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髙橋建築

日記・想い

新築のお引き渡しをしました。

現場監督が説明をしている間に 私は写真撮影をしたり冷房ダクトの風量を図ったりしていました。

帰ってきて写真を確認したら、変なモードでとられていてがっかり。
普段は完成写真を撮ってないのですが,久しぶりにとったのにがっかりです。

かわいいモザイクタイルもなんだか解らない。(笑)

書斎コーナー

リビングも素敵です。

2階床をスキップさせてリビングの天井を高くしています。

スキップのさらに上にはロフトがあります。

LDKの大開口はバーチカルブラインドで光の調整。もちろん夏対策に外側にはアウターシェードも付いてます。

とても良い感じのおうちになりました。

風量測定の写真
このおうちは 小屋裏エアコン+ダクトファンです。
高性能なエアコンとファンで省エネ。
おうち全体を冷やしつつ、個室もコントロールします。

きちんと風量が出ているか?コントロールできるか?

大丈夫です。
エアコンや換気ファンの音もほとんど聞こえずバッチリでした。
良かった。良かった。

昨年からエアコンも除湿が良い機種に変えてるし、新しい仕組みもいろいろ試しているし今年の夏、うまく機能してくれると良いな。

お知らせ

アパート暮らしと、戸建て住宅のどちらが良いのでしょうか?

私個人的には、お隣などに気を遣っての生活は大変なので、戸建てが良いと思っています。
住宅は家族が増えたら作るものと勘違いしている人もいるかもしれませんがそうでは無いと思います。
単身者でも趣味を活かしたゆとりある生活を送るためにアパート脱出も良いと思っています。

お年寄りや、独身者。シングルマザーの方々こそ戸建てに住めたら良いのではないかと真剣に思っています。

もちろん子育て世代の方にもおすすめです。
アパートで遠慮しながら成長するのと、戸建てで「のびのび」成長するのは何か違いそうですね。

メリットたくさん

気兼ねなく音楽を聴いたりテレビを見たり。
お友達を呼んで、騒いでも大丈夫だし。
隣の音も気にならずにぐっすり寝れるし。

後で返す必要なく住み続けられるので、自由におうちをカスタマイズできます。絵を飾ったり棚を付けたり自由自在です。
趣味などを楽しむにも良いですね。自転車持ち込んで磨いたり。
収納計画をきちんとすればキャンプ道具などもたくさんしまったり。
コレクションなど飾ったり。

なんかいろいろ考えられますね。

自分の時間を充実させることができるのは戸建てのメリットですね。

デメリットは?

デメリットは、万が一転勤になったりして住めなくなってしまう。そんなことでしょうか?
住めない状況になったらうまく売れれば良いですけど。
きちんとした住宅なら高い値段で売れるかもしれませんね。

ローンを組んで建てるとなると心配な気持ちになってしまうかもしれませんが、後述するようにむしろゆとりが出るかもしれません。

ローンを借りて作っているなら、ローンの仕組みをうまく利用すれば、病気や死んだ時などはローンがチャラになったりするみたいですから安心です。

高齢になったら売り払って自分自身が入る介護施設の代金に充てるというのもあるみたいですね。

アパート代高いですね。

私が気になるのはアパート代も安くは無いと言うこと。
5万円のアパート代なら年間60万 30年で1800万ですね。数年おきに更新代などもかかるでしょうし、駐車場代が別に掛かったり大金ですね。7万だと2520万です。
それだけ払っても自分のものにならない。
それに光熱費。アパートでは割高なガス給湯設備が多いですね。
電気代、ガス代、暖房の灯油代などで冬場には2万円を超えるという人もいます。小さなアパートなのに大変です。
アパート、駐車場、光熱費 一体いくら払ってますか?
払い続けるのはもったいなくはないですか?

戸建てなら住み心地も良い。

暑さや寒さも和らぎます。
日本のアパートは比較的に新しいものでも性能低いです。
暑かったり寒かったり。
結露に悩まされたり。本当にひどいですね。
それがなくなります。
新しいおうちではおうちの中の温度もほぼ均一。極端に寒いところはありません。
お布団も薄くて良いですね。
私は一年中同じ布団です。
一年中ハダシで住んでいる人も多いですよ。

光熱費も安い。

きちんと作られた戸建てなら、冷暖房費もわずかだし、給湯にかかる費用も少ないです。

20年ほど前 当時最先端の技術で建てたの私の家でも、オール電化で太陽光発電もありますので、光熱費はほとんどかかっていません。
何も心配なく住み続けることができています。
今作っている当社の住宅はそれを遙かに上回る性能なので、プラス生活が送れます。

アパート脱出のお手伝い

楽しい生活を安心して送れるようにするにはどうしたらよいのか?
戸建てに住んでゆとりある生活を楽しんで欲しいと思うのです。
そこでアパート脱出のお手伝いができないかと考えました。

実現するには低価格

住宅を作るのは高いですね。
どうにか安くできないのか?
レベルの低い家なら安く作れるかもしれませんが、長持ちしなかったり、光熱費がかかったり、修理などのコストがかかる家ではダメですね。
安かろう悪かろうではダメなのです。
レベルの低い家はゴミと同じのように思えます。
私は小さくてもきちんとした住み心地が良くて長持ちする家でないと作る意味は無いと考えています。環境負荷が大きくなるだけです。

どのように低価格を実現するか?

まずは大きさを小さめにする。

ゆとりある生活を目指しているのでLDKは大きめに。老化などの無駄はできるだけ省いた間取りがいいですね。まず手始めに4間×3間の総二階24坪プランを考えてみました。それでもアパートよりはずいぶん広いですね。
お大きめのお風呂も快適です。

構造を単純化

構造をシンプルにして無駄を省きます。複雑な構造だとお金がかかってしまいます。外形の凸凹も無い方が良いですね。

内部をスケルトン

内部は後でも仕切れます。基本プランはあまり区切らずお客様の要望に合わせて構造壁でなく壁を作れるようにします。これは将来の家族の変化やライフスタイルの変化に対応して間取りがカヘンできると言うことです。

バルコニーをなくす

バルコニーも割とお金がかかります。せっかく作ってもあまり利用されない方も多いですし、雨漏りの原因にもなりますし,メンテナンスコストもかかります。
高性能なおうちは、おうちの中は乾燥気味なのでしけたりすることも少ないようです。バルコニーに洗濯物を干したりお布団を干したりできなくてもあまり問題は起こらないようです。当社のアンケートでは夜干した洗濯物が翌朝には乾いていると言う方が多かったです。

水回りをまとめシンプルに

基本的なことですが重要ですね。光熱費の面でも有利です。

高性能でこなれた設備機器を選択

よく売れていて高性能な設備機器は値段的にもお得ですし、修理の面でも部品が長い間保持されていたり、壊れにくかったり。とてもお得です。
余分な機能があまり無い方が壊れるとことも少ないですし。

シンプルな外観

そのときの流行で見た目良く作ったつもりでも、月日がたつとカッコ悪く見えたり貧相に見えたり。逆に恥ずかしく見えたりしますね。
住宅は何十年もそこに建っています。何十年後にもカッコ悪く見えない飽きの来ないデザインが良いですね。それにはシンプルでバランスの良いデザインにすることが重要。奇抜なデザインや流行のデザインは危険です。

他にも

いろいろなことを考えて、コストを下げながら長持ちする家を考えました。
あある程度は仕様を決めて打合せ経費を少なくすることも重要でですね。

性能は内容はトップクラス

断熱性能はHEAT20 G3を目指します。ua=0.23程度 断熱性に優れたネオマフォーム90mm外張り 。気密性能はC=0.3以下
サッシはYKK APW430 トリプルガラス 
第一種全熱交換換気システム
許容応力度計算 耐震等級3
外壁はヘーベルパワーボード
太陽光発電システム8.4kW 
高性能エアコン 
IH エコキュート
網戸、照明、アンテナ
無垢フローリング 自然素材

限定受注

価格は当社ギリギリ価格での提供です。
安く提供するためにある程度の制約はございます。
公表しません。お問い合わせください。
この住宅がふさわしいお客様であるとお客様と当社で判断できた人のみへのご提供となります。万人のかたに正しい住宅とも言えませんのでご理解いただける方のみへのご提供となります。施工範囲は経費節減のため当社から30分以内の範囲の秩父地域へ限らせていただきます。

お知らせ,メディア掲載・受賞

2020年のハウスオブザイヤーインエナジーの特別優秀賞になった。
大賞は取れませんでした。残念。

委員長の坂本先生と懇親会会場で髙橋さんの建物を是非出してくださいと言われていたのと、エネルギー計算を外注で請け負っている会社から髙橋さんなら大賞狙えるから手伝わせてとお願いされて出してみました。

あまりたいした性能ではない建物に「ハウスオブザイヤーインエナジー」のロゴが出されているのを知っていましたから、私も図に乗って当社の建物なら圧倒的に高評価だろうと思ってました。(笑)


あまりたいしたことが無いアワードで 出せば通る的な感じですし 大賞3点 私がとった特別優秀賞に至っては95点もあります。

優秀賞は117点 
そして 特別優良企業賞 優良企業賞 等あるみたいです。

ああまりにも審査が緩すぎ。(笑)あの工務店までとっている。

申し込んだけど通らない工務店も多いみたいですけどね。

工務店の宣伝に使って的な賞ですね。


お知らせ,断熱・気密

HEAT20の活動報告がyoutubeにアップされていますのでご覧ください
HEAT20は、現在日本の断熱水準をけん引するトップの団体です。

ものつくり大学の松岡先生の発表です。

先生が、発表中に「高橋建築」と言ってくれているのはもちろん当社です。(笑)

当社の大工さん2人が、お手伝いしております。

一人は経験豊富な当社のエース級の大工さん。一人はものつくり大学を卒業して当時はまだ見習い級の大工さんです。
大工さんのレベルで試験体の気密度に違いが出ているのは面白いですね。
現在はこの若い大卒の大工さんも当社で鍛えられすごい性能が出せるようになりました。先日仕上げた物件ではC=0.1だいぶ頑張ってくれていて成長しています。

実測の内外差圧差の測定についても当社の建物での測定結果です。ここで驚くのは、冬には内外差圧差が普通に10Pa以上つくということ。風などの影響もあると50Paにもあることがあったこと。

これだけ圧力差があると気密がきちんととれていないと、換気で入れ替わる以上の空気が隙間から入れ替わってしまいます。これではだめですね。
最低でもc=1.0と話されていますが、この後の話で、c=1.0を維持するには0.7が最低必要。さらに言うとこの数値は、大量生産向きのどんな大工さんでも取り組める最低数値であるとのことでした。最初から高い数値を言ってしまうと混乱するからの配慮とのこと。

このような場所での発表は大手ハウスメーカなどへの配慮も必要みたいですね。できる人はできるだけ良い数値にしてほしいとのことでした。

建築費・光熱費,設備・空調

冷暖房をするのに設備の選択は重要です。

昔は木材を燃やして暖をとるしか有りませんでした。それも囲炉裏や暖炉です。

多くの熱が上に逃げていき捨てられ効率の悪いものでした。それがきちんと密閉されたストーブ等に変わり効率が上がりました。

燃料も木だけではなく、灯油やガスなども用いられ、徐々にそれらの比率が上がっていきました。

しかし、それらの化石燃料が持つすべてのエネルギーを暖房エネルギーとして利用できるわけではありません。煙突から逃げていったり、不完全燃焼をしたりとか、ロスがあります。効率は100%以下です。

しかし、エアコンは、ヒートポンプという熱を入れ替える技術を使い100%以上の効率となります。条件にもよりますが400% 700%等ととても高い効率です。

1のエネルギーから4の熱や7の熱を得ることができるのです。

そのため、欧米では新築の住宅では、オール電化を原則としなくてはならないと言うところが多くなってきているとのことです。

ワシントン在住の建築士さんに確認したところ、新築の省エネ住宅では調理も電気とすることになっているようです。ガスは基本的に使えないとのこと。
電気調理器の種類を聞いてみたらIHだそうです。
日本ではガスメーカーなどのネガティブキャンペーンでIHは危ないとの噂が広がり、オール電化にするのに、ラジエントヒーターをわざわざ選択する人もいるくらいです。その方の話だとラジエントヒーターの選択はほとんど無く皆IHだと言っていました。他のアメリカの建築士さんもみなIHにしていると言っていました。

ガスはエネルギーの多くが鍋に伝わらす周りや換気扇に逃げて行ってしまいます。IHは直接鍋を温めます。効率の差は一目瞭然です。
日本でもエネルギー削減にようやく取り組む兆しが見えてきましたから、いずれは同じような認識に変わっていくでしょう。
日本人は保守的ですし、インターネットの中途半端な情報多いですから、しばらくはガスやラジエントヒーター選択の人もいるでしょう。
もちろん欧米人の判断がすべて正しいわけではないです。しかし蓄熱ヒーターなども欧米で売れなくなったものを日本に売り込まれ使わされて、実際に今は見向きもされなくなったわけですからガス調理器やラジエントヒーターも同じような流れになりそうな気がします。数年後れで日本でもそうなるといういつもの流れですね。

住宅を省エネにするには高効率なエアコン、IHと言うことになりそうですね。

そして触れませんでしたが、給湯はやはりエアコンと同じヒートポンプの技術を使ったエコキュートと言うことになります。

間違いなくオール電化という選択になります。
住宅のエネルギー源は電気ということになっていくと言うことです。

電気が止まった時を心配する人がいますが、災害時には電気が一番早く復活します。
特に住宅の場合には太陽光発電により電気は自宅で作れます。
ガスや、灯油は世界情勢が不安定になったり、新興国などの需要増など安定した供給ができなくなったり、価格がとても上がったりする懸念があります。そのようなリスクを減らすためにもオール電化を進めているようです。

さらには太陽光発電+蓄電池で自分の家のエネルギーは自分の家でまかなうと言うことが必要になって来るようです。そのときのためにも準備をしておいた方が良いですね。効率の良い設備を選択しておかないとまかないきれませんから。

換気・空気,断熱・気密

高断熱住宅では、室温が高く維持されますし、きちんと換気も行われますので、相対湿度は下がり気味になってしまいます。
乾燥対策をきちんとしないと、室内の乾燥は抑えられません。

このおうちは少し乾きすぎていますね。

そこでお金をかけずにできる乾燥対策を書き留めておきます。

基本は、余分な換気をしない。

室内で湿気の発生源を作ると言うことです。

キッチンの換気扇を多用する家は湿度が低くなりがち。少なめにする。
湿度を上げるには観葉植物が効果的
入浴後は浴室の換気扇は使わずドアを開けておく
室内に洗濯物を干す
24h換気の風量を絞る
居住人数を増やす
水槽などを置くのも良さそうですね。

湿度改善対策として、皆さんすでにご存じで実践されているかたも多いと思いますがメモ代わりに書き留めておきますね。

試していただき、どのくらい改善できたかご報告をお待ちしております。

建築費・光熱費,断熱・気密

私が所属するHEAT20検証部会で 岩前先生の研究の発表がありました。
当社のお客様にも調査のご協力をいただいております。

この調査は、高断熱住宅の住まい方の調査です。
どのような生活をしているか?
温湿度や、消費エネルギー、など。

高断熱の住宅になっていくと一般的にはエアコンの暖房ですが、エアコン無しで「こたつ」のみで生活している当社の小鹿野町のお客様の住宅についてかなりの時間が割かれて報告されていました。

超高断熱住宅になると、室温はそれほど低下しません。
もちろん,トイレや廊下なども寒くなりません。

日当たり抜群なので日中の日差しの熱で室内も自然に暖まり次の日の朝までそれほど室温が下がりません。

「こたつ」で少しだけ暖かくすれば十分な環境です。

おうち全部を温める必要は無く、こたつをほんの少し暖めるだけですのでとても省エネです。

実はソファでじっとしている時に快適な温度だと、料理など家事をしている時には活動量がありますから、少し暑く感じることもあります。
また、寝る時にはお布団を掛けますからやはり暑くかんじてしまいます。
ですからお部屋のベースの温度は抑え気味の方が良いのかもしれません。

ですが、それではソファで座っている時には寒く感じます。
それをこたつで補っているのです。

超高断熱住宅の性能ならではの新たな生活の仕方かもしれません。

断熱・気密

断熱性能が高まると体の調子が良くなったり、医療費が少なくなったりすることは知られています。

近畿大学の岩前先生や、慶応大学の伊加賀先生の研究が知られていますね。
当社でも何度か実測調査で当社の住宅の測定でお手伝いさせていただいてます。

今回はさらに、進めて断熱性能と医療費の相関関係をシミュレーションしている近畿大学の藤田先生のお話を聞く機会がありました。
Heat20の設計部会の会議での発表です。

藤田先生の発表を元に作成

グラフの左に行けば行くほど断熱性能が良い建物です。
大まかにイメージで書いてありますのでスケールは当てにしないでください。
藤田先生の資料が公で発表されたらきちんと引用したいと思います。
縦軸が 費用ですね。
断熱費は断熱性能を上げるほど金額が上がります。
途中でぐっと上がるのは外張り断熱をしたり、高性能な窓を使ったり,今までの住宅では行われてこなかったことをするのが原因でしょう。
冷暖房費は性能が上がるほど費用は下がります。
そして今回の注目が医療費。
住宅はずっと長持ちしますから30年くらいのスパンで考えているようです。
厚生労働省から発表されている普通の世帯の医療費を元に計算されているとおっしゃっていました。東京在住で30年、4人家族だと3割負担でも医療費は800万円くらいになるようです。
一人年間6万円くらいですね。若い世代ではそんなに使ってないですが、お年寄りなども含め平均するとそうなるのでしょうね。
それが、UA=0.3位の家になると約半額くらいになるようです。
断熱の費用が医療費だけで元が取れてしまいます。

さらに光熱費は断熱すればするほど安くなりますから、とてもお得です。
仮に 断熱に200万余分にかかっても 光熱費医療費で元が取れる以上にお得と言うことです。
その間、我慢しないで快適に住めるわけですから、高断熱の恩恵は計り知れないですね。

当社ではこのグラフで示されている断熱費用のように極端に価格は上がりません。
他の住宅会社がUA=0.5位のおうちを建てる価格でUA=0.23を目指しています。

建築費・光熱費,断熱・気密

暖かい家にするには外皮の断熱がきちんとできて気密をとり、さらに日射熱を入れると言うことが重要です。

日射熱取得は不確定な要素が多いですね。
建築する時は南側に家がなくても家が建ってしまう。
道路に面していてカーテンをかけっぱなし。
後付のテラスや樹木の生長。

様々な要因で日射熱を計算通りに得ることができません。

特に、カーテンのかけっぱなしは多いのではないかと思います。
欧米では日中の明るい日にはカーテンを開けていることが多いようですが、日本ではほとんどの方がレースのカーテンを掛けっぱなしですね。
プライバシーを重視することがとても重要で日射熱を取り込み自然の恵みでエネルギー削減することより大切なようです。

当社の住宅でも、計算上はほとんど暖房を使わなくて済む仕様にしたとしても、レースのカーテンの遮熱効果により、予定以上にエネルギーを使ってしまうことがあります。
そのことでとても寒いと言うことはなくエアコンを軽くつければ良いだけのことなのですが、もったいないですね。

しかし、プライバシーの確保はとても大切です。他人の視線を気にせず、自由に生活したいですね。
その上で日射熱を取得したい。
さあどうすれば良いでしょう?
レースのカーテンはほとんど白ですね。
明るくて良さそうですが、日射熱の約半分を反射させてしまうようです。
それを黒や濃茶色にしてみたらどうでしょうか?
お部屋は少し暗くはなりますが、白の倍くらいの日射熱取得があるようです。
東大の実験棟の結果ではカーテン無しとあまり大差ない結果となりました。

黒にするとお部屋は暗くなります。そこでプライバシーが確保できるギリギリのレベルまでレースを粗くしてみたという実験結果もあります。
そうするとそれほど大差ないことが解りました。
光は通し、熱も取り入れプライバシーも確保できます。
内側からは割と外が見えますよ

日射熱取得のために 冬場は 濃いめの色のレースのカーテン
夏場は日射熱を反射する白のレースカーテン

良いですね。

カーテンでお部屋の雰囲気が変わります。黒とは言わず、できるだけ熱が吸収でき素敵な色が選べると良いですね。

換気・空気

建築環境・省エネルギー機構(IBEC)の
自立循環プロジェクトシンポジウム2021 がありました。

かなり内容の濃い良いシンポジウムでした。
内容については後ほどご紹介していきます。

その後の懇親会での議論がさらに濃い内容。

前先生に「髙橋さん。恐い やり過ぎで 極左。」と言われてしまいました。
「あの団体は、掘り下げすぎ。そこまで細かくなくても。」三浦さんからは、「湿度のことで 前先生にかみついてた団体ですね。」みたいな。
えっつ?そう思われていたとは。
よりよい家をつくる為に先生方に質問しながら勉強していただけなのに。(笑)

最後の方で話題になったのは 浴室の乾燥。

暖かい家になると換気扇を回さなくてもお風呂が乾いてしまう。
窓は閉めたまま。
冬場には、お部屋の湿度も上がるし。
そんな話でも盛り上がりました。
お風呂の換気扇は全く必要ないという先生もいました。

私は勇気が無いので、とりあえず付けていますが、高断熱住宅で浴室換気扇無しも良い方法かもしれません。
お風呂の換気は浴室を乾かすことにあります。
乾けば良いのなら、高性能住宅ではいらなそうです。
換気扇が設置されていると言うことは、ダクトを介して外とつながってしまっていると言うことですから。冬には冷たい外の空気が夏には外の熱い空気が逆流します。その熱損失も大きいですね。
夏場でもお風呂の換気扇で出した空気の分だけは外から空気が入ってきてしまいます。わざわざ外の暑い湿度の高い空気を入れなくても良いかもしれませんね。

お風呂が良く乾くというのは、温度の分散より湿度の分散の方が早いので、温度が高いし、室内を開けっぱなしにできる高断熱住宅なら当たり前なのでしょうね。