていましたので相談しました。
そしたら、すごいソリューション!!そんな方法があるとは。さすがに幅広い知見をお持ちです。
なんなく解決の満ちすぎが立ちました。

そして他の質問。
最近問題になっている湿度の問題です。
室内での発生する湿度のコントロールについて。
様々な研究がなされていますが、私が質問した部分はあまり研究がされておらずとても曖昧なところ。昔からなんとなくで進んでいたみたいです。
「高橋さんがやってみれば。それが上手く出来ればすごく引用される論文になるよ。」とのお言葉。でも施主さんの協力がすごく必要。出来るかな?
先生でも解決できない問題は逆に振られてしまう。(笑)
チャレンジしてみたいな。
当社で建てたお客様。協力していただける方募集します。