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髙橋建築

お知らせ,設備・空調

アフターメンテナンスって大切ですね。

建物はとても壊れにくく長持ちするようになってきています。

しかし、設備機器は短いですね。

当社も、たくさんの建物を作ってきましたので修理依頼が山のように来ます。ほとんどが建物本体ではなく設備機器の修理です。そのため当社には設備の職人がいてすぐに現場から駆けつけられるようにしていますが、ほとんどが複雑な設備でメーカー修理となります。

電気製品ですから仕方ないのかもしれませんが、殆どのものが10年から15年くらいで寿命ですね。

そのくらいで壊れると、部品がなく修理が不可能だったり、修理ができても大金がかかったりして、買い替えの提案をさせていただくことになってしまいます。

壊れるのが早い場合もありますね。

使い方にもよると思いますが、ウオシュレットや食器洗い機などで数年で壊れ、修理費が3万円なんてのを繰り返さなくてはならない人がいます。ハズレの機械があるというのも、経験から頷けます。そのためできるだけこなれた機械を選定するのも大切なことです。

40万円もする食器洗器が10年たたないで多額の修理費。10年経ったら寿命が近いと言われ買い替えを促される。今のものはより良いですよ。進化してますよ。みたいな感じです。

海外製が長持ちも幻想だと感じています。やはりこわれます。修理に時間がかかったり、高かったり。メーカー撤退なんてこともありました。ヨーロッパ製なので長持ちするは幻想みたいですね。

当社は長年地元で工務店をやってますので、修理の依頼はとても多いのです。一日に数件あります。

どのような機械が修理が多いか?修理費がかかるか?だいたい把握しています。

長い年月そこでお暮らしになる方の負担を考えると高い設備機器よりシンプルで修理がしやすく安い設備をおすすめしたいです。

高い高機能な設備を使ってみたかったり海外製品へのあこがれもあると思います。それを否定はしませんが、無理して夢を叶えてそこで満足できても、あとの負担は大変ですよ。

こんなに修理にがかかるのか?あんなに高かったのにもう買い替えなんて困る。ドイツ製だから長持ちすると思ってたのに。部品がないなんて無責任じゃないのか?当社に当たる人がいます。当社の職人は優しいですから、同情しながらお話は聞きますが、どうしてあげることもできません。

こんなことを言われた。とか報告は受けますが、お客さんも文句を言われる職人も気の毒です。メーカーから委託を受けている修理の人も、クレームが大変のようです。どうしてあげることもできませんから。

高い設備を入れるために、建物の仕様を落としたり、小さくしたりする人がいます。そこまで断熱しなくても。という人までいます。小さな家でも自分が思っている住まい方ができるならそれでいいです。長く住むつもりがないなら、安い外壁でもいいですね。我慢強くて、ずっと若くて健康でいる自信があるなら寒い家で心身を鍛えるなんて考えもありそうです。そして、高級な設備に囲まれた生活が重要なら。

今の住宅設備機器は、家電製品になってきてしまって、壊れやすいものばかりです。本当にこれで良いのでしょうか?

メーカーにも長持ち重視の商品作りをしてほしいです。それには、購入する私達がそういうのを望まなくてはなりません。長持ちしないと売れないという世界を作らなくてはなりません。大量生産大量消費。地球にも悪そうですね。

消費者が賢くなるしかありせん。環境問題や自分自身の将来の負担。

皆さんも住宅設備機器に関して、よく考えて選んでくださいね。皆さんの行動が、メーカーや世の中を変えていきます。

建築費・光熱費,設備・空調

店員差のすすめは気をつけて!

電気屋さんでエアコンを買うのに大きさの選定は迷いますね。
店員さんはクレームを回避するためだったり、売り上げを上げるためだったり、大きめなエアコンを勧めてきます。

そもそも6畳の部屋に6畳用のエアコンは必要なのでしょうか?

エアコンの大きさを決めるのはどのように考えたら良いのでしょうか?
まずはエアコンのカタログに書いてある6畳用というのがどのように決められているか見てみましょう

6畳エアコンの能力

JIS C9612にエアコンの冷暖房負荷の条件が決められています。

それを見ると木造住宅の場合西向きのお部屋が一番冷房負荷が大きく230W/㎡です。6畳ならおよそ10㎡ですから、2200Wの出力のエアコンが6畳用というのはここから来ているのですね。
条件は換気回数が1.5回/h 3人 窓が床の30%位、電気が100W、夏の外気温が33℃になる時でも27℃にできる。天井は普通。他には熱を出す機器はない。日が当たる窓にはブラインドが下ろしてある。

このような条件のようです。

換気50W窓から250W人間300W照明100Wとざっくり仮定すると壁から外皮から逃げる熱は2300-700=1600W 床は冷房時は関係ないとして6畳の壁天井窓の面積約40㎡から逆算すると熱貫流量40W/㎡ ??
UA=40/6=6.6W/㎡K ?ほぼ断熱してない前提?仮定はアバウトだけどこんな感じかな?

ですから断熱されている住宅はだいぶ小さなエアコンですみそうですね。
運転の仕方で大きく変わりますし,除湿分もあるので注意が必要ですけど。

パッシブハウスは

計算してピークの冷房負荷が10W/㎡というのがあります。
6畳だと100Wですね。23倍の性能差。
30坪の家がおよそ100㎡ですから1000W
家一軒、温度を下げるだけなら3畳用エアコンですね。
しかし除湿分もありますからもう少し大きなエアコンにしなくてはなりません。
除湿に関してはまたいずれ。
さらに考えると真夏にお友達たくさん呼んでホットプレートで焼き肉パーティーしたらちょっと恐い。(笑)
10畳用くらいにはした方が良いかな?

いくらパッシブハウスでもイレギュラーなことを想定すると10畳用くらいにした方がよさそうかな?(笑)
故障も考えて1Fと2F2台体制もとっておきたいですね。住宅の性能から冷房負荷だけで考えて1台でまかなっている住宅メーカーは故障時にどうするつもりなんでしょうね。
私はちょっと恐いかな?
住宅性能がどんなに上がってもイレギュラーなことを考慮に入れることも大切ですね。

設備・空調

文化シヤッターさんのご協力を得て、電動ブラインドシャッターを付けています。
IOT対応です。
事務所は新規、自宅は手動シャッターを電動化。取付ていただき、試しています。
文化シヤッターさんありがとうございます。
手動だったので電動によりとても楽になりました。

詳しくはこちらをどうぞ
http://bunka-s-pro.jp/product/mm-smarttype/

お好みにあった様々な設定ができます。日の出であいて、日射を取り入れる。お昼ご飯時にはブラインドを半開状態にして目線を遮りつつも明るさは取り入れる。そしてまた全開。日の入りとともに閉まる。

もちろん外出先からもスマホで開け閉めできます。外出中でもペットのために開け閉めしてあげたりできちゃいます。(笑)

さらにグーグルホームでシーンを作りシーンに応じて自動開閉も。
賢くなってきました。

文化シャッタさんに頼まれて、現在作っている新築の住宅にも設置します。家一軒まるごとIOT電動シャッター。朝の目覚めが爽やかな日の光と心地よい音楽。
このような住宅が当たり前になりそうですね。

朝、仕事をしたりブログを書いたり。
今まさに静かに自動で開きました。日の出と少しずれてるな。(笑)
時間設定の方が良いかな?

日記・想い

私たちは仲間とともに切磋琢磨し、高性能住宅を作っています。

仲間と合うと,いつも高いレベルの住宅造りの話。(今はZOOMですが)
断熱技術に限らず、耐震性能や、耐久性能。
デザインや、住み方まで。

そのおかげで、とても高いレベルの知識が身についてきました。

当社には、工務店や設計事務所ばかりではなく、ハウスメーカーやたくさん作っているビルダー、大学の学者さんも見学に訪れるます。もちろん私も仲間の最先端技術を学びに建物を訪問させていただきます。

ある意味、我々の仲間は本当に尖った、最先端の技術集団です。本当に素晴らしい仲間です。
そしてそのやり方などの違いから、少々ではありますが,派閥のようなものも存在はします。
高断熱の取り組みであるならば、パッシブハウスジャパンや新住協等が双璧を担っているのかもしれませんが、やり方考え方の違いから、敵対心を持つような方もいらっしゃるのは確かです。
この断熱材はダメだとか、このやり方は考えが浅いとか非難する人もいるようです。

東京大学の前(まえ)先生がFACEBOOKでそのことについて最先端を走っている工務店に警告してくださいました。

要約すると
実務家の方が自分のやり方を研鑽し、その「特異解」に自信を持ち、堂々と発信することは素晴らしいこと。
あくまで、「○○を重視した場合の特異解」です。すべての与条件を完璧に満たしている一般解などというものがあるのであれば、住宅設計などという職務はとっくに消滅しているはず
最悪の展開は、ピンの人たちが、細かい仕様の違いでセクト争いを繰り返し、共倒れしていく展開。内輪で先鋭化し、個々のグループが独善化し細分化され、暴走して社会から飛び出す。
ピンの人たちがセクト争いに明け暮れて自滅する。
様々な挑戦の芽を叩いて潰して面白がる風潮はだめ
ピンの人たちが小差を乗り越えて連携して流れをつくり、家造りの主流になれるのか。
本当にやりたいことは、自己表現なのか、社会を良くすることなのか。問われている

前先生の言葉を聞いて、本当にそう思いました。
私は、お施主さんが家族仲良く、末永く気持ちよく住んでいただきたいと思っています。
ですから、間取りもデザインもお施主さんの意見を尊重しながらプロといての意見を付け加えながら設計しています。お施主さんの大切なお金を無駄にしないよう、過度な断熱や設備とならないように工夫したり、長期間性能が落ちない仕様、メンテナンスが少なくてすむ様々な取り組みをしています。
たぐいまれな高性能住宅を作りつつも ある意味、前先生のおっしゃる特殊解ではなく最適解となる一般解を求めています。
一般解の一部ですが、そのお施主様にとっての最適解。

良いことは取り入れ、あまり特殊なことはしていません。ここまで高性能住宅を作りながらも、こなれた技術をうまく組み合わせてますし、安全性も確保するよう努力しています。
特殊な設備に頼ると後で大変なことになります。
特殊な方法で作ると、思いがけない失敗が潜んでいて大変な被害が出てしまうかもしれません。
当社のように地元で長く仕事をしている工務店は、逃げ隠れできませんから、今後の自分の足を引っ張るような賭には出ません。出れないのです。

それでも、高橋建築はやり過ぎと思う方もいらっしゃるかもしれません。
それは当社が、20年後のスタンダードな家づくり。20年後の一般解を目指しているからです。
お施主様の負担をできるだけ抑えながらも、たぐいまれなレベルの高性能住宅にしています。
今だけではなく将来を考えると、このレベルが必要と考えてのことです。

自己実現ではなく、社会を良くしていくお手伝いをしたいと考えています。
それを実現するための仕様が今の高橋建築のスタンダードな仕様なのです。

話は戻りますが、私は勉強が好きです。より良くしていくことが大好きです。
ですから 現在はパッシブハウスジャパンの理事という立場に有りながら,新住協でも学ばせていただいていますし、PHIJP、HEAT20の会員でもあります。JBN環境委員会でも運営に携わっています。
「スパイじゃないか」とクラブヴォーヴァンはクビになりました。(笑)
私は,様々な団体がそれぞれの考えがあってかまわないと思ってますし、それぞれの良いところを学び合えば良いと思っています。
パッシブハウスジャパンは代表理事の森みわさんが私と同じような考えをお持ちなので、とても開かれています。
素晴らしい団体です。
断熱の仕方、材質などもこだわりがなく,良い使い方ができれば何でも良いと言うスタンス。
学びたいものが来れば包み隠さず,技術を公開するスタンス。
工務店のライバルとなっている、あの,高断熱住宅メーカー、さらにあのメーカーにも実は協力してたりして。(笑)

我々の仲間と一緒に切磋琢磨しながら、尖った技術を追求し、それを一般解となるよう落とし込んでいく。それを今後も続けていけたらと思っています。
その一般解をふまえながら、お客様の最適解となる家づくりを目指したいと思っています。

環境・エネルギー

日本の改革が叫ばれている。

日本の省エネ基準はとても遅れています。

電気製品や自動車は世界でトップレベルの性能ですが、住宅になると 世界で最低レベルです。
その事実に河野大臣が気がつき、今回の会議となったようです。
YOUTUBEで会議を公開するというとてもすごい意気込みが感じられます。

東京大学の前先生のプレゼンもすごいですね。

https://www.youtube.com/watch?v=3tsyOZo0upk&t=5978s

時間の無いかは 前先生のところと最後の河野大臣のところだけでも聞いた置くと良いですよ。


国土交通省がタジタジになっているの面白いですね。
工務店ができないからと言ってますが、実はハウスメーカーが義務化を反対していたという事実もあります。

ですが、これで、省エネ住宅が進みますね。
高断熱が当たり前になるでしょう。
その先はパッシブハウスレベルが当たり前になるでしょう。

今きちんとした住宅を作っておかないと2050年の省エネ目標はとても無理ですね。

日記・想い

最適解の家づくり

最近、情報が多くて惑わされてしまっている人が多いように感じます。

私も建て主さん家族のために「最適解」の家づくりを心がけていますが、うまくいかないことがあります。
一生懸命お手伝いしようと思っても、どこからか得た、中途半端な内容の情報だったり、知識で偏った家づくりの道に迷い込んでしまう人がいるのです。
本当にそれでいいの? 本当にそれが重要なの?
そう思うことがしばしばです。

アドバイスをしても素直に聞き入れてくれる人。全くダメな人がいます。
ダメな場合には無駄な議論をしてお客様との仲を壊すのもいやなので言うとおりにします。
とても納得できないこともあります。そういった場合には、私の熱はそこで冷めてしまいそれ以降ほどほどのヤル気になってしまうこともあります。本当はそれではいけないのでしょうが、そういう建て主さんにはそれ以降もアドバイスしても無駄ですから言うことを聞いていた方が良いと言う感じになってしまうのです。

私の知り合いの方が良い動画を上げてくれたのでシェアします。私が思っていることを言ってくれています。

ただ少し違うのは、私はパッシブハウスレベルの住み心地の良い住宅が、長期にわたって家族の幸せを作ると思っているところです。
性能の悪い家は、長持ちしません。ランニングコストもかかります。メンテナンス費もかかります。住み心地が悪いです。建て替えのタイミングが早く来ます。

家はそう簡単には建て替えられませんから、とても大切なことだと思っています。
最低限パッシブハウスレベルの家を目指した上で、お客様それぞれの「最適解」を見つけた家づくりをして行きたいと思います。

https://www.youtube.com/watch?v=5NnvKL0ZACQ

断熱・気密,設備・空調

今とてもはやっている床下エアコンの熱の逃げを解析してみました。

以前お話ししたように当社の住宅のレベルでは、床暖房や床下エアコンを必要としない断熱性能です。

しかし、ほどほどの断熱の住宅では、快適さを維持するのに床下エアコンを使う例が増えています。

床下エアコンはゆっくり長時間動かすため、温度変化が少なくなりますし、G2レベルならまあままの電気代で暖房できそうです。

たくさんエネルギーを使っても快適なら良いと言う方は、床下エアコンで良いでしょう。断熱工事があまり得意でない工務店は床下エアコンで解決したがる傾向があるように感じます。
地面に熱を垂れ流しにするのは良くないですね。

断熱工事をきちんと理解していれば、きちんと断熱し床下エアコンを使わずにすんだ方が、長期的には安く暮らせるでしょう。

地盤への熱の逃げの 熱画像 まずは床下エアコン無し L字基礎内断熱

基礎断熱でもハウスメーカーなどがやっているレベルです。
立ち上がり内側に100mmのXPS(スタイロフォームなど)
ベースコンクリートの外周うわ面に幅910mmでXPS50mmです。
地面に相当な熱が逃げているのが解ります。

次に同じ断熱で床下をエアコンにより25度にした場合

次に30度にした場合

すごい熱の伝わり方ですね。どんどん逃げるのが解ります。

実際はエアコンの吹き出し温度はもっと高いですから、もっと逃げるかもしれませんね。

改善するためにベースの上端全面にXPSを貼ってみましょう

かなり抑えられました。

この解析は地面への熱の逃げ方をわかりやすく解析したものです。
実際に逃げる熱量は、季節の移り変わりの蓄熱などの問題がありますので計算するのが複雑なので省略します。

皆さんが床下エアコンが必要ないくらい、きちんと断熱設計ができると良いですね。

建築費・光熱費,設備・空調

実際の冷暖房費はいくら?

建築のブログやYOUTUBEなどで冷暖房費が安いと宣伝している住宅会社がたくさんありますね。
でも実際の冷暖房費はどのくらいなのでしょうか?

実際の冷暖房費はあまり公開されていませんね。
安いと言いながら公開していないと言うことは実際にどうなのか?

高断熱で有名な設計士さんや、工務店に聞いたことがあるのですが、皆さん正直に話してくれません。8千円くらいかな?1万円くらいかな?なんて曖昧な答えも聞いたことがあります。
一条工務店などもひと月1万円以上になっている例などもありますし、安いと言っても、それほど安くなさそうです。

なぜ安くないのか?

昔に比べて、とても断熱してますし、効率の良いエアコンを使っているわけですから冷暖房費は安くなって当たり前です。

ですが実際にはあまり安くなっていません。どうしてでしょうか?

理由1
昔の家より温める面積が大きい。
昔は人が集まり、その集まっている部屋しか暖房をしていませんでした。しかし現在は全館冷暖房ですね。ほとんどの部屋が同じくらいの温度になります。
大きな面積を温めるのですからエネルギーを食うのは当たり前です。
省エネ基準のおうちの部分間欠暖房とHEAT20のG2の全館暖房の家が同じくらいの冷暖房費と言われていますから、あまり減らないはずです。

理由2
昔の家より暖かい。
昔の家は暖房したとしてもそれほど温度を高くしていなかった人も多いと思います。しかし現在のおうちでは20度以上にしっかり暖房するのが普通です。なれてくると23度くらいで常に過ごす人もいますね。半袖半ズボンで冬越す生活も当たり前です。当社のお客様でも冬に26度くらいで住んでらっしゃる方もいます。

実際の冷暖房費?

今月の建築誌に、「すごい省エネ住宅」の事例として、実際の光熱費が載っていました。

皆が目標とするような有名な工務店です。
当社より暖かい地区 6地域の工務店です。ですから当社より冷暖房費は少ないはずです。「G2だけどG3並の住み心地を実現」みたいな記事です。光熱費も安くてすごいと書いてありました。

このような金額が載っていました。
私が今まで、断熱の強者たちに聞いてきた数字より若干良いかもしれませんが、6地域なので実際はそれほどでもないと感じてしまいます。

当社の事例です。ちょうどあった7件のデーターです。加工はしていません。普通の家です。逆に無暖房住宅などの事例はあえて抜きました。むしろ多めな方も乗せてみました。

しかし建築誌で「すごい省エネ住宅」として取り上げられているものより圧倒的に省エネなようです。

もちろん当社でもこれ以上にエネルギーを使っている住宅もたくさんあると思います。これよりも少ない住宅もあります。たまたまあったデーターがこれです。

当社で作ると光熱費がかからないと過剰に期待されても困るので、正直に公開いたします。

床下エアコンはエネルギーを食う。

この事例で出ていた住宅は床下エアコンです。
当社の事例で一番エネルギーを食っているのも床下エアコンです。
(床暖房だともう少し多くなると思われますが事例がありません。設置しても不必要と感じてしまわれる方が多く、スイッチを入れてもらえません。)

床下エアコンは快適なのですが、エネルギーの消費量は多めになることは以前から知られています。しかしそこをあまり突っ込む人はいません。
お部屋を直接暖めるのではなく床下を暖め2次的にお部屋を暖めるのですからエネルギーの消費量が大きくなるのは当たり前ですね。熱容量の大きい基礎を暖めたり地面を暖めるのはとても不経済だと私は感じています。

しかし、床が冷たくないのは魅力的です。

そのために基礎まで暖める必要があるのか疑問ですね。

私は、そのことを考え、床が冷たいと感じないレベルまで断熱しています。
そのためお部屋を少し暖めるだけで良いのです。

お部屋を少し暖めるだけですから、とても小さなエアコンで十分です。
さらに強く動きませんから音も静かですし、大きな風量になりませんから快適です。

効率的に良くない床下エアコンや床暖房を必要としないレベルまできちんと断熱するというのが私の考えです。

そこまで断熱していますから万が一エアコンが壊れてもそれほど室温が急激に下がることはありません。安心ですね。

究極を目指して。

エネルギー削減には、設計が重要です。
日射取得がきちんとできる土地、建物。
日射遮蔽と内部発熱の削減
もちろんきちんとした断熱気密 換気による熱回収

それらすべてがうまくいくことが大切です。
当社の秩父パッシブハウスは10年前の建物ですがそれらがとてもうまく行きました。暖房費は0円です。究極の住宅と言えそうです。

皆さんも是非無暖房住宅にチャレンジしてみてください。

日記・想い

勉強し続けることが大切

我々、建築士は常に勉強が必要です。
学校で勉強し実務で実践を積み重ね一級建築士を取得した後も常に勉強が必要です。

私も一昨日は午前中構造塾のスペシャル会員勉強会。午後はJBNのセミナーで勉強しました。その日は新住協の勉強会もあり、同じ時間でしたのでそちらは録画して後で見ました。

どちらもほとんど知っていることや、当社の方が圧倒的にレベルの高いことをやっているので、普通に考えると勉強する必要も無いと思われるかもしれませんが、他の人が考えていることを聞くのはとても参考になりますし、100話す内の一つでも参考になればと思っています。

技術の進化は早いですし、建築は内容が幅広いです。勉強し続けないと遅れてしまいます。

参加している人は同じ人が多い

日本全国でとても勉強している人は、いろいろなところでよくお会いします。

トップを走っているメンバーは限られていて、見かける人はいつも同じような人ばかり。
これらの勉強会に参加されている人は、レベルの高い人が多いです。

工務店、設計者は何万とありいると思います。これだけ、セミナーや勉強会が行われているのに、どうして同じようなメンバーなのか?とても不思議です。
勉強する機会はいくらでもあるのになぜさんかしないのだろう。

そしてセミナー講師

私が講師に着くこともあります。得意分野はパッシブハウス

昨日はパッシブハウスの計算の勉強会でした。
PHPP(パッシブハウスプランニングパッケージ)というソフトを用いての計算手法の勉強会です。
かなり上級者向けのセミナーなので少人数で開催です。
20名くらいですね。

驚いたのが、ラクジュの本橋さんがいよいよPHPPの勉強会に参加されたこと。
以前も私が主催していた勉強会に良く参加してくださっていましたが、このマニアックなとがった最終段階とも言える勉強会に来てくれたのは本当にすごいと思いました。
勉強家ですね。

いよいよ YOUTUBEにもPHPPネタが登場するのでしょうか?
一般向けの内容ではなくなりそうですね。(笑)

勉強会の始まりの自己紹介ではいつもの【一級建築士で 不動産コンサルタントの ラクジュの本橋です】とおっしゃったので知っている方は爆笑されていました。

この講習会は内容が濃く難しいので参加者もかなりのレベルの高い人ばかり。この画面には映ってい無い、すごい方も参加されていました。

昨日の講義では私の受け持ちだったのですが、なんと私のパソコンが途中でフリーズしてしまい、皆さんにご迷惑をおかけしてしまいました。よりわかりやすくスムーズに進められるように様々なアプリを駆使しようとしたのが間違いの始まり。重くなりすぎてフリーズ。

昨日に続き、今日、明日も続く内容の濃い講習会なので、フォローしていきたいと思います。


日記・想い

良い家をつくるには、きちんと勉強していて家づくりに一生懸命な人にに頼むのが良いと思います。でもそれだけではないですね。
ハウスメーカーの建物は値段の割には、ほどほどの建物ですね。
昨日、住宅展示場に行ってきましたが、営業の人の熱心さには感心させられます。
実際は、熱心なところと言うより、違うところに感心します。自分の会社の家が良い家だと無理矢理信じて、(信じてない人もいそう)お客様に熱心に説明して売る。本当に感心します。あの価格と内容でどうしてそこまで熱心にお客さんを説得できるのか?

お客さんもあれだけ熱心に丁寧に勧められて、とても腰が低くて感じが良くて。
気持ちの優しい人ならきっと説得されてしまいますね。
あまり人を疑わない良い人ならなおさらです。

一方、当社に来るお客さんは、調べて調べて疑って来る人がほとんどです。
価格も安いですから、値段が安い方が良いと値段ばかりの人もいます。
そして私の話を聞いて私を信じてくれて任せてくれる人と、最後まで疑っている人がいます。
その人の正確もあるのでしょうが、あまり疑われているのも正直気分が良いものではないですね。
「やりたいように他の工務店で作れば」と言ってやりたくなることもあります。
そういう人の家は、こちらも途中から力が入らなくなっていきます。
文句言われないレベルにつくればいいや。という考えになっていきます。

打合せも大変です。
お客さんが何が重要で何を考えているか全く解らないため、こうしたらよくなるという提案ができないのです。
本当に何を考えているのか解らなくなるのです。
何がしたいのか解らなくなるのです。
ですから打合せしながら「お客さんがこうしたい。」といえば、「ああそうですか。直しました。これでいいですか?」という対応のみになっていきます。
建築学科を卒業し、30年以上も毎日住宅のことしか考えてこなかった私の知識なんて全く参考にしてくれません。ネットで得たお客さんの知識の方が価値あると思っているのだからどうしようもありません。

そういう流れでできた設計でつくる家は魅力も無くつくるのも、力が入りません。
もちろん性能は高橋建築レベルで、トップクラス。
仕事の内容も手抜きはせずしっかり作ります。
それでも他の工務店なんかよりはずっとい家という自信はありますけど。

そういう工務店や設計者の苦悩を書いてくれているブログを見つけました。
この方も一生懸命頑張っている方です。良い家をつくっています。
ご覧になってみてください。

https://www.asunaro-studio.com/column/2021/01116637.html?fbclid=IwAR0m_gzBdRqzE-uU2hbAix7yOXmdmNNFCpywgZ0op4U1N9hulFJ8hjyUlkY