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髙橋建築

パッシブハウス

パッシブハウスはエネルギー計算の基準となる床面積の根拠がシビアです。
人が使うことができないスペースは面積に入れることができません。

壁の厚みは面積から除く

壁の中には住めないですよね。そこは面積に入れられないのです。
細切れな小さな部屋が多い日本の住宅はとても振りかも知れませんね。
大きめの部屋の方が壁が少なくて有利ですね。(笑)

階段も含めない

階段は上り意外には利用できないと考えて面積に入れることができません。
これは厳しいですね。上り下りだけとはいえきちんと利用できるのですから面積に入れさせてほしいですね。

天井高が低いお部屋は割引

天井高が2000mm以下は50%の計算です。1000mm以下は計算対象にもなりません。階段下収納などは100%の面積にはならないので注意してくださいね。

収納や機械室など注意が必要

メインの解から使うことができない収納などはさらに割り引き。小屋裏収納や地下室などですね。使いにくいからと言うのが理由でしょうか?厳しいですね。
1400mmしか天井高がとれない、小屋裏収納などは50%*60%で30%になります。30%視化面積参入できないのは本当に厳しいですね。

実際の面積は?

この建物は125.45㎡+18.21㎡(小屋裏)=143.66㎡

でもパッシブハウスの計算上は102.12㎡

分子となる外皮面積は大きめ。分母となる面積は小さめ厳しいです。

これでエネルギークリアーさせるのだから大変です。

パッシブハウス

屋根の影の影響を見るために 屋根の入力です。
屋根の上面ではなく破風板や雨樋が影響しますね。

日射取得における影響のあるところを念入りに

雨樋の下端のいちを特にしっかり寸法通りに書きます。上は適当で良いですね。
破風の下端はちょっと安全側に出し気味です。関西や九州などは出し気味だと逆に危険側になりますから注意が必要ですね。
シャッターボックスの影響の大きいです。
シャッターの枠がかなり影響します。かなり出っ張っていますので。
ガラスをかなり影にします。

そのような影になるものを書き込み、それらは断熱外皮ではないのでnon-thermalに設定し再計算
外皮合計面積に変化がないことを確認します。
赤く塗りつぶされているところが熱の逃げを計算してある外皮ですね。

パッシブハウス,設計 デザイン

サッシの取り付けは重要です!

窓は日射熱取得にとても重要だけど、熱が逃げる大きな弱点になりますね。

サッシを取り付けるのに躯体部分に補強が必要。
その補強の木材部分には断熱がきちんとしにくいから、熱橋となってしまいます。

雨漏りしない取り付け、ゆがまない取り付け

窓取り付け部分には熱橋ができてしまう。でもそれは仕方ないですね。きちんと長持ちするしっかりした取り付けが重要ですから。
ゆがみや雨漏りはあってはならないこと。
断熱を優先するあまり長持ちしないのでは仕方ないですから。

窓と窓のつなぎ目は躯体との取り合いがないので、チェックしておきましょう。

基本は高耐久

長持ちしない家はダメですよ。

デザインに凝りすぎたり、温熱にこだわるのも良いですが基本は長持ちです。

どんなに省エネでも、どんなにかっこよくても、修理や建て替えにたくさんのお金がかかったらがっかりですね。(笑)

長持ちする窓の取り付け方法

いろいろノウハウがあるのです。書き切れない。皆さんは取り付け方が重要なことだけ理解しておいてくださいね。
具体的な取り付け方は、皆さんがお願いした工務店に聞いてくださいね。(笑)

パッシブハウス

窓の入力がややこしい。でもとても重要ですね。

日射熱取得が重要!

皆さんご存じのように、パッシブハウスでは日射熱の取得が重要です。

日射熱を家の中に入れたり、遮ったりして冬暖かく、夏涼しくしますね。

フレームとガラスの面積

フレームの性能、ガラスの性能それぞれを入力し、さらにそれらの面積を計算します。

窓の幅や高さ、フレームの幅などを入力すると残りがガラス。
そしてガラスが躯体からどのくらい引っ込んで設置されているか?
フレームがどのくらい引っ込んでいるか?
そのような情報を入力します。
左が設定が終わったAPW431スライディング
右が設定前です。
半外付けなので大きいFIX部分が躯体より少し前み出ているのが解りますね。
そしてスライディング部分のフレームが太いこと!びっくりですね。
ここから熱が逃げやすいと言うことが解りますね。

窓は、フレーム、ガラスの性能それぞれをきちんと計算してさらに、取り付け位置による影の影響をきちんと把握しましょうね。!!

パッシブハウス

上里町でパッシブハウスを計画中。

平屋なのでいつもより、TFA(有効床面積)に比べて外皮面積が多くなるから注意が必要。

ボリュームの把握

まずはボリュームの把握。ボリュームはスケッチアップにプラグインしたデザインPHを使います。
家の形状を入力して、外皮面積を確認し窓の入力が終わりました。
窓を入れても総面積が変わっていないことを確認。

外皮面積の取り方

ここで外皮面積は、断熱のいちばん外側の面積であることに注意!
日本の計算だと柱の中心で囲まれた面積だけどパッシブハウスは違います。
断熱材が厚いですから。断熱が厚ければ厚いほど外気に触れる面積が増えるのは当たり前。
だから当然、外気に触れる面積を計算するのです。

平屋は不利?有利?

平屋は TFA(有効床面積)の割に 屋根や土間の面積が大きくなります。
エネルギー計算は 床面積あたりのエネルギーの消費量を計算するので平屋は数字的には不利になりがちです。

UA計算では外皮面積が大きくなるから逆に有利になりますね。
UAでは有利に、パッシブハウスなどの計算では不利に。

実際にどの部分にどれだけ逃げるか計算進めると解るので この家のパッシブ計算の流れを解説していきますね。

皆さんにもどんなことをやっているか解ると思いますので。

パッシブハウス,日記・想い

省エネ建築診断士の講習が始まっています。年に数回行われていて、今回も講師として参加です。

本日、PHPPのソフトを使うシミュレーションの実習を行わせていただきました。

ZOOM講義なので相手の反応がいまいちわかりにくく、なかなか上手く伝えることができませんでした。
難しいですね。

ちょっといやなことがあり、ここのところ憂鬱な気分。
ぼーっとして説明のパワポを出すのを忘れてしまいました。
受講者の皆さんごめんなさい。

しかし途中で気がつき 最後の最後でPDFにしてお渡しすることができました。

頭が回らないというのは恐ろしいですね。
以前は考えが先走るくらい,どんどん頭が回転していた気がするのに、このところ本当におかしい。
今の状態を抜け出さないと。

いやなことは忘れて、頭を軽くしなくちゃ。

マインドフルネスでもやってみようかな?

パッシブハウス

本庄パッシブハウスが パッシブハウスデーターベースに登録されました。

https://passivehouse-database.org/index.php?lang=en#d_6993

パッシブハウス

当社で作った、パッシブハウスのオーナー様より連絡がありました。
オーナー様の許可を貰ったので転載します。

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おはようございます。

昨日アメリカの知人にパッシブハウスをすごく羨ましがられました。(玄関のプレートをチェックしていたみたいです)

アメリカでも最近流行ってきていて、アメリカではパッシブハウスは20%上乗せされるらしく、すごく高いんでしょ?と言っていました。

すごく良い工務店さんで、コストも性能も素晴らしいことを伝えました✨

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うれしい連絡ですね。
海外では、当たり前のように建つようになってきている「パッシブハウス」

件数も多くなり、一般の人でも、パッシブハウスを知っています。
パッシブハウスが全く違う性能の建物だと認知されているみたいですね。
パッシブハウスに住んでいない方は、パッシブハウスに住んでいる方がとてもうらやましいみたいです。

「世界共通のプレート」が、世界で通用する性能の高さを表します。

「すごく高いんでしょ」そんな言葉もあったみたいですが、心配しないでください。
当社では、一般の人でも手に入れられるよう、低価格でパッシブハウスを立てることを目指しています。

あなたの家もこのプレート付けられると良いですね。

パッシブハウス,建築費・光熱費,日記・想い,見学会・相談会・イベント情報

私は賃貸住宅、アパートほど高性能であるべきだと考えています。
今回、オーナーさんが、とても素晴らしいかたで、世の中が良くなるためにとパッシブハウスアパート建築することになったので、考えをまとめました。

アパートこそパッシブハウスが必要

私は常々、アパートこそパッシブハウスが必要と考えています。
パッシブハウスは、光熱費が安く家計の負担が抑えられます。
アパート住まいをしながら支出を抑え貯蓄をしたり豊かな生活を送ることができたらとおもいます。

そして、快適な空間で健康に暮らすことができる。
暑さ寒さのストレスから解放され、カビなどに悩まされることなく暮らせたらどんなに良いでしょう。

海外では、低所得者向けの公営住宅がパッシブハウスで建てられることが多くなっています。
秩父市も頑張ってほしいものですね。

一般のアパートの住み心地がなぜ悪いか?

一般的な賃貸住宅は、オーナーさんが利益を出すために建てられています。
できるだけ安く建てて、借りるひとが納得できる家賃にして、空き室を作らないというのが鉄則です。
安く建て、高く貸す。最大限の利益を出せる家賃。
そのため、本当にギリギリの内容で作ります。建物にコストをかけられません。

断熱基準もギリギリ。使う建材も安いモノ。そうなってしまっても仕方ないですね。

断熱基準も等級4ギリギリですから大変です。秩父地域は一応5地域ですが、朝の冷え込みは北海道並み。
マイナス5度は当たり前。時にはマイナス10度になることもありますね。それを等級4の断熱では寒くて仕方ないですし、暖房エネルギーもとても使ってしまいます。
光熱費がとても高くなりますね。
窓の結露なども相当すると思います。

アパートに住むタイミング

多くの場合、結婚を機に親元を離れるとか、仕事のため、進学のためなどの転機に、アパート住まいを始めるかたが多いです。
そして、「新たな生活を夢見て!」というかたが多いのでは無いかと思います。
新婚なら、そこで赤ちゃんが生まれ子育てが始まるかも知れませんね。

または、それまでとても広い一戸建ての住宅に住んでいたが、子供たちが成長しそんなに広い家は必要無いというかたもいらっしゃるでしょう。

便利な場所で老後を送りたい。というかたもいらっしゃりそうですね。病院やスーパーが近かったり、バスや鉄道などが近くを通っているととても便利です。

便利な場所に住みたいというのは、若いかたでも同じですね。飲食店が近くにあったり、買い物に便利だったりというのは、とてもありがたいことです。一人暮らしなんだからより便利な場所に住みたいというシングルのかたもいらっしゃいますね。

健康快適の重要性。

建物が原因で健康を害してしまうという話は良く聞くと思います。病気になるのはいやですね。

子育て期間は、人生でとても充実している時期です。その時期を快適で健康的な住居で過ごせるか?
寒くて、住み心地の悪い住居で過ごせるかは大きく違います。
特に小さなお子様には、健康に留意してあげたいですね。
子供の時に、寒い家、かび臭い家に住んで健康を害してしまったら。

小さなお子さんが、アトピーや咳などで苦しんでいるのは、大変かわいそうです。
その原因が住まいにあったとしたら。
できるだけ健康に配慮した住まいで子供に成長してほしいですね。

おとなにとっても住環境は大切です。
ヒートショックという言葉を皆さんもお聞きになっていることと思います。
室内で温度差が大きいと体に負担がかかります。
温度差が原因で心臓や血管に負担がかかり亡くなってしまうかたも多いと聞きます。

若いかたでも、温度変化や空気の悪さで、健康を害してしまうことが多いようです。
体にとっては少なからずストレスがかかります。それが影響するようです。
快適な空間で過ごすひととストレスのある空間で過ごすひとでは、体にかかる負担がだいぶ違い、健康に影響すると言うこともわかり始めています。

パッシブハウスの技術で温度変化の少ない家を目指して。

パッシブハウス デザインPH

パッシブハウスは冷暖房のエネルギーを減らすために、とても断熱をします。
目標の温度は冬期で20℃ 夏期で25℃です。
とても快適な温度にたもたれることを目指しています。

そしてこの温度を わずかなエネルギー消費量で実現しなくてはなりません。
ですから、家から逃げる熱が極力少なくなるように断熱をします。
その断熱性により、室内の温度はほとんど変わらなくなるのです。
おうちのどこに行っても寒い場所がないという状況になります。

温度差が少ない家なのです。
ヒートショックなども起こりにくいですね。

日本の基準で見てみましょう

このパッシブハウスアパートは UA=0.21W/㎡kですから HEAT20のグレードでG3ですね。

すごいですね。等級7を軽くクリアーです。
暖房費をとても節約できそうです。

パッシブハウスレベルの気密性。

どんなに断熱をしても隙間風が入ると寒いです。
隙間風が入ると寒くなるばかりではなく温度ムラも大きくなります。
寒いお部屋と暖かいお部屋の温度差ができ快適ではなくなります。

そして、せっかくの24時間計画換気も上手く働きません。
24時間換気は空気の入ってくるところから、出て行くところの経路を設定しきちんと空気が入れ替わるようにしています。
隙間から空気が入ったり、隙間から空気が出て行ったりしてしまうと、空気の流れる経路が途絶えてしまいます。
空気が綺麗に入れ替わらず、匂いが取れなかったり、化学物質などがたまったままになっていまいかねません。

そのためにきちんと気密施工をしなくてはなりません。
パッシブハウスではきちんと現場で気密試験を行います。

目標は50Pa時に0.6回/hです。かなりの圧力差がついたときでも空気が0.6回しか入れ替わらないように気密をとります。
C値で言うと0.2㎡/㎡以下くらいにする必要があります。実測して確かめますので確実な性能となります。

換気性能も大切です。

気密の欄で書いたようにきちんとした気密性能があるからこそきちんとした換気ができます。

室内の有害物質や匂いを取り除いたり、CO2濃度を下げる。湿気を排出したりと言う役目があります。
健康維持に欠かせないものです。

外部からの空気もフィルターを通ってから入ってきますから、ホコリや花粉なども少ないですし、虫などの侵入も減ります。
花粉症が大分楽になったというお話も聞きます。ひとによるとは思いますが。

この換気は、第一種全熱交換換気扇というものでとても高性能です。
外部から取り込まれる空気と室内の空気の温度や湿度を上手く入れ替えるのです。
ですからとても省エネで快適になります。

ローヤル電機熱交換換気扇

このように、アパートに住む人が健康快適に暮らせるように、パッシブハウスは温熱環境を整えています。

家計に優しい光熱費削減

アパートに住んで安い家賃だったとしても、光熱費がたくさんかかってしまったり、光熱費を意識するあまり暖房や照明をケチって暮らさなければならないとしたらいやですね。

この住宅は、できるだけ光熱費が削減できるようあらゆる工夫をしています。

パッシブハウスですから、もちろん冷暖房費はとても少なくすみます。計算上は冬のピークでも上手に暮らせば、寒さを我慢することなく、3000円/月くらいの暖房費でまかなえるように断熱をしています。

照明はLED 換気扇はDCモーターです。

給湯はエコキュートなので高効率でお湯が沸かせます。

また、洗濯機には浴槽の残り湯が使える「残り湯取り」配管も装備。水道代も削減できそうです。

太陽光発電標準装備

日中お日様が出ていれば太陽光パネルで発電された電気を使うことができます。
これもオーナー様が地球環境と住む人のメリットを考えて設置してくださいます。

素晴らしいですね。こんなアパートあり得るのでしょうか?

日中太陽が出ている時間は東京電力からあまり電気を買う必要がありません。すごくお得ですね。
上手に太陽光発電の電気を利用すれば、光熱費がかなり削減できそうです。

健康・快適・省エネ アパート

太陽光のついたパッシブハウスレベルのアパート。

このアパートに住むことができる人はうらやましいですね。

完成が待ち遠しいです。

内容について詳しくお知りになりたいかたは当社にメールいただければ、オーナー様にご連絡いたします。
info@ta-k.jp当てに件名パッシブハウスアパートと記載の上、ご連絡ください。

パッシブハウス

本庄パッシブハウスの認定がおりました。

なんとパッシブハウスプレミアム。

普通のパッシブハウスではなくプレミアムです。

パッシブハウスプレミアム

パッシブハウスプレミアムはパッシブハウスに再生可能エネルギーを搭載しているばかりではなく、再生可能エネルギーを使わなくても一次エネルギー消費量が少なくなくてはなりません。

45kWh/㎡をクリアーしなくてはならないのです。暖房、冷房、家電を合わせてなので至難の業ですね。

今回はギリギリのクリアー。全く余裕がありませんでした。すごく難しいですね。

クリアーすれば、めちゃくちゃ省エネ住宅なのは確かです。

今後もプレミアム目指して頑張りたいとおもいます。!!